◆続きになります。ちなみに平等院は父である藤原道長から藤原頼通(よりみち)が譲り受け、仏教がすたれる末法思想の極楽往生を願う浄土信仰の象徴として作られた阿弥陀堂のことです(1052年)。
◆中堂内部には極楽から雲に乗ってお迎えが来る絵が描かれており、笛や太鼓、楽器を持った国宝・雲中供養菩薩像が沢山飾られています。舞いを舞ったりして「極楽は楽しいところですよ」といったような表現がなされていて、安心感を与えているようですね。
◆平等院と言えば、10円玉の表の図柄として親しまれている建物ですね。
◆7年前に行った時に現地で買った図録です。これを参考に作っています。
◆定朝(じょうちょう)の作とされる複製を作らせて頂いた阿弥陀如来さまは、ヒノキの寄木造りの仏像です。漆の上に金箔が施されていて髪は青色なんですね。そして、なんと優しいお顔なんでしょう。
◆今回も中堂内部を資料に基づき再現しようということで、ペーパーナノ用に作成しました。各パーツを堂内の壁・扉・天井に貼り、天蓋まで吊り下げて、本物に近い平等院を作ります。
◆話は長くなりましたが、中堂の制作状況に移ります。堂内の東西南北の壁にシートを貼っている所です。
◆ナノシートモデルでは真っ白な壁ですが、ここに貼っていきます。
◆だんだんと出来てきました。
◆乾く時間を利用して、天井と天蓋の制作も進めていきます。天井が開くようにヒンジを接着しているところです。
◆これは天蓋(てんがい)です。阿弥陀如来さまの頭上にあるものですが、権威を示すおおいのようなものです。
◆模型では細かい制作になります。
◆その③に続きます。