読んで頂きたい、いずみの会会報誌 巻頭文 | 八朔は「がん」なんかに負けない

八朔は「がん」なんかに負けない

2005年11月健康診断で肺に影(10cm)、その後がんセンターで肺がんと診断。病院の治療は受けるが自分の力で治すと決心
。白血球が がんを攻撃して壊れていくイメージしています。手術不能 放射線30回抗がん剤1クール4回受ける。扁平上皮がん

今回は、がん患者の会:いずみの会の会報誌の巻頭文を紹介したいと思います

5月2日に会員さん宛に発送しました

会報誌は2か月に一度発行して、いずみの会会員にお届けします

 

会報誌の巻頭文を書くのは、主に、いずみの会代表の

小松康弘さんですが、たまには私も書きますし、他の方が書く場合もあります。

そして、なぜ今回、この巻頭文を紹介するのかと言うと

少しでも、いずみの会の事や、その活動を知って欲しいと思うからです

 

この会の活動は多岐にわたっていますが、

私が力を注いでいるのは、がん患者さんや、その家族の方からの「お話し」を聞くことです

会員以外の方からも多くの電話が、かかってきます。

内容は、いろいろです。

 

手術をしたくない。代替療法で治したい、抗がん剤を使いたくない。

手術後、抗がん剤を薦められたが、受けたくない。

今、受けている抗がん剤を、やめたい。

抗がん剤をしたくないと言ったら、検査、診察を拒否された

 

医師に抗がん剤やCT検査の被ばく等の質問しても、取り合ってくれない。

ベルトコンベアーに載せられたように理解できないまま治療が決まっていくのが不安。

医師が、自分のがんの事、治療の事を詳しく教えてくれない

 

自分が受けている治療が適切なのか?聞きたいが、質問出来ない

医師に補完代替療法の事を話したら、機嫌が悪くなり、

ギクシャクしてきた

医師がパソコンの画面のみ見ていて、自分の目を見ずにタンタンと話すのがイヤ

 

治療が終わったが、これからどうしたらいいのか誰にも相談できない。

再発して、抗がん剤を受けているが、効果がない。不安

 

治療が出来ないと医師に言われ、ホスピスを紹介された

余命宣告をされて、動揺している

 

いずみの会に入会したら、何をやってくれるのですか

他の患者会に電話をしたら、入会してからと言われた

 

入会しなくても、相談に乗ってくれるのですか

 

書けないくらいの悩み等の電話が入ってくるのです。

こちらに来て頂ける距離の方には、事務所にきて、

一緒にお話ししましょうとお誘いする時もあります

直接お会いして、目をみてゆっくりと話し合いをしたいからです

 

いずみの会とは、共に支え合い、がんを学び、がんを生き抜く会です

 

 

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いずみの会会報 169号 巻頭文  

 

みんなで支え合ういずみの会をめざして!

 

~がん患者さんの灯台になる会に~ 代表 小松 康弘

 

 

いよいよ新緑の季節になりました。皆様ゴールデンウイークを楽しく過ごされていますか。

さて新年度になり、今までより一層この会が皆さんの身近になるよう取り組んでいきたいと思います。

今、月、水、金曜日と事務所を開いていますが、多い日にはランチがとれないほどの深刻な電話がかかってきます。

 

更に斉藤副代表は事務所が開いてない日や5時以降の面会を受けるなど精力的にがん患者さんや家族の方の相談に取り組まれています。

多くの患者さんは、転移や再発している方が多くとても深刻です。

がんになって家から出れなくなった人、

誰にも会いたくなくなった人、

趣味などの楽しみに取り組むことができなくなった人、

病院の個室でじっと耐え、その苦しさを誰にも伝えることができなくなった人、

本当に一人ひとりが深い悲しみを抱えています。

 

その中で、唯一心が癒されるのは、いずみの会の方との会話だと言われ、28年前この会を立ち上げてよかったなとつくづく思っています。

現在、比較的名古屋から近い方には、「一人で苦しまないで事務所に来て思いのたけを話してください。」と伝えています。

あるとき、いずみの会のようながん患者の会は全国に多く作られていると思い、「名古屋から遠いので、近くにあるがん患者の会に相談してみてはどうですか。」と話したところ、なかなか適当なところがなく、話せるのはこの会だけなので、電話してきたとのことです。

 

実際、病院、宗教団体、ビジネスから全く独立してボランティアの方だけで運営している会は多くありません。

患者さんの中には、事務所に行きたいけど、何かサプリメントや健康器具を買わされるのではないか、または、ある宗教に誘われるのでないかと心配されてためらっている患者さんもいます。

そんな心配は一切必要ありません。

それどころか、ボランティアさんは、本当に患者さんに寄り添い、共に生還をめざしている方々ばかりです。

 

ボランティアさんの中には、手術もできない深刻な状態から生還した人、すでに転移していながら自ら様々な学習を通して生還を目指している人などいろいろです。

 

ですから、どんな厳しい方にも相談にのれる会であることを自負しています。

勿論、生還の方法は様々です。

以前のように玄米菜食の食事療法だけにとらわれず、多くの療法を講演会やミニ講座で学びながら自分に一番合う療法に取り組んでほしいと願っています。

 

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