ガマズミさんの漫画日誌(百合色)

ガマズミさんの漫画日誌(百合色)

購入した漫画の感想を書いていきます。
基本的に百合や女の子同士の友情が描かれたもの中心に取り扱います。

単行本は基本的にKRコミックスが発売する月末28日くらいにまとめて注文しています。
最短で3日、最長3週間で家に届きますので、情報が多少遅くなります。

ここから【ノッツ】さんの描く【ソラミちゃんの唄】の2巻の後半戦です。

新たに友人となったキリコさんを加えての大学生活は一体どのようなものになっていくのでしょうか。

 

いつまでも現状が続くわけでもなく。

出会いあれば別れあり。

そして新たな未来が待ち受けています。

 

最終回はどのようなものになるのでしょうか。

彼女達の友情は永遠と信じたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

とことで。

ネタバレ含む感想。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


【できるコトしたいコト】
 

十代(なのは一人だけ)真剣しゃべり場なお話。

 

いつかは巣立ち、戦いの世界へ行かなくてはいけません。

いつまでも猶予期間があるわけでもなく、時間は皆平等に過ぎていきます。

 

子供の頃は目の前の事だけをやっていればよかった。

大人に近づくにつれて将来の自分を想像しながら準備するようになります。

 

ここで努力して成果を上げたり能力を高めたりすることができれば将来の選択肢は広がります。

怠惰に毎日を過ごしてしまうとそれだけ選択肢が狭まる事になり、結果未来の自分が苦しむ事となります。

どうにかなると言えばなるかもしれませんが、その結果自分は苦労してますので。

 

 

なんやかんやで無事ライブも終了してお疲れ様ーってことで。

せっかく作った新曲よりも既存の曲の方がウケが良かったようで何とも言えない感じになってますが、それでも新曲良かったよーという生の声を聞けて進むべき道が見えた感じとなっております。

 

変化する事自体は悪い事じゃないです。上手くいかない事もあります。

でも、基本となるものをしっかりと確保していれば間違った道に進んでもそこに戻ればいいだけですから。

冒険しなきゃ新たなものを得るのは難しいのです。あと勇敢と無謀ははき違えないように!

 

皆の予定とか都合がピッタリだったのか、なぜか急に温泉一泊旅行しております。

タイミングとしてライブ後の打ち上げっぽくなっておりますが、これこそが大学生特有のフットワークの軽さだと思います。

社会人になると難しいんですよホント……。

 

その温泉旅館でなぜか本音トークしてるんですが。本音というか毒というか。

ひとり後輩のフミリンは色々溜まってたのでしょうか、東尾ばりのインハイビンボールや内角シュートを投げまくってます。

そしてソラミさんがファザコン気味という言葉がクリティカルヒットしたみたいです。危険球退場。

受験生で勉強とかのストレスが酷いからって事でひとつ。

 

そこからもぼつぼつと皆の闇がこぼれはじめます。

内気で浮いた話もなく友人も人生経験も少ない自分が教師を目指してもいいのか、とさっこさん。

大学三年生のネモさんはスキップスキップそしてスキップにリバースと先送りと過去の思い出に逃避気味。

 

でも。

この仲良し四人組だからこそ言える本音。

大人になってもまた皆で集まってこうやってお話したいね、と。

 

彼女達の友情はとても眩しい。

 

 


【花は風に揺れて】

 

選択を迫られる人生の岐路なお話。

 

好事魔多しとは言いますが。

少しずつ色々な事が軌道に乗ってきたソラミさんに大きな悩み事。

 

突然の来訪客。

遠路はるばる東京からやってきたソラミ母からミノミノと呼ばれたおばさん。

そのミノミノ本人はソラミ父とはただならぬ関係と匂わせてきてますが、すぐさまソラミ母がミノミノの本名と続柄を説明。

ソラミ父とはいとこの関係ですってよ。

そしてソラミ母に対して泥棒猫とも言ってます。色々めんどくさそう……。

 

喧嘩するほど仲がいいとは言いますが、このお二方に関してはどうなんでしょうね。(どーでもいーですよっ♪)

そういう関係なのに遠くからわざわざやってきたこのミノリさん(ミノミノの本名)にはもちろん訳があります。うっぷん晴らしの為に来たわけじゃありません。

 

私生活ではポンコツなソラミ母ですが、お仕事に関しては有能だそうで。

東京の会社から好条件でオファーがきてるみたいです。

今ソラミさんたちが住んでるおうちのローンもソラミさんの学費もすでに見通しが経ってるくらいに稼いだのだから、自分の人生と住んでるおうちの事を真剣に考えろと。

 

ソラミ母はこの事を以前から電話で言われてたようです。

でも大切な思い出のこのおうちから離れたくないのか聞く耳を持ってなかったようです。

そこでミノリさんが直接やってきたわけでして。

 

そして衝撃の事実。

ソラミ母はこの事を一切ソラミさんに伝えていませんでした。

今明かされる衝撃の事実です。

 

ミノリさんがここまでソラミ母を必死になって説得するのも、ソラミ母がいつまでも亡き人に縛られていてこのままじゃ不幸になると心配しての事です。

ただ、二人にとってこのおうちはとても大切なものだということも理解しています。

 

ミノリさんが愛した人の家族だから。

だから相手を傷つけるであろう言葉を使ってでも本気で説得してるのでしょう。

これもひとつの愛のカタチ。

 

『あなた……想い出と一緒に死ぬつもり?』

 

第三者が遠くから見てるからこそ気づく点もあります。

それまでの母娘の姿はとても見ていられるものではありませんでした。

そこにひとつの楔を入れたのがソラミさんの親友のさっこさんでした。

そしてフミリンやネモさんという新たな関係が生まれてソラミさんの歯車は動き始めました。

 

ではソラミ母はどうでしょうか。

 

前に進み始めたソラミさんやその仲間達のおかげで少しずつ母娘の関係は少しずつでも改善されてきています。

だけど今まで通りソラミ母は何かを忘れるように目を逸らすようにお仕事に打ち込んでいます。

 

……嫌われるのを分かっててもソラミ母を説得し続けてるミノリさん。

彼女の真剣な声はソラミ母に届くのでしょうか。

 

 


【どこでもどこまでも】

 

いつまでも変わらない愛のお話。

 

あれから毎日悶々と過ごしていたソラミさん。

試験もほとんど終わったので意を決してミノリさんが言ってた件をどう考えてるのか聞いてみる事にしました。

母を訪ねてその話題に持ち込もうとしたところ、母は何も聞きたくないという姿勢でその場を離れようとしました。

 

『逃げずに話を聞いて!』

 

ソラミ母の逃げたくなる気持ちも分かります。

でもソラミさんは知りたいのです。どうしたいのか、どう考えてるのか。

 

ソラミ母は迷ってるみたいです。

その誘われた先のお仕事に魅力を持っているようで、本心では行きたいけど彼女の中ではおうちが最優先。

そんな母を見て自分はもう大人なんだから東京に行っても一人で留守番できるよ、と。

 

