米国は2022年2月に0.25%だった金利を10回の金利引き上げで2023年7月に5.5%としました。

 

欧州(ユーロ圏)も2022年6月に0.0%だった金利を、10回の金利引き上げで2023年9月に4.5%としています。

 

この事を受け、事象金融識者が「変動金利でローンを組むのは、金利上昇を考えていない。今は固定金利でローンを組むべき。」と話しています。

 

果たして、そうでしょうか?

 

アメリカの物価上昇は、2021年に4.68%、2022年に7.99%、2023年に4.13%と非常に高いインフレとなっています。

 

2024年に、2.91%に落ち着くと金利上昇は行わず、金利をいつ引き下げるかのタイミング待ちとなっています。

 

欧州も2023年には9.2%と非常に高いインフレとなっています。

 

では日本を見てみましょう。

 

日本は2021年は-0.24%、2022年に8年ぶりの2%代となる2.50%、2023年には32年ぶりとなる3%代の3.27%を記録しました。

 

テレビなどでは、物価が非常に高くなったと言われていますが、米国や欧州と比べればいかに低いかがわかります。

 

米国や欧州は日本と比べ給与が高いが日本は低いなどと言いますが、そもそもの物価と物価上昇率は全然違うんです。

 

物価上昇率が高ければインフレを抑えるために金利を上げ、事業者が簡単にお金を借りれないようにに、物価上昇を抑えようとします。

 

しかし、今の日本の物価はまだ許容できる範囲です。

 

なので、日本は金利が上がることがあっても、アメリカみたいに、025%~1%の単位ではなく、0.1%の単位で上がるかもしれません。