資料か試料か | KajiKen Diary

資料か試料か

 時々話題にする「トイレカレンダー」。今回久々の(?)登場ですが、ハレー彗星の話題。

 

 1910年(明治時代)の大接近の時には、見事な姿を見せてくれたようです。この時の大接近が5月19日で、この日にちなみ、今回(と言っても先週分)のカレンダー収録記事となったようです。この時の回帰では、「彗星が毒ガスを撒き散らし、地球を囲む」というようなデマが飛び交い、世界で騒ぎになったことは、何かの本で読んだことがありました。

 

 次の回帰は1986年(昭和時代)。この時は観測に適した条件ではなかったようで、私も会社の独身寮の屋上から双眼鏡で見たのですが、ぼんやりとした光の点を見ただけでした。彗星といえば、別名「ほうき星」。子供向けの図鑑で、「次は1986年」と予告(?)されていたので、長い尾を期待していたのですが、見えず残念。

 

 地球から市民が観測するのは難しかったのですが、研究者たちはハレー彗星探査機を打ち上げ、観測しました。たしか各国が打ち上げ、協力して観測にあたったので、その探査機群を「ハレー艦隊」と呼んでいたように思います。

 

 前置きが長くなりましたが....トイレカレンダーの解説の末尾に、探査機を打ち上げ「資料を入手」とあり、「はて...?」「データ」を得たというのなら、「資料」でいいと思います。ただ、私は「サンプル」という意味の「試料を得て、分析したのでは」と考えてしまいました。さらに、サンプルリターンをしたのなら「試料」でないといけないはず。でも、落ち着いて考え直してみると、小惑星探査機「はやぶさ」の世界初の快挙はもっと後で、21世紀の話でしたね。

 

 いつもならトイレカレンダーの間違いを話題にするのですが、今回は私の勘違いだったようです。

 

 次の回帰は2061年。もう一度観たい、と言っても、現実的には無理でしょうね。