ソラミちゃんの唄(2) その1 | ガマズミさんの漫画日誌(百合色)

ガマズミさんの漫画日誌(百合色)

購入した漫画の感想を書いていきます。
基本的に百合や女の子同士の友情が描かれたもの中心に取り扱います。

単行本は基本的にKRコミックスが発売する月末28日くらいにまとめて注文しています。
最短で3日、最長3週間で家に届きますので、情報が多少遅くなります。

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

皆様の2023年はどのような年だったでしょうか。

2024年の今年はより一層素敵な年になる事を願っています。

 

 

2023年はブログ1件だけでした。今年こそは……。

少しずつ体調も良くなってる感じもあるので私生活含めてぼちぼちがんばりたいと思います。

毎回次回がんばるって言ってるような気もしなくもありませんが(笑)

 

本当に……。

 

 

さてさて久々のブログですが、なぜこのタイミング? って疑問もあるかもしれません。

自分でも疑問です。

 

そんなこんなの今回は【ノッツ】さんの【ソラミちゃんの唄(2)】です。

1巻は過去に感想書いています。こちらからもどうぞ

 

Q.およそ10年前の単行本をなぜこのタイミング?

A1.電子書籍版が2021年に発売されたから

A2.大好きな作品だから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とことで。

ネタバレ含む感想はぁじまぁるよー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【カラーページ】

 

テレビ周りに時代を感じるお話。

 

関係ないけどアナログ放送は2011年くらいに終了したよーな。

ちなみにボクのお部屋にはまだあります。当時何で捨てなかったんだろう。

 

 

受験。

 

夏が勝負とかさっこちゃんが言ってましたが実際どの辺りが勝負所になるんでしょうか。

自分自身が特に受験勉強とか気合を入れてやったことが無いのでにんともかんとも。

(だから今その現状なんでしょは禁止ワードです。ご注意!)

 

やらなきゃいけない時になぜか別の作業を始めて捗る事はよくある話で。

お勉強しなきゃの時にお部屋がきれいになったとか。

お掃除しなきゃの時に過去の漫画とか思い出の品を懐かしんだり。

 

気分転換のつもりで手を出すのは危険です。

でも捗りますよね。気持ち良くなりますよね。

(過ぎた時間には目を逸らしつつ)

 

 

本題に入りますが、この母娘は未だに意思疎通に問題をかかえているようです。

お互いの性格もありますがすぐにほかほか家族になれるほど簡単な過去じゃなかったですし。

 

でも、少しずつお互いが向き合ってきてるので良い傾向じゃないでしょうか。

当事者だけじゃなく助けてくれる仲間がいてくれたからこそですね。

 

辛い現実だけど温かい仲間。

そんな彼女達の物語の後半戦です。

 

 

【断定なんてできない】

 

田舎の大学生の解像度が高いお話。

 

模試の結果がC判定っで実際どうなんでしょうか。

どんな判定でも受かればそれでヨシ! なんでしょうけれども。

C取れるなら勝負にはなりそう。

 

あとソラミちゃんのさっこちゃんに対する煽りは自分にも効きます。

ステータスですよ!!(血涙)

 

真面目な話、息抜き(宅録)しながら受験勉強をしてある程度成績が残せるのなら、本気でやればランク上げたりもできそう。

本気でやれるなら、ですけど。集中して本気出せるのは特殊スキルだと思います。

 

段々と本番の日が近づいてくるとあの時もう少しがんばればよかったというお気持ちがふつふつと。

辛いけれども自分が思い描く将来像への道のりですから。歯を食いしばって。

 

 

そしてこの回でネモちゃんの衝撃の事実が……!!

誰もが(気を使ったのか)本人に聞かなかったネモちゃんの立場がここで本人の口から明かされます。

 

ちなみに当時の自分予想は不正解ですが少しだけかすってた感じです。

あとソラミちゃんの装甲はD判定になったとか。****!

