滋賀県で無実のおばあさんが警察の留置所に3日間、拘束された事件。

 

事の発端は、滋賀県にあるスーパーから警察に対し「おいなりさん」の万引きが行われたとの通報からです。

 

店舗では万引きを目撃したという証言もあったことから、おばあさんを現行犯逮捕。

 

しかし、おばあさんは逮捕直後から「知り合いの男性に『おいなりさん』を貰った。」と証言し、具体的に受け渡しをした場所まで話をしたとか。

 

しかし、警察は話を取り合わず、捜査を続けました。

 

裏付け捜査の段階で、万引きが発生した日の店舗の売り上げと販売した商品数が一致。

 

また、防犯カメラをみると男性からおばあさんが「おいなりさん」を受け取っている映像が確認されました。

 

結果として逮捕から3日後に、おばあさんは釈放されました。

 

この事件での疑問点は、まず店舗側が、おばあさんが「おいなりさん」を万引きしたという目撃証言。

 

本来、店舗側が嘘の目撃証言をする理由がなく、なぜこの目撃証言になったのか。

 

また、当日の売り上げと販売した商品数の一致に関しては、当日の夜か翌日の朝にはわかることです。

 

店舗側は警察の裏付け捜査があるまで、この事実を警察に伝えていなかったのか。

 

最後は、警察側がおばあさんの証言を3日後になるまで、確認しなかったこと。

 

警察は店員の証言で逮捕することも重要ですが、容疑者が証言をしているのであれば、事実かどうかの確認を行うと思っていました。

 

逮捕から時間が経過して、その確認をするに至ったのかの理由です。

 

警察は、おばあさんに「おいなりさん」を渡した男性の証言を確認するのに時間を要したとの事ですが、防犯カメラの映像や店舗で当日、万引きが無かった事実で釈放はできなかったのか。

 

店舗と警察のずさんさが目立つ事件でした。

 

仮にこのおばあさんが万引きの常習犯であったとしても、心象で決めるのではなく、正式な捜査の結果として拘留すべきだと思います。(あくまでも、おばあさんが万引きの常習犯は仮定の話です。)