2023年のチーム別成績です。打率は6球団中2位、ホームランは6球団中同率2位、打点は6球団中1位、四球は6球団中2位と打撃成績は、悪くありません。

 

ファーストでは中村晃選手が多く出場していますが、打率274、5本塁打、37打点という成績。

 

ファーストは比較的打力が良い選手が多いので、この成績には物足りなさを感じたのかもしれません。

 

DH候補としては、巨人よりウォーカー選手を獲得しています。ウォーカー選手は打力には良いものを感じますが、守備に難があった選手。逆を言えば、ウォーカー選手がDH以外で出場となると、それは不安材料にしかなりません。

 

こうなると、ファーストしか守備ができない山川選手はファーストでの出場しか選択肢がありません。

 

また、柳田選手、近藤選手と打撃成績の良い2人は左打ち。右打ちの大砲不在も、獲得の大きな理由だったでしょう。

 

去年、山川選手が普通に活躍をしていれば、投手ではないもの、打者としては弱点を潰せる良い補強です。

 

しかし、山川選手は性暴行疑惑で書類送検され、一軍での活躍が殆どない状態。

 

2024年の年俸交渉で、西武は減額提示の上、謹慎期間の継続も提示しました。しかし、契約更改を行う意思は示しています。

 

結果として、山川選手はFA宣言を行い、ソフトバンクホークスへ入団。

 

FA宣言時のコメントの中で「FA宣言が持つ、選手の権利として定められた制度という理解を超え、これまで聞くことがなかった声をお聞かせ頂くことで、自分自身を戒めることとなるのではないかとも考えました。」

 

この文書は、怪文書として一躍有名に。FA宣言が戒めとなることの理由を誰も見いだせなかったからです。

 

結果として、当初の計画より金額は低くなりましたが、年俸アップ+複数年でのソフトバンクとの契約と、甘い結果になりました。戒めなら、宣言残留するか、宣言しなくとも1年間は西武残留が普通のように感じます。

 

今年になり、ソフトバンクの王会長が「野球界で生きていく力を持っている人が、その世界で生きられないような世界を作っちゃいけないと思う。社会的な制裁も受けて本人もかなり反省していることですし、やはり挽回するチャンスを与えてやるべきだと思います」と発言していますが、西武は年俸提示し契約する意思を示しており、全くの見当違いの発言です。

 

次は、大きな問題となった人的保障です。