■ 長崎県沖EEZでの緊迫した逃走劇
2月12日、長崎県五島市の女島から南西約170キロの日本の排他的経済水域(EEZ)で、大きな事件がありました。
停船命令に従わず逃走した中国籍の「虎網(とらあみ)」漁船を、水産庁の漁業取締船が拿捕し、船長を逮捕したのです。
この「虎網」というのは、強力な集魚灯で魚を集め、巨大な網で根こそぎ一網打尽にする、まさに「海の掃除機」とも呼ばれる悪名高き漁法です。
水産資源を守るために体を張ってくれた現場の方々には、本当に感謝しかありませんね。
■ 水産庁と海上保安庁の役割の違い
この点は認識不足で「海の上は全部海保の仕事」だと思っていましたが、実は水産庁も独自の強力な権限を持って活動しています。
項目 |
水産庁(漁業取締官) | 海上保安庁(海上保安官) |
| 主な目的 | 水産資源の保護・漁業秩序の維持 | 海の治安維持・人命救助 |
| 根拠法 | 漁業法、水産資源保護法など | 海上保安庁法、刑法など |
| 所属 | 農林水産省 | 国土交通省 |
水産庁の取締官は、漁業法違反などについて特別司法警察員としての権限を持っており、逮捕や取り調べも自ら行えるのです。
自前の船だけでなく、民間からチャーターした船でも荒波の中で任務にあたっているとは、頭が下がります。
■ 民間を装う脅威と現場の待遇改善
近隣諸国の船の中には、民間漁船を装いながら実際には訓練を受けた人員が乗っていることも想定されます。
そうした極めてリスクの高い現場で活動する隊員たちの生命や待遇を守ることは、政治の大きな責務です。
小泉防衛大臣が自衛隊の待遇改善を求めているのと同様に、水産庁や海保の現場も同様の配慮が必要です。
「戦争への道」といった一部の極端な批判に惑わされず、現実的な警備体制の強化と、働く人への投資は不可欠だと言えるでしょう。
■ 高市政権に期待する「守りの予算」
日本は四方を海に囲まれた海洋国家であり、この広い海域を守ることは、食卓や安全を守ることに直結します。
一部の野党からは防衛予算や警備予算への批判も出ますが、現場の過酷な実態を見れば、その必要性は火を見るより明らかです。
高市総理を筆頭に、片山財務大臣らには、隊員の皆さんが誇りを持って働ける環境作りに、ぜひ取り組んでいただきたいですね。
モチベーションの維持・向上が、結果として日本の国益を守ることに繋がるはずです。