恐らく母親もそれは考えたみたいです。

でもそのソラミさんの言葉を静かに、そしてハッキリと問い返しました。

 

『大学生の頃はそれでもいいけど、卒業後の進路はどうするの?』

『この家を出ないことを前提で将来を考えるようになったりしない?』

『ソラミこそココに縛られる生き方をしそうで心配』

『ただでさえ一年以上この家に引きこもってたあなたなのよ……!?』

 

最後の一言だけは余計な気もしなくもないですが。

この正論に対してソラミさんは何も言い返せません。

 

だからこの家は私がずっと守るから、とソラミ母。

その発言にソラミさんは即否定します。なぜ自分をそこまで犠牲にするのかと正論で反撃します。

その正論に対しソラミ母は勢いに任せて親として言ってはいけない言葉をぶつけました。

大きく傷ついたソラミさんは反撃とばかりに母親へは言ってはいけない言葉をぶつけてしまいました。

 

そんなこんなで大げんかしたそうです。

事の顛末をソラミさんから聞かされたさっこさんとフミリンは【子供すぎる>内容のハードさ】の思いが強かったようです。

そりゃそう思うさね。

 

でもソラミさんとこの母娘はこういう喧嘩したこと無さそう。

喧嘩云々はともかく、自分の気持ちを伝える事は大事だと思います。そしてそれ以上に相手の気持ちを聞く事も大事です。

 

彼女達もこのおうちに対して色々想いがあるのでしょうが、結論としては他のどの場所でも自分達は変わらないよ、ということで。

ソラミさんは父親との思い出以外にも大事なものがいっぱいあると自覚したけど、母親はどうなのだろう、と。

 

あとはソラミ母の気持ち次第ですね。

あの口喧嘩の後でも母親の事を気遣えるのはソラミさんが成長した証じゃないでしょうか。

 

 


【労働! インドアガール】

 

はじめてのおしごとなお話。

 

アルバイト。

職場や仕事内容に多種多様だと思います。

正直しんどいのとかこれでお金貰ってもいいのかとかそういうのも含めて良い社会経験になりますね。

そこで自分の適性を知る事もできますし。

 

単純作業はちょっと無理、接客業は楽しい。

暇な時間がしんどい。与えられた仕事をこなすだけなの気楽。

人付き合い辛い。色々な人と接するの面白い。

 

そういうのを知る事ができますけぇね。

でも、社会人になってある程度経験を重ねたら考えや適性がコロっと変わる事もありますので。

そういう時は臨機応変。あと学業優先で!

 

 

初めてのアルバイトはやっぱり不安だと思います。

自分も不安でした。何ならふたつ目のアルバイト先も不安でしたが、そこは友達からの紹介だったので気分が楽だった部分もあります。

 

アルバイト先の候補として人によって色々条件があるとは思いますが、将来自分がその道へ進みたいと思ってる職種に触れられそうな場所が一番役立ちそうではあります。

ここでソラミさんが勤める事になった楽器店なんてソラミさんにピッタリだと思いますし。

 

ただ、好きな事を生かしたお仕事を選ぶのは良い点も悪い点もあります。

好きな事で働くのはいいけど、自分の理想と現実が剥離しててお仕事が嫌になって好きな事が嫌になる可能性もあります。

アルバイトの時点でそれに気づければ軌道修正も可能なのでまだ取り返しは付きますが。

 

他にも色々な可能性はありますが、結局は誰も将来の事は分かりません。

せっかく大学に入ったのでその道に未来があるのかどうかを在学中にしっかり見極めることも大切です。

(大学選びの前に見極めろという意見は自分に効くのでお手柔らかに)

 

個人的には専門的な道に進みたいなら専門学校の方がいいんじゃないかなって思います。

もしくは普通科とかじゃない専門性のある高等学校。

でもこういうのも時代によってどの道が有利なのか変わってきますのでにんともかんとも。

 

結論なんて出ない。

 

 


【LOVELY SLOW STARTER】

 

未来に向かって成長してるお話。

 

自分自身の心に問いかけてみる。

時と共に歳を重ねたけど、自分はちゃんとした大人になれたんだろうか。

 

うーん。

子供の頃とかわんないよーな気もするけど明らかに考え方が成熟してきたなと思う事もあります。

そもそも"ちゃんとした大人"って何なんでしょうね。

 

子供の頃は身近な大人、家族とか先生とか。

そういう人達は明らかに"ちゃんとした大人"だと思ってました。

自分がその年齢になった時にふとしたタイミングで気づくと思います。

ちゃんとした大人に見えてただけじゃないのって。

 

ソラミさん達。

この一年で明らかに成長の跡が見られます。

 

ソラミさんはヒキコモリ時期の辛い時期を乗り越え、少しずつですが社会性を身に付けています。そしてアルバイトで得たお金でCDを作る決心をしています。

さっこさんはまだまだ人見知りの気はありますが、それでもソラミさん達を指導しているうちに教師適正に気づき、教師になるための道を歩み始めました。

フミリンはソラミさん達と同じ大学へ入学するために受験勉強に励みつつもソラミさんの生き様やネモさんの言葉に感銘を受け、自身の好きな事でもある漫画を描く事に信念を持って取り組んでいます。

ネモさんも現実逃避時に知ったソラミさんの曲と存在に依存してずっとべったりだったのが、きちんと親に現状と将来の事を話し合い、自分ちの関連会社で修行させてもらう事が決まったみたいです。

 

良い人達と良い出会いをして、良い成長をした。

皆が皆自身が願う将来の道を歩めるよう一歩一歩着実に進んでいます。

 

こういう事を積み重ねて大人になっていくのだと思います。

社会に出れば否が応でも大人として扱われるわけですが、その時にいつまでも学生気分ですと自分も周りも辛いですよね。

そう考えると親って凄いなーって感謝と尊敬の念が湧いてきます。普段の生活を思うととてもじゃないアレなんですけど(笑)

 

社会に出て辛い事はいくらでも起こります。

その時に大切な仲間達の事を想うと踏ん張れる、そんな支えにもなる友達がいるなら大事にしてもらいたいものです。親もね。

 



【旅立ちの日】
 

ひとりだけの思い出の場所じゃないお話。

 

出会いあれば別れあり。

いつまでも同じままではいられません。

 

良い事も悪い事も辛い事も楽しい事も数えきれないくらいたくさんあった思い出たっぷりのあの場所。

家族だけじゃなく大切な仲間達が集う場所でもあったあの場所。

 

自分達の未来のためにそこを旅立つ日がやってきました。

最後の晩餐じゃないですが、最後の思い出としていつもの仲間とソラミさんの好物の豆乳鍋、いつもとは違う最高級のお肉を入れた色々な意味での特別なお鍋を食しました。

 