 

 

【ホントの気持ち】

 

普段着で入店できなさそうなお店で顔合わせするお話。

 

その前回ラストでネモさん(本名:遥)の立場が判明されたのですが。

今度はそのネモさんが今までソラミさんのおうちに入り浸ってた事実がバレたみたいです。

主に車の走行距離で。

 

色々迷惑かけたお詫びとしてネモさんのご両親がソラミさん家族とソラミさんのお友達をお食事にお誘い。

お忙しいソラミ母は最初はお仕事が激務なので難色を示していましたが、食事場所を聞いて態度が気持ちの良いくらい反転。

激務で中々日程に余裕が持てない人がどうにかして調整して参加したいと思わせるお食事処ってどれくらいのレベルなんでしょうか。

 

このお母様は一見食事ランクにつられた感じになってますが、他人を介すとはいえ未だ微妙にぎこちない母娘との食事となるわけでして。

一体どんなお食事会となるのでしょうか。

 

 

当日。

ソラミ母の運転で件のお食事場所へ。

出迎えてくれたネモさんがいつもとどこか違う雰囲気。

 

「私のこと……軽蔑しないでね……」

 

今まで見せた事ない自分を見せてしまう事への罪悪感からなのか、ソラミさんにそう忠告してきました。

彼女の闇とこれから起こるであろう出来事に対しての謝罪なのでしょうか。

 

そして始まるお食事会。

料理と共に始まるネモさんご両親の謝罪とこれからの事について。

・受験を控えた大事な時間に娘がお邪魔して悪かった

・大学生の本分、学業に集中させるのでもうそちらには行かせない

(※娘のサボりよりも受験生を邪魔している事の方を問題視してる)

 

ネモさんのご両親は間違った事を言ってません。

普通に考えたならば浪人中で大学受験勉強をしてる人のおうちに入り浸ってるのはその人の勉強を邪魔してるのと同義です。

少なからず大事な期間を浪費させてしまったのですから高級料理店での謝罪はご両親の誠意だと思います。

おうちまで菓子折り持って謝罪が普通なのかもですが、ソラミ母は特にネモさん達がおうちで入り浸ってる事に怒ってるという前情報があったからこそのお食事会を設定したのかも。

(※配慮できるネモ父)

 

でも仲良し四人組な彼女達なのですから。

『そちらには行かせない』というご両親の言葉は聞きたかったソレじゃないと思います。

高級料理も味がしなくなるレベルの宣告。

 

そしてその宣告を聞かされた当人達。

驚きの後、それでいいのかと皆が皆ネモさんに問いかけます。

 

それまで人形のようでどこか余所余所しかったネモさんが何かを我慢しながら、我慢できずに本音をこぼし始めました。

ネモ父もソラミ家に入り浸って邪魔して、自身の学業や将来についての不安を危惧し、ネモさんに説得を試みます。

 

恐らくおうちでは何も文句言わずご両親の言われるがままいい子で育ってきたネモさんですが、ここでハッキリと自分の意見を言いました。

これだけは我慢できない。みんなと会えなくなるのは嫌です、と。

そして皆もネモさんと会えなくなるのは嫌だと自分の気持ちを言葉にしました。

 

ネモ父さんも皆のその姿に娘の事を大切に思ってくれてる事がよく分かったみたいです。

でも受験生の子の邪魔をするのはまた別のお話。そして学業を疎かにしてることも。

(※娘の言い分と皆の気持ちをしっかりと聞いた上で問題点を指摘してる理解ある父)

そこで今まで静かにしてたソラミ母が自身の立場でネモ父にゆっくりと話始めました。

 

要約すると……

・娘(ソラミ)こそ皆に甘えていて、その皆との時間が代えがたい大事な時間となっていて決して邪魔になってない

・娘は皆のためにがんばるからきっと大学は合格する

・これからの皆との時間の為にがんばり続ける

・だから遥さん(ネモ)も友達との時間で自分のやるべき事を見つけ出すでしょう

 

