今朝たまたま見たNHK再放送にユーミンがでていました。
その番組の最後のコメント…。
「私たちの故郷って、現存するこの場所…というものではないと思うんです。自分が育ったその場所の風景とか関わった人とか…、故郷というものにはその人ひとりひとりの心の中にあるものです。だから、その人の故郷は決して無くなるものではないんです」
昨日ね、実はカジマンの人生においてすごく嬉しい日でした。
その嬉しい気持ちの余韻の中でのユーミンのコメントだったので今回のブログでそれを紹介したいと思います。
20代の最後を私は日本を離れて青年海外協力隊の一員として、スリランカで生活をしていました。
任期を終えて帰りの飛行機の中でのことです。
離陸のために動き出してからそれまでの2年半の様々な思い出が、まさに走馬灯のように思い出されてきて眼下に広がるヤシの木を見ながら誓ったことがあるのです。それは…
「スリランカありがとう。自分はスリランカに海外ボランティアの名のもとに乗り込んできたのにこれまで結局は自分はスリランカという国から、スリランカの人たちからボランティアをされていたんだなぁ。日本から来た自分に日本にいただけでは学べない多くのことを教わった2年半だったのだ。」
そう思いながら、飛行機の窓から見えるヤシの森を見ながらひっそり涙を流していました。
そして誓ったのです。
「スリランカに、このご恩をどう返したらよいのだろう?そうが、この経験を自分の中だけにしまい込むことなく、日本でそれをプラスになるような形で表現してゆくことが、スリランカに対する恩返しになり、それこそ自分の人生上、とくに青春時代にスリランカで過ごしてきたという自分自身の人生の証になるのではないか?」
1986年1月、いまから32年前の出来事です。
いま東京都では来る2020東京オリンピックパラリンピックを前に、都内小中学校では「国際理解教室」といった名のもとに日本以外の国に目を向け、海外に対する理解促進のための授業を取り入れたりしています。
そこで、わが母校元加賀小学校の生徒にスリランカを題材とした話を紹介する場を昨日いただいたのですね。
小学校4年生と卒業までわずかという6年生が対象でした。
そもそもそのきっかけは「カジマンのブログ12月号芸術の秋」の中にあります。
日本で使われているタワシの殆どがスリランカのヤシの実から生成されていることを踏まえて、これを国際理解につなげたい…。
カジマンならではの国際理解教室スリランカ編のタイトルは…。
「わたしとたわしの国のお話」
カジマンプログラムで伝えたいメッセージは4つでした。
1.世界に目を向けてみよう
2.日本の当たり前と外国の当たり前とは違う
3.夢をもち夢を大切にする
4.自然と人との関わりで教えてくれるもの
150人近くの我が母校の後輩に対してクイズを交えながら伝えたメッセージ。
どう伝わったかな?そのみんなの感想文が後日届くんだそうです。すごく楽しみ(^^♪
カジマン、何が嬉しかったかというとね、スリランカを離陸するときに誓ったことひとつを今日は実現できましたよ!という気持ちになれたからです。
プログラム最後にね、スリランカにも日本の「君が代」のように国家があるんです、それを紹介します…と、スリランカ国家「母なるスリランカ」を流しました。
カジマンそれを口ずさみながら、感謝こがこみあげてきて教室で思いがけずウルッと来そうになってしまいました。
私の故郷はこの街であり、スリランカです。永遠に不滅です。
それを子どもたちに伝えたい…と思って伝えたメッセージあとの今朝のNHKユーミンのコメントだったのです。