太陰
「紫微斗數」で太陰を論断するには、三方面から検討する必要がある・・・太陰が所在する宮垣の廟旺利陷;昼生まれか夜生まれか;出生日が上弦か下弦か。
太陰は亥子丑三垣にあるのが最良;申酉戌三垣は次点;寅卯辰三垣は失輝;巳午未三垣は落陷で、性質はあまりはっきりしない。その中でも亥宮にあるのが最吉で、「月朗天門」と呼ぶ。「天門」とは亥宮を指す。
昼生まれとは、寅卯辰巳午未の六個の時刻生まれの人を指し、夜生まれとは、申酉戌亥子丑の六個の時刻生まれの人を指す。
上弦・下弦は、人の出生日を指し、一日から十五日までが上弦;十六日から三十日までが下弦である。上弦の月は次第に丸くなるので吉;下弦の月は次第に欠けて行くので凶になる。しかし十五日生まれの人は「滿月」で、すでに最高点に達しており、十三日・十四日生まれの人に及ばない。
昔の人は「太陰在命身宮、主随娘改嫁(母親が再婚する)」と言ったが、この説を一概に論じてはいけない。なぜなら多くの追加条件が存在するからである。例えば太陰が落陷で、特に巳宮にあり、その人が下弦月の生まれで、さらに生時も日中で、そして太陰と四煞が同度か会照して、特にそれが火星の場合、この説に適応する。
昔の人はまた、太陽守命の人は、一般的に女性親族に対して不利であるとも言った。男命は母・妻・姉妹・娘に不利で、女命は母・姉妹・娘および自身に不利とした。
この説も一概に論じることはできず、太陰の廟陷・生日が上弦か下弦か・生時が昼か夜かを参考にしなくてはならない。
太陰が身宮にある場合、性質は命宮にある場合に比べて深刻である。もし太陰がある巳宮が身宮と重なり、命宮が酉宮の「太陽天梁」で、太陰と煞曜が同行すれば、性質は特に深刻である。しかし現代社会では、母親が再婚するのは古代のように悪いことではない。
「紫微斗數」の推算にはいくつかの不変の原則があり、例えば「逢府看相」(天府の吉凶を観察する際、必ず天相も併せて見る。天相が吉なら、天府の性質にも吉の影響を及ぼす;天相が不吉なら、天府の性質にも不利な影響を与える)である。
実は、さらに「逢月看日」という一つの原則を補充することができる。太陰の吉凶禍福を観察するに当たり、太陽から受ける影響も見なければならない。太陰自体に光はなく、その輝きは太陽の照射によるものだからである。
「斗數星盤」の構造では、丑未二宮の「太陰太陽」同度を除き、一般的には、太陽廟旺は太陰も廟旺;太陽落陷は太陰も落陷である。しかし、もし太陽が四煞空劫の妨害を受けて、性質が不吉になれば、その悪い性質は太陰にも反射される。
推算斗數で最も重要なのは「對星」である。「府相」「日月」は十四正曜の中の二対の「對星」で、性質は互いに影響を及ぼし合う。
「太陰太陽」の相対的な位置関係について言えば、「同度」(丑未宮);拱照(辰戌宮);會照(上述の四宮を除いた八宮だが、その中には「借宮」の状況もある)。
丑未宮の「太陰太陽」同度は、未宮のほうが良い。なぜなら太陽が主体となり、丑宮では太陽落陷、太陰が入廟でも、太陽失輝の欠点を補うのに無力であるため、人生に浮き沈みが絶えない。未宮では太陰落陷だが、太陽の光によってカバーできるため、人生も比較的に安定する。
しかし「日月同宮」には多くの欠点があるため、昔の人は「日月守命、不如照會並明」とした。これは「日月」同宮は拱照会照ほどでなく、特に亥宮の太陰と卯宮の太陽の会照;戌宮の太陰と辰宮の太陽の会照には及ばない。
また昔の人は「日月命身居丑未、三方無吉反為凶」とも言った。つまり「日月」同宮は吉曜の会合による救いが必要だということである。
太陰入廟生まれの人は、一般的に賢く知的で、女命は容姿が美しい。昌曲の同宮加会を見る者はさらに良い。しかし冷静さを欠いて感情に流され、感情面にダメージを受けやすい。これは物事が両立しないことの例で、後天的な境遇によって補う必要がある。
太陰は巨門を最も嫌う。例えば申宮にある「太陽巨門」を寅宮に借り入れ、「太陰天同」が会照する場合、この「太陰天同」は巨門の影響を受け、陰暗面性質の事故や災難が発生しやすくなる。もし「太陰天同」が命宮にあれば、その人は意志薄弱であることを表し、煞忌空劫を見る者は特にそうである;もし「太陰天同」が夫妻宮にあり、煞曜が同行すれば、結婚に変化が生じやすい。
太陰も天梁を好まず、孤独を表す。したがって巳宮の太陰は、「太陽天梁」が会照するが、煞忌刑曜を見れば、男女を問わず、人生は孤独で、肉親が離散することを表し、特に結婚に不利で、配偶者と生離死別しやすく、女命は特にそうである。「陽梁」が煞忌と同度しても、未亡人を意味する。
「紫微斗數」には、太陰に関する一つの奇格があり、「明珠出海」格という。
この格局の構造は、未宮に命宮があり、無正曜で、輔佐煞曜もなく、亥宮の太陰(この太陰は「月朗天門」)、および卯宮の太陽天梁(この太陽は「日照雷門」)が会合するものである。
昔の人は「日卯月亥命未宮、明珠出海位三公」と言い、その人は若い頃に正道経由の科挙で入仕の途に就き、地位や名声が一気に最高点に達することを表す。
しかしこの格局は、輔佐吉曜と太陰または太陽が同度して、さらに煞曜の相侵がないことを好む。もし吉曜を見ず、反対に煞曜を見れば、格局は普通である。
この格局が破格となるのは、太陽化忌か太陰化忌で、さらに煞曜を見るもので、その人は人生にトラブルや浮き沈みが多く、しばしば感情が困惑して、生涯の幸福に影響を及ぼす。
斗数を推算する際は、「日月相夾」の宮垣にも注意しなければならない。
例えば太陽が子、「天機太陰」が寅にあり、丑宮の天府を挟む;太陽が午、「天機太陰」が申にあり、未宮の天府を挟む;「太陽巨門」が寅、「天同太陰」が子にあり、丑宮の「武曲貪狼」を挟む;「太陽巨門」が申、「天同太陰」が午にあり、未宮の「武曲貪狼」を挟む。このように「日月相夾」の宮垣は、必ず丑宮か未宮である。
一般的に、丑宮被夾のほうが未宮被夾より優れている。
挟まれる宮垣が何宮であるか、関係は非常に大きい。挟まれるのが命宮・財帛宮・事業宮で、吉曜の同度があればそれは吉で、富貴を表す。挟まれるのが未宮か、さらに煞曜を見れば、苦労して辛い日々を送ることを表す。夫妻宮が未宮で挟まれ、さらに煞曜を見るのを最も嫌い、結婚に変化が生じることを表す。
もし天府が空露に挟まれれば、その人は器が小さく欺瞞に満ちていることを表す。