結論として……

・ネモさんがおうちに入り浸る事自体は問題ない。むしろ歓迎

・娘が大学合格する事でそちらに負い目を負わせない

・ネモさんのサボりとかはそちらでしっかりと話し合って下さいね

 

ってことでしょうか。

 

大事なのは言葉です。

会話をして本音をぶつけ合う事によって見えてくる事もあるでしょうし、新たな関係が開ける事もあります。

もちろん会話が過熱して破城する事もありますが、お話して意見をぶつけ合わない事にはいつまでたっても平行線です。

誰だって傷つきたくないですし、逃げられるなら逃げたいですし。

 

上辺だけじゃなく本物を手にしたいなら勇気を持って伝えるしかありません。

その結果、自分の思い通りにならないかもしれません。でもそれをしないと失ったり、手元に残っていても上辺だけの薄っぺらいものになってたかもしれません。

 

もし仮に彼女達のお食事会が一旦のお別れ会になってしまってたら。

きっと残された三人はどこかぎこちなくなり、学業に専念する事になったネモさんは彼女達とは疎遠となりいつの間にか連絡を取り合わなくなりそうです。

久々に四人集まったとしてもきっとあの頃には戻れません。どこかぎこちない上辺だけの関係に。

 

失う前に勇気を持ちましょう。辛い気持ちを声に出して助けを求めてもいいんです。

 

 

【あしたのために】

 

決戦前夜のお話。

 

センター入試まで残り100時間切った段階で最後の追い込みをかける方がいいのでしょうか。

それとも試験日までゆったり過ごして調子を整えた方がいいのでしょうか。

 

ソラミさんだとゆったりじゃなくてどこかハメは外しそうで試験当日悲惨な事になりそう。

そう考えると試験が終わるまでは気を抜かずに今まで通りの方が結果が出そう。知らんけど。

 

そんなこんなでソラミちゃんは受験が落ち着くまで大事な楽器を封印することに。

受験生モードだと多分一年前くらいからそれやってそうではありますがそれはまぁ人それぞれって事で。

 

でもソラミちゃんにとって楽器は亡き父親との思い出でもあって繋がりでもあります。

全ての楽器を納めてがらんどうとなったお部屋。スッキリしたというよりも寂しくなったという方が正しいのかも。

楽器を片付けた後のソラミさんの様子を見て皆が元気よく慰めます。仲間っていいな。

 

 

センター試験前。

追い込みをかけてギリギリまでお勉強。

これだけやったら大丈夫というものでもないですから受験というのはとても辛い。自分との闘い。

 

直前ということなので皆がソラミ母に対して何か一言どうですか、と。

まだまだ微妙で気まずい関係の二人でしょうが、その言葉ひとつが最後の一押しになるかもしれませんし。

あと親子のふれあい大事。

 

結果。

言わない方が良かったのかもでした。

 

母『私もう一年くらいなら頑張れるから……まぁ気楽におやりなさい』

 

アカンやろ!(笑)

 

なんか……もう……、残念というか…………。

三人も突っ込まれてますがホントーにこの母親……!!

 

本気で受かろうとしてる人に対してあと一年なら大丈夫だからすべってもいいよと言う助言は逆効果です。

ノベルタイプのゲームでしたら好感度急降下モノですよホント。

しかもここですべったらネモさんにもそのご両親にも申し訳経たないわけでして。

 

本当に残念な母親ですが、娘を想う気持ちは間違いないものです。

自分のふがいなさを自覚してるからこそ娘のお友達を頼る事ができるわけですし、娘の事を想うからこそ今も大変なお仕事をがんばっているわけですから。

以前のままだと寂しさと気まずさを自覚してるから娘のお友達に任せて自分は忙しいお仕事を言い訳に逃げてたわけですし。

想う気持ちがあるからこそ自分にもできそうなゲン担ぎのとんかつを遅い時間からでも揚げはじめたのです。

 