辛くないわけありません。

でも悲観的な別れじゃなく、夢希望溢れる新しい道を歩む為の旅立ちなのです。

 

だから『さようなら』じゃなくて『行ってきます』という挨拶。

大切な思い出はみんな自分自身の心の中に深く刻まれています。

 

 

……でも。

思い出す度に涙が出るんだろうなって。

ただいまセンチメンタル。

 

 


【スカイゲイザーズ】

ありがとうと感謝を唄に込めたお話。

 

あれから時が経ち。

ソラミさんのCDが全国で発売される事になり。

さっこさんは地元で教師となりがんばる毎日。

フミリンは東京の書店員として内定をもらい、描いてた漫画が商業誌に掲載されました。

ネモさんは今まで自堕落をしていた分を取り返すかのように順調に社会人として自分を高めていってます。

 

あの頃ずっと一緒だった皆はそれぞれ違う道を歩んでいます。

だけどあの頃の思い出はそのままで、お互いを想う気持ちは相変わらず。

離れていてもずっと一緒。

 

人が人を呼び、繋がった縁。

ひとりだけの力だときっとこうはならなかったと思います。

 

ひとりでやれる事には限界があります。

辛かったら誰かに助けてもらってもいいんです。迷惑かけてもいいんです。

出来る事を少しずつやっていけばいいんです。

 

きっと大丈夫。

遠くに離れていても。

 

『ありがとう』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当時表紙買いした単行本のひとつです。

そして今はボクの大好きで大切な漫画作品の中のひとつです。

 

ノッツさんらしい明るく優しいギャグと辛く泣き叫びたくなるような悲痛な叫びとも言えるシリアスが強く心に訴えてくる作品となっております。

ソラミさんのどん底状態から何とか一人前として歩きはじめるまでの辛く苦しい道を仲間と共にお互い高め合って成長していく物語でした。

 

最後にも触れたように、仲間がいたからこそ、助けてくれたからこそありえた未来だと思います。

世の中に孤独を感じている人はいると思います。

でもどこかに手を差し伸べてくれる人はきっとどこかにいます。

そう信じないとこんな世の中やってられません。

 

 

ソラミちゃんの唄はノッツさんのデビュー作との事です。

デビュー作ですが、この作品にノッツさんのすべてが詰まっていると思います。

この作品を読んで他の単行本をすべて買い漁りましたが、どれもこれもノッツさんの色がしっかり出ててオススメです。

作中の最序盤のテレビ画面にクルミくんとか映ってますが、そういう所がまた遊び心満載で思わずクスっときました。

 

最終巻が出てから長い間電子書籍化されてませんでしたが、数年前に電子書籍化されました。

紙書籍は持ってるのですが最近いつでもどこでも読みたくなったので電子版を買いました。

今回のブログを書いたのはそれがきっかけです。

 

素敵漫画だったけど中古しか手に入らない状況じゃなく、電子版が買えるようになった今なら、と。

ソラミちゃんの唄を買って読んで知ってもらえたならなって思いました。

 

 

それではまた次回お会いしましょう。

ごきげんよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追伸

ボクの自称23歳はノッツさんが元ネタです。

あと当時本気で騙されました。ソラミちゃんの元ネタがノッツさん自身だったのかなーって。

純粋っすね(笑)

 

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

皆様の2023年はどのような年だったでしょうか。

2024年の今年はより一層素敵な年になる事を願っています。

 

 

2023年はブログ1件だけでした。今年こそは……。

少しずつ体調も良くなってる感じもあるので私生活含めてぼちぼちがんばりたいと思います。

毎回次回がんばるって言ってるような気もしなくもありませんが(笑)

 

本当に……。

 

 

さてさて久々のブログですが、なぜこのタイミング? って疑問もあるかもしれません。

自分でも疑問です。

 

そんなこんなの今回は【ノッツ】さんの【ソラミちゃんの唄(2)】です。

1巻は過去に感想書いています。こちらからもどうぞ

 

Q.およそ10年前の単行本をなぜこのタイミング?

A1.電子書籍版が2021年に発売されたから

A2.大好きな作品だから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とことで。

ネタバレ含む感想はぁじまぁるよー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【カラーページ】

 

テレビ周りに時代を感じるお話。

 

関係ないけどアナログ放送は2011年くらいに終了したよーな。

ちなみにボクのお部屋にはまだあります。当時何で捨てなかったんだろう。

 

 

受験。

 

夏が勝負とかさっこちゃんが言ってましたが実際どの辺りが勝負所になるんでしょうか。

自分自身が特に受験勉強とか気合を入れてやったことが無いのでにんともかんとも。

(だから今その現状なんでしょは禁止ワードです。ご注意!)

 

やらなきゃいけない時になぜか別の作業を始めて捗る事はよくある話で。

お勉強しなきゃの時にお部屋がきれいになったとか。

お掃除しなきゃの時に過去の漫画とか思い出の品を懐かしんだり。

 

気分転換のつもりで手を出すのは危険です。

でも捗りますよね。気持ち良くなりますよね。

(過ぎた時間には目を逸らしつつ)

 

 

本題に入りますが、この母娘は未だに意思疎通に問題をかかえているようです。

お互いの性格もありますがすぐにほかほか家族になれるほど簡単な過去じゃなかったですし。

 

でも、少しずつお互いが向き合ってきてるので良い傾向じゃないでしょうか。

当事者だけじゃなく助けてくれる仲間がいてくれたからこそですね。

 

辛い現実だけど温かい仲間。

そんな彼女達の物語の後半戦です。

 

 

【断定なんてできない】

 

田舎の大学生の解像度が高いお話。

 

模試の結果がC判定っで実際どうなんでしょうか。

どんな判定でも受かればそれでヨシ! なんでしょうけれども。

C取れるなら勝負にはなりそう。

 

あとソラミちゃんのさっこちゃんに対する煽りは自分にも効きます。

ステータスですよ!!(血涙)

 

真面目な話、息抜き(宅録)しながら受験勉強をしてある程度成績が残せるのなら、本気でやればランク上げたりもできそう。

本気でやれるなら、ですけど。集中して本気出せるのは特殊スキルだと思います。

 

段々と本番の日が近づいてくるとあの時もう少しがんばればよかったというお気持ちがふつふつと。

辛いけれども自分が思い描く将来像への道のりですから。歯を食いしばって。

 

 

そしてこの回でネモちゃんの衝撃の事実が……!!

誰もが(気を使ったのか)本人に聞かなかったネモちゃんの立場がここで本人の口から明かされます。

 

ちなみに当時の自分予想は不正解ですが少しだけかすってた感じです。

あとソラミちゃんの装甲はD判定になったとか。****!

