会社間の業務でもありますが、受けた仕事を全て下請けに流す場合があります。

 

これは、元受け会社が社会的に信頼・信用があり仕事を集められるが、下請け業者はそこまでの信頼・信用が無いことが多いからです。

 

元受け会社が自分たちの利益分を除き、下請け会社に資金を渡す。

 

ただ、この業務で何らかの不祥事が発生した際に、元受けは下請けが悪いと言い逃れはできず、元受け会社が責任を取ります。

 

また仕事を依頼する場合も、下請け業者と取引するとなると、与信などの管理が発生することがあり、中小の下請けと取引するよりは多少高くなったも、大手の元受けを好みます。

 

これは、会社間の取引ですが、那須で発生した殺人事件でも同じように中抜けが行われていました。

 

まず、遺体処分の話を受けた元受けの佐々木容疑者は1,500万円を受け取りますが、一次下受けの平山容疑者に100万円をピンハネした1,400万円で遺体処理を依頼します。

 

一次下受けの平山容疑者は900万円をピンハネし、二次下請けの若山容疑者・姜容疑者にそれぞれ250万で遺体処理を依頼。

 

若山容疑者や姜容疑者は、遺体処理をさせられるとは思っておらず本来は那須の山奥で遺体を焼却するよう指示を受けていましたが、怖さもあり山中でも比較的ふもとに近い場所で、行為に及んでいます。

 

また若山容疑者と姜容疑者は250万円も受け取っていないとの証言もあり、もっと安価で受けていたのかもしれません。

 

このような事に全く慣れていない人に対し、金を積んだだけなので、杜撰な結果となりました。

 

最初250万円で殺人を引き受けたとニュースを聞いた際には、「あまりにも安すぎないか?」と思いましたが、事件の全貌が見えてくると納得をします。

 

関根容疑者が計画性もなく殺人をおかしたことがわかる、不幸なニュースでした。

 

関根容疑者は、2人がいなくなれば自分の自由になると本当に思っていたのかな?