ソラミさん本人の今までのがんばりがあるからこそ、周りがソラミさんにがんばってほしいと思わせてるのでしょうね。

前日皆が泊まり込みに来てくれて当日も一緒についてきてくれるのはただの友達関係じゃできません。

 

 

【ジャイアントステップ】

 

母親の女の部分は聞きたくないお話。

 

大学受験、合格おめでとうございます。

人一倍大変な状況からの大学合格、周りの皆も当人と同じように嬉しいでしょうね。

こういう日はさっさとシャワーでも浴びてお布団の中でゴロゴロして高ぶる心を落ち着かせるのがいいかもです。

 

普通にヒキコモリみたいな自分の行動パターンが出てしまいましたが、大抵の人はお祝いしてちょっと美味しい物を食べて騒いで喜びを分かち合うと思います。

面倒な事は明日から。

 

あと何はさておき母親に合格した事を伝えてあげましょう(笑)

あの人絶対に悪い考えがよぎってて不安で不安で気が気でないと思います。

ホントにもうこの母娘たちは。

 

それはともかく。

次が決まった時のちょっとした休暇日はたまらないものがありますよね。

明日からどうしようと嬉しい悲鳴。今までがんばってきたのですからちょっとくらいは遊ばないとですよね!

 

せっかくという事なのでみんなと一緒に羽休めしたいとソラミさんが提案。

プチ旅行で一泊二日の温泉旅館はどうじゃろか話は進んで行きます。

 

そこで温泉に難色を示したのがさっこさん。

皆にその理由を尋ねられたら、胸に手を当てて考えてみてと。

当てても分からないようです。ふざけんな!(しぼめ)

 

結局は一番落ち着けるのはソラミさんちという事なのでそこでお祝い。

鍋パーティーと洒落込むところにおめでたい席ということでネモさんがまさかの解禁。ビールです。※ネモさんは成人してます

ビニールシートをひいたのであとは瓶をシェイクするだけとなった所で周りから待ったがかけられました。ひとんちですからね。

 

そして乾杯の音頭をとってる所にソラミ母が帰宅。

パーティー会場(ソラミ家)に顔を出して簡潔なおめでとうの言葉をかけて退出しようとしたところでネモさんが必死に呼び止めます。

みんなの邪魔かなって遠慮するその気持ちも分かりますが……ちょっとだけでも顔出してから抜け出しましょう。(会社の飲み会含む)

 

数人お酒が入ってますが良い感じの宴会となっております。

これからのソラミさんの大学生活がどうなるかを皆でアレコレ言い合ったりでとても楽しそうです。

皆もソラミさんの健闘を称えあって、その姿を母親として喜んでいました。色々あったもんね。

 

ソラミさんの大学生活、どんな感じになるのでしょうか。

希望と不安が入り混じったちょっと未来に想いを馳せて。

 

 

【広がる世界】

 

芸は身を助けるお話。

 

ぴかぴかの大学生。

新しい出会い。

拡がる世界。

皆どこかそわそわうきうきしてる。

 

大学一年の春は多分一番楽しい時期じゃないでしょうか。

大人になる前の最後の猶予期間。縛られた校則から解放されて自己責任の上での自由な毎日。

サークルに入れば交友関係がさらに広がります。引っ込み思案な人なら尚更。

 

……結局は本人の資質にもよりますが。

5月までのお友達になる可能性も十分あるわけでして。

 

 

そんなこんなで楽しそうな新歓フェス。

ちょっとした事でソラミさんが単独行動するはめに。

 

時にはソラミさんも一人で行動しなければいけない事もあります。

いつもさっこさんに助けてもらえるわけではないのですから。

 

でも、一人で行動する事の利点もあります。

その利点のひとつとして、同じようにひとりの人から話しかけられること。

その人が良い人かどうかは知らないけれど、新しい出会いのきっかけにはなります。

 