 

 

【ホントの気持ち】

 

普段着で入店できなさそうなお店で顔合わせするお話。

 

その前回ラストでネモさん(本名:遥)の立場が判明されたのですが。

今度はそのネモさんが今までソラミさんのおうちに入り浸ってた事実がバレたみたいです。

主に車の走行距離で。

 

色々迷惑かけたお詫びとしてネモさんのご両親がソラミさん家族とソラミさんのお友達をお食事にお誘い。

お忙しいソラミ母は最初はお仕事が激務なので難色を示していましたが、食事場所を聞いて態度が気持ちの良いくらい反転。

激務で中々日程に余裕が持てない人がどうにかして調整して参加したいと思わせるお食事処ってどれくらいのレベルなんでしょうか。

 

このお母様は一見食事ランクにつられた感じになってますが、他人を介すとはいえ未だ微妙にぎこちない母娘との食事となるわけでして。

一体どんなお食事会となるのでしょうか。

 

 

当日。

ソラミ母の運転で件のお食事場所へ。

出迎えてくれたネモさんがいつもとどこか違う雰囲気。

 

「私のこと……軽蔑しないでね……」

 

今まで見せた事ない自分を見せてしまう事への罪悪感からなのか、ソラミさんにそう忠告してきました。

彼女の闇とこれから起こるであろう出来事に対しての謝罪なのでしょうか。

 

そして始まるお食事会。

料理と共に始まるネモさんご両親の謝罪とこれからの事について。

・受験を控えた大事な時間に娘がお邪魔して悪かった

・大学生の本分、学業に集中させるのでもうそちらには行かせない

(※娘のサボりよりも受験生を邪魔している事の方を問題視してる)

 

ネモさんのご両親は間違った事を言ってません。

普通に考えたならば浪人中で大学受験勉強をしてる人のおうちに入り浸ってるのはその人の勉強を邪魔してるのと同義です。

少なからず大事な期間を浪費させてしまったのですから高級料理店での謝罪はご両親の誠意だと思います。

おうちまで菓子折り持って謝罪が普通なのかもですが、ソラミ母は特にネモさん達がおうちで入り浸ってる事に怒ってるという前情報があったからこそのお食事会を設定したのかも。

(※配慮できるネモ父)

 

でも仲良し四人組な彼女達なのですから。

『そちらには行かせない』というご両親の言葉は聞きたかったソレじゃないと思います。

高級料理も味がしなくなるレベルの宣告。

 

そしてその宣告を聞かされた当人達。

驚きの後、それでいいのかと皆が皆ネモさんに問いかけます。

 

それまで人形のようでどこか余所余所しかったネモさんが何かを我慢しながら、我慢できずに本音をこぼし始めました。

ネモ父もソラミ家に入り浸って邪魔して、自身の学業や将来についての不安を危惧し、ネモさんに説得を試みます。

 

恐らくおうちでは何も文句言わずご両親の言われるがままいい子で育ってきたネモさんですが、ここでハッキリと自分の意見を言いました。

これだけは我慢できない。みんなと会えなくなるのは嫌です、と。

そして皆もネモさんと会えなくなるのは嫌だと自分の気持ちを言葉にしました。

 

ネモ父さんも皆のその姿に娘の事を大切に思ってくれてる事がよく分かったみたいです。

でも受験生の子の邪魔をするのはまた別のお話。そして学業を疎かにしてることも。

(※娘の言い分と皆の気持ちをしっかりと聞いた上で問題点を指摘してる理解ある父)

そこで今まで静かにしてたソラミ母が自身の立場でネモ父にゆっくりと話始めました。

 

要約すると……

・娘(ソラミ)こそ皆に甘えていて、その皆との時間が代えがたい大事な時間となっていて決して邪魔になってない

・娘は皆のためにがんばるからきっと大学は合格する

・これからの皆との時間の為にがんばり続ける

・だから遥さん(ネモ)も友達との時間で自分のやるべき事を見つけ出すでしょう

 

結論として……

・ネモさんがおうちに入り浸る事自体は問題ない。むしろ歓迎

・娘が大学合格する事でそちらに負い目を負わせない

・ネモさんのサボりとかはそちらでしっかりと話し合って下さいね

 

ってことでしょうか。

 

大事なのは言葉です。

会話をして本音をぶつけ合う事によって見えてくる事もあるでしょうし、新たな関係が開ける事もあります。

もちろん会話が過熱して破城する事もありますが、お話して意見をぶつけ合わない事にはいつまでたっても平行線です。

誰だって傷つきたくないですし、逃げられるなら逃げたいですし。

 

上辺だけじゃなく本物を手にしたいなら勇気を持って伝えるしかありません。

その結果、自分の思い通りにならないかもしれません。でもそれをしないと失ったり、手元に残っていても上辺だけの薄っぺらいものになってたかもしれません。

 

もし仮に彼女達のお食事会が一旦のお別れ会になってしまってたら。

きっと残された三人はどこかぎこちなくなり、学業に専念する事になったネモさんは彼女達とは疎遠となりいつの間にか連絡を取り合わなくなりそうです。

久々に四人集まったとしてもきっとあの頃には戻れません。どこかぎこちない上辺だけの関係に。

 

失う前に勇気を持ちましょう。辛い気持ちを声に出して助けを求めてもいいんです。

 

 

【あしたのために】

 

決戦前夜のお話。

 

センター入試まで残り100時間切った段階で最後の追い込みをかける方がいいのでしょうか。

それとも試験日までゆったり過ごして調子を整えた方がいいのでしょうか。

 

ソラミさんだとゆったりじゃなくてどこかハメは外しそうで試験当日悲惨な事になりそう。

そう考えると試験が終わるまでは気を抜かずに今まで通りの方が結果が出そう。知らんけど。

 

そんなこんなでソラミちゃんは受験が落ち着くまで大事な楽器を封印することに。

受験生モードだと多分一年前くらいからそれやってそうではありますがそれはまぁ人それぞれって事で。

 

でもソラミちゃんにとって楽器は亡き父親との思い出でもあって繋がりでもあります。

全ての楽器を納めてがらんどうとなったお部屋。スッキリしたというよりも寂しくなったという方が正しいのかも。

楽器を片付けた後のソラミさんの様子を見て皆が元気よく慰めます。仲間っていいな。

 

 

センター試験前。

追い込みをかけてギリギリまでお勉強。

これだけやったら大丈夫というものでもないですから受験というのはとても辛い。自分との闘い。

 

直前ということなので皆がソラミ母に対して何か一言どうですか、と。

まだまだ微妙で気まずい関係の二人でしょうが、その言葉ひとつが最後の一押しになるかもしれませんし。

あと親子のふれあい大事。

 

結果。

言わない方が良かったのかもでした。

 

母『私もう一年くらいなら頑張れるから……まぁ気楽におやりなさい』

 

アカンやろ!(笑)

 

なんか……もう……、残念というか…………。

三人も突っ込まれてますがホントーにこの母親……!!

