太陰化忌(乙干化忌)
一般的な状況から言えば、太陰化忌は太陽化忌より良い。太陰は藏の象徴で、化忌になってもトラブルや怨恨を招くことはなく、最悪の場合でも、心の苦痛にとどまり、当事者本人以外に圧力を加える人はいない。一般的に面倒や混乱を意味するだけで、比較的簡単に克服できる。
心の痛みを表現するのは、通常は太陰・天同の星曜組み合わせで、もし卯宮にあれば、必ず同時に「羊陀夾忌」の状況が出現し、当事者の情緒はバランスを取るのが非常に難しく、そのために終生後悔することが多い。
太陰化忌が陷宮にあり、そこが財帛宮なら、投資による損失を防がなくてはならない。この種の投資は、往々にして外部から非常に大きい誘惑の力があり、当事者はどんなに頭が切れようとも、誤った決定をしてしまうことが多い。
しかし亥宮の太陰化忌は、かえって思いがけない喜びがあったり、悩みを経て突然に良いチャンスに恵まれたりすることを表す。
太陰は藏の象徴であるため、精神生活の重視を表すことも多く、太陽の物質生活とは異なる。だから太陰が忌星に変われば、精神空虚の表現になる時がある。
このことから太陰化忌は福徳宮に最も適さず、もし女命で、さらに昌曲桃花を見れば、意志薄弱を意味し、外部からの誘惑に抵抗できないことが多く、結果として何度も足を踏み外してしまい、一生後悔する。いわゆる美人薄命とは、この類である。
太陰はまた情緒に傾き、巳宮では、そもそも落陷を嫌うが、「天同巨門」の関係を借用会照することにより、情緒が非常に安定しにくく、どっちつかずで、当事者はしばしば一時的な衝動から、一生に影響を与えてしまう。
これにより太陰化忌は財帛に影響を与えるに十分というより、むしろ感情と情緒に影響を及ぼす一面を重視するほうが良い。特に太陽化忌の圧力は自然と外部からやって来るが、太陰化忌のめぐり合わせは当事者自身が招くもので、この一点をさらに区別すべきである。
太陰が六親宮垣を守り、化忌になれば、昼生まれの人に対してますます不利で、六親無縁か、さらには生離死別に至ることを意味する。
太陰が身宮を守り、落陷で、化忌になった後は、赤ん坊が父を失う兆しになる時があり、火鈴の会照を見る者はより確実である。
もし交友宮の太陰化忌が、亥宮を除くどの宮垣にあっても、部下の陰謀を防ぐ必要があり、これと同時に煞を見る者は確実である。
太陰は水に属し、疾厄宮を守れば、陰虛虧損を表すが、化忌になれば、さらにこうした状況に重さが加わる。
太陰化忌はまた眼病の兆候だが、病源は太陽化忌のものとは違う。太陽は陽明の病気で、しかも先天性が多く、太陰の眼病は、決まって虚弱虧損から来る。