軽音サークルがライブしてる教室に入り、人探ししながらウロウロするソラミさん。

その姿に目を付けた明らかに見た目ヤンキーな女性がソラミさんの肩をつついて呼びかけました。

 

ソラミさんはその女性の姿を見て即カツアゲだと判断して謝罪と逃げに入ってますが、この金髪ヤンキー娘はカツアゲ目的で呼びかけたわけじゃなく、単純に音楽に興味のある女の子がいたから嬉しくて声をかけたとのこと。

同じ趣味の人を見つけると声掛けたくなる気持ちはよく分かります。自分でも勝手に仲間意識持っちゃいますもん。

 

見た目がアレな人に対してでも好きな趣味の事に関してなら普段通りお話できるのはよくある話でして。

お互い共通な趣味だと話題はそこから出せばいいので丁度いい気楽さはありますね。

 

でも共通の趣味というのは最初の第一歩はいいのですが、その中でもジャンルや解釈違いで大げんかになったりならなかったりはとある界隈では良く聞く話です。ああ怖い。

なので地雷を避けつつ恐る恐る踏み込んでいくくらいが丁度いいです。本来なら目の前の初見の人が生涯の親友になる人かもしれませんし。配慮大事。

 

人付き合いが得意苦手はあると思いますが、大事なのは気安さと無礼をはき違えない事だと思います。

相手の事を知って行けばおのずと距離感が分かってきますし。知らんけど。

 

 

【創るということ】

 

創作力は人に見られる度に成長するお話。

 

何でもいいです。

自分がつくったものを誰かに評価してもらう。料理でも読書感想文でも。

批評してもらう事によって成功も失敗も自分の糧になります。

 

自分を例に出すと、まずは料理。

基本的にほとんど自分が作った物は自分で食べるのでおのずと自分好みの味付けになっていきます。

現在は基本薄味で調味料少な目。

 

もしその料理を誰かに食べてもらって『この味付け薄い!』と批判的な意見をもらったらどうするか。

自分なら次にその人に対して料理を作る時は別添えで味付けする何かを用意しそう。基本は変えない。

 

このブログのスタイルが好きな人、そうでない人はいると思います。

そうでない人はブラウザバックすると思うので何が良くないのか知らないままなので改善させようがないです。なのでこのスタイルで突き進みます。

お金儲けとか何か影響力を持ちたいとかそういうの全くないのでこういう独りよがりが許されるのだと思います。

 

プロだとそうはいきません。

利益を出さないと次が出せないですし、そのためには売れる物を意識して創らなくてはなりません。

人の意見を言う事を参考に取り入れたらより良い物が生まれる事もあります。自分の良さが打ち消されて何の魅力もない物が出来上がる事もあります。

人の意見を聞かずに自分の我を押し通した事によって才能が開花する事もあるでしょうし、個性的だけど極一部にしか受け入れられない作品としては成功だけど商業としては失敗という事もあります。

 

何を持って成功なのか失敗なのか。

良いものが売れるわけでもないですし、どうなのコレってものが大ヒットする事もありますし。

正解が分かれば皆それを目指して突き進みますよね。

 

個人的に大事なのは個性と色だと思います。

拙くても自分の妄想や心の内を前面に押し出したとても他人には見せられない恥ずかしい物が心揺さぶられ、感動を呼ぶような気がします。

少なくともボクはそういうのが大好きです。

 

何か自分の心の中でくすぶっているものがある人は歌でも詩でもイラストでも何でもいいんです。

創りましょう。生み出しましょう。

続けていれば、自分の心の内がいつまでも熱せられていたら、いつかは誰かの目に留まり、そこに大きなパワーが生まれます。

 

でもソラミさんが心配した『自分が新しく生み出すものが、今まで自分が生み出してきたものが好きだった人にガッカリさせること』は間違いなくあると思います。

悩みましょう。考えましょう。

進んでもいいのですし、戻ってもいいのです。創作は自由なのです!

