楽天グループが1月31日に、ドル建てでの社債18億ドル(日本円で2,650億円)の発行を決めました。

 

金額ベースでは驚くようなものではありませんが、問題は金利。

 

約12%の日本上場企業では、過去最高の金利となります。

 

ちなみに楽天グループは、BBとの格付けを格付け会社より受けています。

 

これは「投資適格に満たない」と判断され、ジャンク債扱いとなり、ハイリスク・ハイリターン扱いです。

 

正直、金利12%は相当なものだと思います。

 

2023年12月期の楽天グループの決算でが、3,394億円の最終赤字で5年連続の赤字が続いています。

 

最初の1~2年の赤字は想定の範囲だったかもしれませんが、ここまで赤字が続くと共に、赤字額が下がらないことは想定されていなかったと思います。

 

昨年にようやく念願であったプラチナバンドを獲得しましたが、プラチナバンドに関わる追加設備投資は約550億円です。

 

他の携帯3社に関しては、現状は料金プランも安くなりましたが、少し前までは高額な料金プランしかなく、それを巨額の設備投資に利用し、現在も設備投資は行っていますが、顧客も一定数獲得していて、順調な様子です。

 

それに対し楽天モバイルは、既に円熟した市場に、低価格路線で参戦しており、インフラが弱いからか綱張り難さも目立ち、最近こそ契約者数が増加傾向にありますが、契約者は多くなく、低料金なので赤字が膨らんでいます。

 

ただ、ここで楽天モバイルへの投資を止めれば今までの投資が無駄になりますし、楽天モバイルを継続するなら、赤字額が減らない、進も地獄、止まるも地獄状態です。

 

おいらの予想では、数年後にauに楽天モバイル事業を切り取り売却し、モバイル事業からの撤退かな?と思います。

 

流石に、グループ企業の黒字を1社で食いつぶす楽天モバイルを、継続保有することは困難だと思います。

 

皆さんは、どう思いますか?