昨日…満雄先生のお通夜に行って来ました…。
家族葬とのことなので…お焼香し、お顔を拝見してから直ぐに帰るつもりでした。
先生は、私の高校生の頃の社会の担当教師でした。私は、いたずらして先生の似顔絵を後ろの黒板にでっかく描いたことがありました。何故か、先生はその似顔絵を気に入ってくれて…楽しい思い出となりました。
そして…数年ぶりにお会いできたのは、私が話楽の舞台をやり始めた頃でした。母校での話楽公演は、とても楽しい会でした。女子校ならではの話をしたり…かめのこぜきの守り星では涙をためていたり、へっぴり嫁で大笑いしたり…そして女子高生達が花道を作って送り出してくれたその時でした…
「大島先生!」
私は、嬉しくて先生に近づき声をかけました。10数年ぶりの再会でした。
先生は、女子高生に囲まれて…照れくさそうに笑いかけてくれました。
そして…
「教え子なんだよ。」って、言って女生徒たちと楽しそうにお話ししていたのを思い出します。
その大島先生が、高校教師を退職なさってから数年後に…奥さんのひで子さんと一緒に駅前の生涯学習センターの近くでお会いできたんです。ちょうど、その日は新作「かさこじぞう」を発表する話楽自主公演「こどもロブレ劇場」の日でした。ご挨拶と、お誘いをして別れてから会場に入ると…観客が来ない…。いつも来てくれた子供たちの姿が無い…。…そうだった…運動会と被ってしまったんだ。私は、その日の会はあきらめていた。
そこに、大島先生ご夫妻が来てくださいました。しかも…お祝いを持って…
絶望感しか無かったその日に、私や章さんスタッフとして来ていた長女は感動しました。
先生ご夫妻と数人だけの会。私は、ずっと感謝していました。
その後、小山市で市民参加劇をやる事になった際には…歴史ボランティア活動の中心になっていた大島先生にもお誘いさせて頂いた結果。
井伊直政役になって頂きました。
それから、15年のお付き合いでした。
(若々しい井伊直政の大島満雄先生。)
2019年。第10回目の小山評定烈伝開運座本公演の稽古中に、コロナによる舞台中止…そして翌年の2020年には開運座の休止が始まりました。
その最中に、先生の奥さん…ひで子さんが急死なさいました。先生が大好きで.私と話す時のひで子さんは歳上なんですがとっても可愛らしい方でした。先生のために美味しい食べ物をたくさん作り、開運座にも差し入れして頂いきました。
その大切なひで子さんを失った先生の嘆きは…言葉にあらわせません。
心の奥底から「ひで子…」と、泣きながら電話の向こうで…その時の話をした先生。お辛いですよね。悲しいです。
そして…先生は、ひで子さんのもとに…旅立ちました。
先生の好きな煮物や漬物をいっぱい作ってもらってくださいね。大好きなひで子さんに頑張ったことを褒めて貰ってくださいね。