天府化科(庚・壬干化科)

 

天府には二つの天干化科があり、一つは庚干で、もう一つは壬干である。細かく区別するなら、両者にはいくらか違いがある。庚干における化科は、財権を掌握するという意味がわりと重く、壬干における化科は、既成の局面下での発展に有利である。

実際には、天府化科は上述の二つの性質がともに備わっていて、少なくとも金銭面において人から信頼されるのだが、前述の違いは、その軽重の区別に過ぎない。

天府は祿を得るのが理想的で、祿を得なければ、煞を見るべきではなく、そうでなければ「府庫空露」となるが、科星に変われば、祿を見ず、なおかつ煞を見ても、「府庫空露」にはならない。このことから化科の重要性を知ることができる。

斗数には天府化科を認めない流派があり、天府の性格は保守的で、出しゃばらないため、有名になるのを好まないと考えている。天府化科の最も基本的な意味をまるで分かっておらず、その名誉は人から信頼されることにあり、目立ち出しゃばるのとは根本的に異なるのである。

 

天府化科の重要性は、銀行の信用や評判に等しい。ある銀行は顧客が預金を競うが、ある銀行は大々的に呼び寄せても閑古鳥が鳴いている。したがって天府は貯蓄・収蔵の象徴だからといって、必ずしもひっそり身を隠しているわけではない。

天府化科が煞を見れば、工事技術に転化し、しかも当事者は業界内で、必ず相当な名誉を手に入れる。

天府化科と天姚の同度は、非常に複雑な星系構造になる。煞があれば、事業で大いに謀略を発揮でき、非常に優れたリーダーとなり、環境の変化に対応できる。煞がなければ、性質は温和で、何事においても人に信用されるが、自分の利益を優先する心はやや強い。

紫微天府の同度・対拱も、天府化科を好み、その人はリーダーシップに長けているだけでなく、人から信頼され尊敬される。特に壬干は、天府が巳亥にあり、さらに科權相逢となり、最も高格である。この場合は武曲化忌が会照したとしても、理想が高すぎることを表すだけである。

 

六親宮垣化科における天府は、一般的には、六親の信用や評判を意味するのではなく、信頼できる六親がいることを表すだけである。どの種類の六親であるかについては、それが所在する宮垣を詳しく調べて判断する。

夫妻宮では、状況はやや複雑で、天府化科が運行すると、配偶者が誠実寛大であることを表すが、命宮貪狼の性質と合わないため、往々にして年齢差がある相手のほうが相応しく、対応しやすい傾向にある。

壬干天府化科は、「武曲天相」の会合を好まず、六親宮垣では、信頼できる六親ではあるが、かえって六親の巻き添えを食らう兆候になる。ここでいう巻き添えとは、意図的なものではないことが多い。そのため、金銭面で六親を頼り過ぎないほうが良い。

 

天府が疾厄宮を守れば、基本的な性質としては胃の病気を表し、科星に変われば、肝胃の気痛を表す。もし煞忌の併臨を見るなら、腎臓病を表す。一般的には、胃腸が突然に虚寒に転じ、栄養の吸収が悪くなることを意味する。