三菱自動車傘下の三菱ふそうが、2000年と2004年に発ししたリコール隠し問題。三菱ふそうのリコールが遅れた事により2002年に母子さんにで歩いていた歩道に脱輪したタイヤが直撃し、母親が亡くなっています。また、同年に野菜を運搬していたトラックが、減速せずに料金所を通過し、インター先の中央分離帯も突破し、建物に激突し運転手が無くなっています。

 

2016年には、燃費改ざん問題が日産の指摘により発覚。日産が三菱自動車のOEMとして依頼した車種の燃費を調査した所、公表値と実測値の乖離が酷く、調査し判明しました。この時も、三菱自動車の軽自動車でエンジンを開発する際、同じく軽自動車大手のダイハツなどが、自社よりも良い燃費のエンジンを作ることで、上層部もそれ以上の燃費が良いエンジン開発を求め、この不正となりました。

 

日野自動車は、省エネが進むと省エネ補助金の受給額が増額することから、現場の意向を無視し、エンジンの燃費を設定。不正し、燃費をクリアすると、次のエンジンでは不正した燃費を基本に、更なる燃費向上を設定するなど、負のスパイラルに陥りました。

日野自動車はこの時にいはトヨタ傘下でしたが、トヨタは上場会社でもあることから日野自動車が自ら調査することを求め、全貌が明らかになると、親会社としてお詫びしています。

 

そして今回は、ダイハツの認証不正試験問題。

 

当初は、衝突試験問題が発生したため第三者委員会による調査が開始となったのですが、排ガスや燃費の試験不正に加え、装置の不正な加工や交換、速度の改ざんなど、不正のオンパレードといった感じです。

 

日野自動車の際も影響が及ぶ車種が多種に渡り、不正発覚直後では販売される車種が大幅減状態でした。

 

しかぢ、ダイハツは素手に販売が終了した車種も含め、現在販売されている車種で何らかの不正が発覚しており、国内外全ての工場が停止。

 

これに伴い、ダイハツをメインに資材や部品を卸していた工場も操業停止に追い込まれ、企業としての存続が厳しい状況となっています。

 

品質について勉強した方なら、「トヨタ品質」は有名であり、工場で発覚した品質問題ではラインを一時停止し、品質改善について検討を行い、直ぐに品質改善を実施し、「トヨタ品質」は世界でも有名な言葉になりました。

 

しかし、ダイハツはトヨタの子会社になった後には、「トヨタの期待に応えるために、身の丈に合わない開発をリスクを考えずに推し進めた」との発言もあり、トヨタの責任も大きいと思います。

 

おいらの会社でも、不正ではないですが、事案が発生した際に第三者委員会による調査が行われ、その中でも当社の経営層の問題を指摘しつつも、親会社が報告を聞くだけで、行動しないことの責任が大きく求められました。

 

その後、親会社からは、経営層だけではなく、部長クラスの人員も当社に送り込まれています。

 

ただし、親会社も当社の企業風土を認知しつつ、大きな改革を行ったため、依然と比べ、親会社との交流も大きくなり、以前は、売上・利益だけを求められていましたが、今では共に企業発展するとの方向になりました。

 

会社で監査部門に身を置いており、企業不正のニュースや解説動画はよく見ます。

 

正直、このブログに記載した三社は日本を代表する企業の一つだと思いますが、三社共通に言えることは「現場が、上司や経営層に物が言えない。企業が縦割りで、横の関係が希薄。」だと思います。

 

正直、信じられないです。

 

日野自動車の時と異なり、トヨタの責任を問う声も大きくなってきました。

 

ここが、日本の自動車業界の正念場だと思います。