 

本気で受かろうとしてる人に対してあと一年なら大丈夫だからすべってもいいよと言う助言は逆効果です。

ノベルタイプのゲームでしたら好感度急降下モノですよホント。

しかもここですべったらネモさんにもそのご両親にも申し訳経たないわけでして。

 

本当に残念な母親ですが、娘を想う気持ちは間違いないものです。

自分のふがいなさを自覚してるからこそ娘のお友達を頼る事ができるわけですし、娘の事を想うからこそ今も大変なお仕事をがんばっているわけですから。

以前のままだと寂しさと気まずさを自覚してるから娘のお友達に任せて自分は忙しいお仕事を言い訳に逃げてたわけですし。

想う気持ちがあるからこそ自分にもできそうなゲン担ぎのとんかつを遅い時間からでも揚げはじめたのです。

 

ソラミさん本人の今までのがんばりがあるからこそ、周りがソラミさんにがんばってほしいと思わせてるのでしょうね。

前日皆が泊まり込みに来てくれて当日も一緒についてきてくれるのはただの友達関係じゃできません。

 

 

【ジャイアントステップ】

 

母親の女の部分は聞きたくないお話。

 

大学受験、合格おめでとうございます。

人一倍大変な状況からの大学合格、周りの皆も当人と同じように嬉しいでしょうね。

こういう日はさっさとシャワーでも浴びてお布団の中でゴロゴロして高ぶる心を落ち着かせるのがいいかもです。

 

普通にヒキコモリみたいな自分の行動パターンが出てしまいましたが、大抵の人はお祝いしてちょっと美味しい物を食べて騒いで喜びを分かち合うと思います。

面倒な事は明日から。

 

あと何はさておき母親に合格した事を伝えてあげましょう(笑)

あの人絶対に悪い考えがよぎってて不安で不安で気が気でないと思います。

ホントにもうこの母娘たちは。

 

それはともかく。

次が決まった時のちょっとした休暇日はたまらないものがありますよね。

明日からどうしようと嬉しい悲鳴。今までがんばってきたのですからちょっとくらいは遊ばないとですよね!

 

せっかくという事なのでみんなと一緒に羽休めしたいとソラミさんが提案。

プチ旅行で一泊二日の温泉旅館はどうじゃろか話は進んで行きます。

 

そこで温泉に難色を示したのがさっこさん。

皆にその理由を尋ねられたら、胸に手を当てて考えてみてと。

当てても分からないようです。ふざけんな!(しぼめ)

 

結局は一番落ち着けるのはソラミさんちという事なのでそこでお祝い。

鍋パーティーと洒落込むところにおめでたい席ということでネモさんがまさかの解禁。ビールです。※ネモさんは成人してます

ビニールシートをひいたのであとは瓶をシェイクするだけとなった所で周りから待ったがかけられました。ひとんちですからね。

 

そして乾杯の音頭をとってる所にソラミ母が帰宅。

パーティー会場(ソラミ家)に顔を出して簡潔なおめでとうの言葉をかけて退出しようとしたところでネモさんが必死に呼び止めます。

みんなの邪魔かなって遠慮するその気持ちも分かりますが……ちょっとだけでも顔出してから抜け出しましょう。(会社の飲み会含む)

 

数人お酒が入ってますが良い感じの宴会となっております。

これからのソラミさんの大学生活がどうなるかを皆でアレコレ言い合ったりでとても楽しそうです。

皆もソラミさんの健闘を称えあって、その姿を母親として喜んでいました。色々あったもんね。

 

ソラミさんの大学生活、どんな感じになるのでしょうか。

希望と不安が入り混じったちょっと未来に想いを馳せて。

 

 

【広がる世界】

 

芸は身を助けるお話。

 

ぴかぴかの大学生。

新しい出会い。

拡がる世界。

皆どこかそわそわうきうきしてる。

 

大学一年の春は多分一番楽しい時期じゃないでしょうか。

大人になる前の最後の猶予期間。縛られた校則から解放されて自己責任の上での自由な毎日。

サークルに入れば交友関係がさらに広がります。引っ込み思案な人なら尚更。

 

……結局は本人の資質にもよりますが。

5月までのお友達になる可能性も十分あるわけでして。

 

 

そんなこんなで楽しそうな新歓フェス。

ちょっとした事でソラミさんが単独行動するはめに。

 

時にはソラミさんも一人で行動しなければいけない事もあります。

いつもさっこさんに助けてもらえるわけではないのですから。

 

でも、一人で行動する事の利点もあります。

その利点のひとつとして、同じようにひとりの人から話しかけられること。

その人が良い人かどうかは知らないけれど、新しい出会いのきっかけにはなります。

 

軽音サークルがライブしてる教室に入り、人探ししながらウロウロするソラミさん。

その姿に目を付けた明らかに見た目ヤンキーな女性がソラミさんの肩をつついて呼びかけました。

 

ソラミさんはその女性の姿を見て即カツアゲだと判断して謝罪と逃げに入ってますが、この金髪ヤンキー娘はカツアゲ目的で呼びかけたわけじゃなく、単純に音楽に興味のある女の子がいたから嬉しくて声をかけたとのこと。

同じ趣味の人を見つけると声掛けたくなる気持ちはよく分かります。自分でも勝手に仲間意識持っちゃいますもん。

 

見た目がアレな人に対してでも好きな趣味の事に関してなら普段通りお話できるのはよくある話でして。

お互い共通な趣味だと話題はそこから出せばいいので丁度いい気楽さはありますね。

 

でも共通の趣味というのは最初の第一歩はいいのですが、その中でもジャンルや解釈違いで大げんかになったりならなかったりはとある界隈では良く聞く話です。ああ怖い。

なので地雷を避けつつ恐る恐る踏み込んでいくくらいが丁度いいです。本来なら目の前の初見の人が生涯の親友になる人かもしれませんし。配慮大事。

 

人付き合いが得意苦手はあると思いますが、大事なのは気安さと無礼をはき違えない事だと思います。

相手の事を知って行けばおのずと距離感が分かってきますし。知らんけど。

 

 

【創るということ】

 

創作力は人に見られる度に成長するお話。

 

何でもいいです。

自分がつくったものを誰かに評価してもらう。料理でも読書感想文でも。

批評してもらう事によって成功も失敗も自分の糧になります。

 

自分を例に出すと、まずは料理。

基本的にほとんど自分が作った物は自分で食べるのでおのずと自分好みの味付けになっていきます。

現在は基本薄味で調味料少な目。

 

もしその料理を誰かに食べてもらって『この味付け薄い!』と批判的な意見をもらったらどうするか。

自分なら次にその人に対して料理を作る時は別添えで味付けする何かを用意しそう。基本は変えない。

 

このブログのスタイルが好きな人、そうでない人はいると思います。

そうでない人はブラウザバックすると思うので何が良くないのか知らないままなので改善させようがないです。なのでこのスタイルで突き進みます。

お金儲けとか何か影響力を持ちたいとかそういうの全くないのでこういう独りよがりが許されるのだと思います。

 