 

 

【BIRTHDAY】

 

大人になったソラミちゃんのお話。

 

20歳の誕生日。

アナタはどんな20歳の誕生日だったでしょうか。

ボクの20歳の誕生日はどういうものだったのか全く思い出せません。

現在23歳のガマズミさんです。

 

20歳のお誕生日にまずやってみたい事第一位は『飲酒』だと思います。

お酒は最高の嗜好品です。恐らく誰もがお酒を飲む大人を見て憧れを持っていたのではないでしょうか。

そして飲み方を失敗して次の日の朝は酷い事になってしまうのが若者あるある。

 

自分はお酒弱いので沢山飲める人は羨ましいと思ってますが、沢山飲める人はそんな少量ですっごく酔える事に羨んでいるかもですね。

隣の芝は青い。

 

 

ソラミさんの20歳の誕生日という事でいつもの場所にいつものメンバーでお祝い、と思いきや大学でお友達になったキリコさんがスペシャルゲストとして参上。

ちなみにキリコさんとは新歓の時に出会った金髪ヤンキー(大学デビュー)の女性の事です。

そして大学でのお友達は多分このキリコさんだけみたいです。人見知りが過ぎる!!

 

そんなこんなで宴もたけなわとなってきたところでキリコさんの要望でソラミさんの宅録部屋を見せる事になるわけですが。

お酒の酔いが出たのか勢いに任せたのかソラミさんはフラつきながらも案内します。

さっこさんはソラミさんを案じますが、その危うさを心配したのか、それともソラミさんのデリケートな部分を見せる事を心配したのか。

 

案内されたお部屋は見事に設備がそろっていて。

でもどれもこれもソラミさんの父親のお古。その中には相当使い込まれた良いギターも。

キリコさんはこれらの設備を見て父親が機材一式買い揃えたから譲ってもらったのかと言った所で察したようです。

 

ソラミさんのデリケートな部分。

もちろん付き合いの浅いキリコさんがそれを知るはずがなく。

彼女は出会いの時にあった自身の醜い嫉妬から出た言葉でソラミさんを想像以上に傷つけてたのです。

 

キリコさんにとって音楽はやりたくても環境がそれを許さなかったもの。

ソラミさんにとって音楽は亡き父親との繋がりでもあり大切な思い出。

涙ながらの謝罪と反省はそれに気づいたから。

 

そのキリコさんの姿を見てソラミさんは自分にとっての音楽とは何かを語り始めました。

現実逃避のための音楽。

夢でしか会えなくなった父親のこと。

寂しくても誰にも母親にも頼れなくて、唯一頼れたのは父親の遺品。

崩れそうだった心を繋いでくれたのが遺品を使っての音楽だった。

 

そんな音楽がいつの間にかまたソラミさんを外の世界へと導いてくれた。

止まってた時が流れ始めて大学入学することもできた。

 

だけど、新しい曲が作れなくなった。

新しい世界が広がったのに、それを音にすることができなくなった。

 

 

飲み過ぎたからなのか、ソラミさんはそのまま眠ってしまいました。

ソラミさんの心の奥底にしまってた想いや悩みを吐き出し、心が軽くなって安心したのもあるかもですね。

 

キリコさんはまだ悔やんでいるようですが、周りの仲間達はそんなに気にしなくても大丈夫と励ましてくれてます。

ソラミさんの事を良く知っている三人からの言葉ですから、ただの気休めじゃなくて本心からくるものでしょう。

 

そんなソラミさんへの信頼感を目の当たりにしたキリコさんは彼女達の繋がりの強さに羨ましさを感じたようです。

嬉しい事も辛い事も皆で乗り越えて行った仲間ですから。

でも、いつかきっと、キリコさんならこの輪の中に入る事になりそうですね。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

丁度半分くらいなのでここで一旦区切ります。

続きはまた近日公開します。

 

やっぱりソラミちゃんの唄は大好きだなぁ。