【社会情勢、歴史を知ることは
       自分を知ること】

規則は、社会生活を営む為には、
重要だとは思いますが、

人間の本当の危機においては、
規則は無常にも何の役にも立たない…

最近のニュースでも物語っている。

6/17日 男女のトラブルで男が
駅のホームに降りて列車が
止まった事故があった。

その出来事で、勿論降りた男は
様々な人達に迷惑をかけているので

いけないことだと思いますが、
この出来事に対して、

周囲の人達は、口では止めた人は
いるかもしれないが、

後は、スマホで男を撮影していた
だけだった。

なぜ、他の人達にも迷惑がかかる
と分かっているのに、

助けないのか?

まずは、鉄道営業法によって
損害賠償される危険性がある。

傷つけられる可能性がある。

電車に轢かれる可能性がある。

一番の理由が
周りが何もしてなかったからが
強いように思われる。

しかし、考えてみれば、電車は
運行は止まっており、

一個体に対しては、多勢に無勢で
あれば、制止する事も可能。

しかし、誰も体では止めなかった。

規則や罰則が厳しくなればなるほど、
人は規則通りしないと規則違反で

罰せられる。

つまりは、決められた事を決められた
通り、国がやりなさい、それが、
法と秩序であると言っている。

しかし、この法と秩序によって、
人間本来の道徳的理念が
人間の行動が縛られることがある。

⚪⚪しなければならない。
⚪⚪あらねばならない。

一種の共同体に参加しなさい。
所謂、同調圧力です。

自らが共同体に参加したいから
参加するのではなく、

人に押し付けられた共同体に
属すると、自身の理念は無く、

常に人の理念に基づいて動く事に
なる。

虐待児に対しても、法が追いつかず
本当は助けられた命もあったかも

しれないが、法によって、勝手に
窓を叩き割って突入するのも

裁判所に行かなければ
すぐに出来ない。

法は目の前の命に対しては、
決められた事以外は、無常なのです。

そこで、人間として大事な事が
道徳、倫理。

ルール、教育、法が道徳理念には、
全く関係なくなるのであれば、

それは、人間ではなく、機械。
よっぽど人口知能に教えた方が良いかも
しれません。

そして、昨今の日本では、武士道と言える
ような精神が失われつつあるように
おもわれます。

義、勇、仁、礼、誠
名誉、忠義

三島由紀夫氏は
『葉隠入門』でこのような事を
少し強い言葉で言っております。

われわれは、一つの思想や理論のために死ねるといふ錯覚に、いつも陥りたがる。しかし「葉隠」が示してゐるのは、もつと容赦ない死であり、花も実もないむだな犬死さへも、人間の死としての尊厳を持つてゐるといふことを主張してゐるのである。もし、われわれが生の尊厳をそれほど重んじるならば、どうして死の尊厳をも重んじないわけにいくだらうか。いかなる死も、それを犬死と呼ぶことはできないのである。

自分を構築し、正しい目的の為に
死ねるかと言う事です。

そして、死んで、尚、生きる。
単に「死ぬ」ではなく、

いつ死ぬかは、わからないが、
死ぬまでの自分の行動は

どうなのか?と常に自問自答を
しなさいと言っている。

つまり、
前向きに死を捉え目的の
為に行動しなさいと言っているのです。

ところが、その自問自答するにも、
前向きに自ら自発的に考える事が
出来なくなりつつある。


現在の日本は国家が決めた教育と言う
一つの教育理念に生徒が依存して

しまい、受動的教育
になってしまう。


マルクス主義的な教育者を増やし
子供の方向性を先生が決めて

決められた事を決められた通りに
しなさいと教えている。

教える側が無意識に
人を道具にしている

すると子供は、考える事をやめて、
ただ、覚えるだけの教育になる。

そして、育った子供が昨今の様々な
問題にぶつかる。

教育で覚えた事と社会性は違う事で、
同一化しようとして、覚えるだけで

考えない教育で育った子供が社会に
出て苦しんでしまう。

それを国が一つの社会規範から逸脱
してると見なし新しい『障害』と言う

新たな病気を作ってしまう。

そして、自分という『命』を苦しめて
しまう…


哲学者、社会評論家
 イヴァン・イリイチ
現在の社会的秩序によって
逆生産性が起きている。』

人の本来の力を衰えさせて、
規範や規則で決められた力以外は、

病気と見なし排除しようとする。
口では
『多様性、個性が活かせる』
と言いながらも、中身は

1つ規範の枠に入りなさい。
みんな平等ですよ。

しかし、
入れなかったら排除します。

まるで、絶対主義による、

ポル・ポト、スターリン、ナチス

などによる、人々に行った行為と
変わらないのです。

現在では、絶対主義による精神的な
排除が内面では、繰り返されて

いるために、様々な人が精神的に
苦しんでいる。

【日本の活かせる力】
◆国作りの力

日本が一つになった時代
663年『白村江の戦い』の敗戦

その後、唐・新羅連合軍の日本の
進行を恐れて、大和の豪族を

中心として豪族たちの統合によって
脅威から守る為『大和朝廷』が誕生

その後、天照大神の孫の 
瓊 瓊 杵 尊 (ににぎのみこと)

 が降臨し、その後、神武天皇が
東征してこの神の国を作った。

この事から、

集団でまとまる力
信じる力

この二点は、日本の強みである。

それを、
いつも競争していがみ合いながら、
人を信じられなくなるのか?

それとも、
皆で共存しながらも
切磋琢磨しながら、協調していくのか

出来ることなら、私は、
後者でありたい…


人には出来る事もあれば、

出来ない事もある。

ただ、それが良い


今正に苦しんでいる人が一歩でも
前に進めることを心より願っております。