プロだとそうはいきません。

利益を出さないと次が出せないですし、そのためには売れる物を意識して創らなくてはなりません。

人の意見を言う事を参考に取り入れたらより良い物が生まれる事もあります。自分の良さが打ち消されて何の魅力もない物が出来上がる事もあります。

人の意見を聞かずに自分の我を押し通した事によって才能が開花する事もあるでしょうし、個性的だけど極一部にしか受け入れられない作品としては成功だけど商業としては失敗という事もあります。

 

何を持って成功なのか失敗なのか。

良いものが売れるわけでもないですし、どうなのコレってものが大ヒットする事もありますし。

正解が分かれば皆それを目指して突き進みますよね。

 

個人的に大事なのは個性と色だと思います。

拙くても自分の妄想や心の内を前面に押し出したとても他人には見せられない恥ずかしい物が心揺さぶられ、感動を呼ぶような気がします。

少なくともボクはそういうのが大好きです。

 

何か自分の心の中でくすぶっているものがある人は歌でも詩でもイラストでも何でもいいんです。

創りましょう。生み出しましょう。

続けていれば、自分の心の内がいつまでも熱せられていたら、いつかは誰かの目に留まり、そこに大きなパワーが生まれます。

 

でもソラミさんが心配した『自分が新しく生み出すものが、今まで自分が生み出してきたものが好きだった人にガッカリさせること』は間違いなくあると思います。

悩みましょう。考えましょう。

進んでもいいのですし、戻ってもいいのです。創作は自由なのです!

 

 

【BIRTHDAY】

 

大人になったソラミちゃんのお話。

 

20歳の誕生日。

アナタはどんな20歳の誕生日だったでしょうか。

ボクの20歳の誕生日はどういうものだったのか全く思い出せません。

現在23歳のガマズミさんです。

 

20歳のお誕生日にまずやってみたい事第一位は『飲酒』だと思います。

お酒は最高の嗜好品です。恐らく誰もがお酒を飲む大人を見て憧れを持っていたのではないでしょうか。

そして飲み方を失敗して次の日の朝は酷い事になってしまうのが若者あるある。

 

自分はお酒弱いので沢山飲める人は羨ましいと思ってますが、沢山飲める人はそんな少量ですっごく酔える事に羨んでいるかもですね。

隣の芝は青い。

 

 

ソラミさんの20歳の誕生日という事でいつもの場所にいつものメンバーでお祝い、と思いきや大学でお友達になったキリコさんがスペシャルゲストとして参上。

ちなみにキリコさんとは新歓の時に出会った金髪ヤンキー(大学デビュー)の女性の事です。

そして大学でのお友達は多分このキリコさんだけみたいです。人見知りが過ぎる!!

 

そんなこんなで宴もたけなわとなってきたところでキリコさんの要望でソラミさんの宅録部屋を見せる事になるわけですが。

お酒の酔いが出たのか勢いに任せたのかソラミさんはフラつきながらも案内します。

さっこさんはソラミさんを案じますが、その危うさを心配したのか、それともソラミさんのデリケートな部分を見せる事を心配したのか。

 

案内されたお部屋は見事に設備がそろっていて。

でもどれもこれもソラミさんの父親のお古。その中には相当使い込まれた良いギターも。

キリコさんはこれらの設備を見て父親が機材一式買い揃えたから譲ってもらったのかと言った所で察したようです。

 

ソラミさんのデリケートな部分。

もちろん付き合いの浅いキリコさんがそれを知るはずがなく。

彼女は出会いの時にあった自身の醜い嫉妬から出た言葉でソラミさんを想像以上に傷つけてたのです。

 

キリコさんにとって音楽はやりたくても環境がそれを許さなかったもの。

ソラミさんにとって音楽は亡き父親との繋がりでもあり大切な思い出。

涙ながらの謝罪と反省はそれに気づいたから。

 

そのキリコさんの姿を見てソラミさんは自分にとっての音楽とは何かを語り始めました。

現実逃避のための音楽。

夢でしか会えなくなった父親のこと。

寂しくても誰にも母親にも頼れなくて、唯一頼れたのは父親の遺品。

崩れそうだった心を繋いでくれたのが遺品を使っての音楽だった。

 

そんな音楽がいつの間にかまたソラミさんを外の世界へと導いてくれた。

止まってた時が流れ始めて大学入学することもできた。

 

だけど、新しい曲が作れなくなった。

新しい世界が広がったのに、それを音にすることができなくなった。

 

 

飲み過ぎたからなのか、ソラミさんはそのまま眠ってしまいました。

ソラミさんの心の奥底にしまってた想いや悩みを吐き出し、心が軽くなって安心したのもあるかもですね。

 

キリコさんはまだ悔やんでいるようですが、周りの仲間達はそんなに気にしなくても大丈夫と励ましてくれてます。

ソラミさんの事を良く知っている三人からの言葉ですから、ただの気休めじゃなくて本心からくるものでしょう。

 

そんなソラミさんへの信頼感を目の当たりにしたキリコさんは彼女達の繋がりの強さに羨ましさを感じたようです。

嬉しい事も辛い事も皆で乗り越えて行った仲間ですから。

でも、いつかきっと、キリコさんならこの輪の中に入る事になりそうですね。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

丁度半分くらいなのでここで一旦区切ります。

続きはまた近日公開します。

 

やっぱりソラミちゃんの唄は大好きだなぁ。

 

くちべた食堂(1)その1からの続きです。

今回は22話から1巻ラストまでです。

 

それでは。

ネタバレ含む感想。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【第22話 宣伝】 ★★★★☆

 

誰しも想像しますよねってお話。

 

(私のアカウントじゃ心もとない……)

 

先生のフォロワー数18とか。ボクと大差ない。

妙にリアルな数値だ(笑)

 

実際お店のSNSってどうなんでしょ。

個人的にはウェブサイトの方が助かります。

メニューはもちろんですが、駐車場の有無とか店内の座席とか。

新規でも入りやすい説明があると尚OKです。簡単に動画もあると文句ないです。

 

広告宣伝はとても大事。

新聞折込チラシでも一時的にお客さん増えますからね。

(※儲かるとは言ってない)

 

SNSは常連だと助かるイメージ。

お店の臨時休業とか新メニューとかオススメとか目先の情報を得やすいですし。

ウェブサイトだと新規開拓とかそれに近い状態の時に助かるイメージ。

情報が古い時もあるのでその辺は注意しなきゃですが。

使い分けや見極め大事。

 

……何か数行前と書いてる事違ってますね(笑)

面倒じゃなければ両方あると助かります。

 

 

【第23話 表彰】 ★★★★★

 

何にせよ金賞多いよねってお話。

 

からあげって本当に美味しいですよね。

お店の揚げたては大抵美味しいです。そうでもないお店もあります。

白いご飯と一緒に食べるのが好きです。キャベツの千切りサラダとお味噌汁と漬物と何か一品あれば言う事なしです。

 

本編のお話。

 

お店に飾られている感謝状のお話から先生がお店に対して賞状を書く事になったのですが。

店員さんは先生からの手書きの賞状をすっごく喜んでいました……!!

 

あのね。えっとね。

ここまで喜ぶって事は少なからずというか、もう。

 

実はこの二人付き合ってないどころか友達関係ですらないんですよ。

店員と常連客の関係。

店内ではお話するみたいですが、本人同士の電話番号やメールアドレス、LIMEの繋がりすらないです。

 

奥手にもほどがあります!

これが昨今流行りの両片想いってやつです。多分。

 

好きな人の手書きとか手作りってとても嬉しいですよね。

ボクも欲しいです。自室に飾ります、きっと。

 

 

【第24話 対価】 ★★★★☆

 

なのでお店の雰囲気は大事なのですってお話。

 

居心地の良い店内で人当りの良い店員さん、そして美味しい料理。

そんなお店があったらいきつけのお店になりますし、何なら贔屓さえしますよね。

料理を注文した料金だけでそのお店に滞在して休憩できるんですから考え方によってはとても安くてお得。

喫茶店とか長時間居座る事も出来る所もありますし。素敵な癒し空間です。

 

お店にとっては食べたらさっさと出て行ってくれた方が回転率上がって儲かる可能性高くなるのかもですが。

中々その辺のバランスが難しいものです。

 

好きな人が自分のために料理を作ってくれて、落ち着ける場所でゆっくりご飯が食べられる場所。

……答え出た。ちょっと目の前の画面が滲んで良く見えない。

温かい家庭って憧れますね。

 

 

【第25話 市民運動会】 ★★★★★

 

自分、不器用ですから……ってお話。

 

多分この回で初めて第三者から二人(先生と店員さん)の関係性を尋ねられたっぽいです。

そう言われると二人の関係性って何なんでしょうか。店員とお客と言えばそうなのですが。

二人の感情がその関係性を認めるには無意識で納得できてなさそう。

 

店員さんは自分が用意したお弁当を食べてもらいたくて。

先生は大好きなお店の味がお店以外の場所でも食べられるという希少体験を目の前にして。

 

先生は確実に店員さんが提供する料理に胃袋を掴まれていて。

店員さんはいつもおいしそうに食べてくれるその姿に勇気と自信そして喜びを与えてもらっていて。

ちょっと不器用なお二人ですが、お互いが支えになっている丁度良い関係なのでしょうね。

 

二人とも良い大人なんですし、そろそろ二人の関係性進めていってもよろしいんじゃないんでしょうか。

せめて友達くらいには。

 

 

【第26話 回転寿司】 ★★★★★

 

結局美味しく食べ進められた人が勝ちなのですってお話。

 

回転寿司のお店のレベルにもよりますが、最初にさっぱり系で段々とこってりした物にいって、ラストふたつで満足するようなネタを選ぶ感じで食べ進める。

以前はそういう王道な感じの食べ方だったのですが、とある漫画の影響で考え方が増えました。

 

ひとつは、『回転寿司は普段食べないようなネタを食べるお店』だからハンバーグとか牛カルビとかそういう感じのお寿司を食べる。

もうひとつは、『最近の回転寿司のラーメンはレベルが高い』から、ラーメンを中心に食べ進める。

 

それを知って以来、回転寿司で色々な物を食べるようになりました。固定概念に捕らわれずに好きな物を良い感じに食べ進めればいいんじゃないでしょうか。

でも、オススメのネタ(ご当地物や旬のネタ)はいつも食べるようにしてます。お店の個性があって楽しい。

 

 

【第27話 答弁】 ★★★★★

 

お姉さん悪い顔してますねってお話。

 

雑誌のインタビュー。

お店や店員さんの事が色々と知れて大満足の先生。

良い気分で麦茶飲んでたら突然インタビュアーの矛先が先生へ!!

 

『来店の頻度は?』

『お気に入りのメニューは?』

『この店のどこが好きか?』

 

常連さんの声が欲しかったみたいです。

想定外だったのかまずは一旦心を落ち着かせてる時にふと店員さんの顔をチラ見。

そこには期待と喜びに満ちた表情をした店員さんの姿が!

 

そして店員さんを目の前にこの質問を答えなきゃいけないとか何たる拷問。恥ずかタヒぬ。

先生は瞬時にパニック。この質問を淡々と答えられるような性格でしたらもっとプライベートでも交流持ってますってばよ(笑)

 

でも店員さんの立場だったら確かに聞きたいです。

だってあんなにも頻繁にお店に通ってもらって、しかも美味しそうに食べてくれるんですから!!

そして店員さんって意外と攻めっ気ありそうな性格ですね(笑)

 

 

【第28話 ループ】 ★★★★★

 

私ですら店員さんのお部屋に入った事無いのにっ!! ってお話。

 

お店で忘れ物するってとても焦りますよね。

自分も忘れ物をした時に……って忘れ物をした事ってあったっけ?(記憶にない)

学生時代に教室の机の中に財布忘れた事ならあります。先生に届けられてて中身も無事でした。○○さん、本当にありがとうございました。

 

それはともかく。

 

先生がお店に財布を忘れて帰ったとか。

どういう状況なのかは分かりませんが、どこかに置いて帰ってしまったのでしょう。

 

店員さんはそれが先生のお財布だと気づいてて。

閉店までに取りに来なかったからおうちにお持ち帰り。お店の金庫よりは安全だよねっていう判断。

どのようにこの忘れ物を伝えようかと悩んでた所にお店のLIMEを使えばいいという事に気づいたようでして。

 

連絡した次の日に店員さんがおうちから持ってくるのを忘れてしまったポカはありましたが無事返却。

めでたしめでたし。

 

……あのー。

かなりの奥手で鈍感で恋愛初心者の自分でも分かるのですが。

 

財布返す時に、電話番号でもLIMEでもいいので連絡先交換するチャンスでしたよね?

先生も自分の財布が二晩も店員さんのおうちにお邪魔した事に対してソワソワしてる場合じゃないんですよ!

 

 

【第29話 拡散】 ★★★★★

 

ブームの火付け役がここにいたお話。

 

自分では特別な事をしたつもりはなくてもアップロードした動画がとんでもない再生数になってた事が、という事例はたまに目にします。

最近では飲食店でのアレ、以前ではコンビニでのアレ。悪い意味での拡散はニュースにもなってるので皆の記憶に残りやすいのではないでしょうか。

 

ちょっとした仲間内だけのふざけた行動を録画した動画が、いつの間にか外部に漏れて全世界へ発信。

その『ふざけた行動』がラインを超えているのかどうかで単なる恥さらしで済むのか、致命傷で済む感じになるのか。

 

ひとつ言える事は。

自分の学生時代が今みたいな感じだったら、自分を含めた誰かがやらかしてた可能性は高いと思います。

便利な物も使う人、使い方次第ですね。

 

 

【第30話 モーニング】 ★★★★★

 

規則正しい生活は意外と難易度高いお話。

 

昨今学校の先生はブラックとか言われてまして。

実際学校の先生を体験したわけじゃないのでどんな感じなのかは見聞でしか想像できませんが、決して楽そうではないですね。

時代の変化でまた求められる技能が変わってきたりと……というのはどの業種も同じですね。大なり小なりあるでしょうけれども。

でもきっとそのお仕事が好きだから、責任感が強いから向き合えるんだとも思います。本当にお疲れ様です。

 

飲食店にしてもそう。

元々厳しい業界なのにここ数年の例のアレで経営はとても厳しそう。

更には食材や光熱費の高騰で企業努力の限界。長年の不景気で外食を控える傾向。

 

お仕事に力を入れるとどうしても実生活が疎かになってしまって。

そうなると最終的に削られてくるのは睡眠時間と食事。

 

終電でおうちに帰って始発を使って出社してたのが、それでも忙しいからと終電を諦めて自転車で帰宅する友人を見てきました。

その友人の現状を知るまで『朝食食べる時間がないとかそんなわけないじゃん』とか思ってたのですが、嘘のような現実ってあったんですね。

 

味気ないですが、せめてゼリー飲料や固形栄養補助食品を摂取して欲しいものです。もう少し余裕あるならばフレークに牛乳入れるやつ。

やっぱり朝食抜きはよろしくないです。自分の体を大切にしてほしいものです。

 

元気があれば、違う道を歩く事もできるんですから。

 

 

【第31話 傘】 ★★★★★+★

 

その慢心が勝負を左右するお話。

 

雨が降るか微妙な天気の時に傘をどうするか問題。

傘を持って行けばいいんじゃないの? という答えは聞きたくない(笑)

いつも濡れる覚悟を持って行動しています。

 

先生も雲行きが怪しい所で傘を持たずに学校からいつものお店へダッシュ。

食事も済ませて満足したところで良い感じの雨が。

 

困ってた所にお店の傘を貸しましょうか、と天使(店員さん)からのお助けの声。

先生は最初遠慮しますが明日にでも返してくれれば、という言葉に甘えてまた明日と退店。

 

いやー良いお店ですね、とほっこりする所ですが。

この自然な流れなのですが、お互いしばらくしてから気づいたようです。

 

『明日も当然お店に来ますよね』

『じゃあまた明日』

 

ヒント:この店員さんと先生の二人の関係。

 

 

【第32話 停電】 ★★★★★

 

停電時は落ち着いて行動しましょうってお話。

 

やっぱりさー。この先生カッコいいです。

先生をしてるから現状を把握し人を気遣えるようになったのか。

それとも元々そういう気質だったのか。その両方なのか。

 

先生は先生が天職だったのかも。

きちんと向き合える人だから、自分が行動して大切なモノを守る事ができる人だから。

そんな人だから店員さんも先生に対して何かしら良い感情を持っていそうではあります。

 

先生も先生でこういう性格だからやっぱりどこか無理をしてるわけでして。

このお店の料理と店員さんに癒しを見出し、助けられている現状なので余計にこのお店と店員さんを大切にしてて。

その行動に店員さんはまた喜びと感謝の気持ちが湧いてきて。

幸せスパイラルですね。お互いがお互いを助けてますし助けられています。

 

 

【第33話 報酬】 ★★★★★

 

旨さを語ると野暮になるお話。

 

煉獄さんか!! というツッコミはその辺に置いといて。

 

自分からは尋ねられないからアナタから言葉が欲しいとアピールしてる彼女の様子に気づいてるけど、伝えたい感情がうまく言語化できなくて言葉に窮してる状況。

これが面倒くさい女とヘタレ女カップルの様子です。ほほえましいですね。

 

でもコレ店員さんとお客という一般的な関係なんですよ。

不思議ですよね。付き合ってるどころか未だにプライベートで交流してないんですよ。

 

何にせよ、今後の二人の関係性が安易に想像できます。きっと先生って店員さんのお尻にひかれるんだろうなー。

すでに胃袋つかまされてますし(笑)

 

 

【第0.9話 入店前】 ★★★★★

 

出会うべきして出会ったお話。

 

お弁当作って持って行けるならそれが一番なのかもしれません。

でも毎日用意するって中々ハードル高いです。

 

社内に食堂があるなら簡単に解決しそうではありますが、社内に食堂がある職場なんてそうそうないですし、あっても混雑してて騒がしい。

あとはコンビニか外食か。

 

コンビニは便利なのですが味気ないですし飽きます。

やっぱり手料理が恋しくなります。

 

外食と言っても職場からの立地条件や職種によってもまた条件が変わってきますし。

食べたい物も毎日違ってきますし、毎日同じ物は食べたくないですし。

贅沢言うならば、食事をただの栄養摂取にしたくもないです。

 

そうなると、質の良い定食屋は強いですよね。

日替わりランチをやっている喫茶店も良い感じですが、最近その喫茶店自体も見かけなくなりました。

 

お昼休みは休憩時間なのでしっかり心と体を休めたいものです。

しっかり休んでからまた午後もがんばろーって気持ちを復活させて毎日を戦い抜く。それが企業戦士。

 

その為には落ち着いた環境で食べる温かい料理は最適なのです。

自分も色々お昼に外食試していた時期がありましたが、正解は見つかりませんでした。

その当時にこの作品に出会えてたらもしかしたら答えが出ていたかもしれません。

 

逆にこういう温かいお店を知ってしまったら職場に戻るのが辛くなりそうではありますが(笑)

今日も一日ゼロ災で行きましょう!(ヨシ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とことで。

梵辛さんのくちべた食堂の1巻はこんな感じでしっかりと堪能しました。

今現在(2023年5月)では3巻まで発売しています。

 

2巻では先生と店員さんだけでなく、彼女達の周りの事も描かれてます。

それによって物語が少しずつ広がっていくのですが、彼女達の事も掘り下げて描かれているので味に深みが出ています。

 

1巻を読んでこの物語が気に入った方は2巻を買って読んでも間違いはないと思います。

自分もこの感想を書き終えた後に読んだのですが、とても満足のいく内容でした。2巻の方が好きかもです。

(でも1巻があるからこそ2巻の良さが生まれるわけでして)

 

温かくて素敵なお話を生み出してくれてありがとうございました。

食堂へ行くといつもこの作品が頭に浮かんでくるくらいには堪能しています。

 

また、このブログが少しでもこの作品の購買に繋がればいいなって願っています。

温かくて優しい作品をお求めの方は是非。

 

 

 

 

 

 

前回から約1年ぶりのブログでしたが次回はなるべく間隔を狭めて更新したいと思います。

前回も似たような事を書いたような気もしなくもないですが、多分それは気のせいです。がんばります。

 

またどこかで会いましょう。ごきげんよう。