天機化科(丁干化科)
天機は変動的な星曜で、化科になった場合、その安定性が増すわけではないが、変動を活躍へと変えることができる。したがって命宮に天機化科が坐守すれば、その人は外務人材となり、計画を立てるのも得意だが、その活動能力はさらに重視されなければならない。
天機化科が福徳宮を守れば、臨機応変な対応力を表し、そしてその臨機応変力は人から受け入れられやすく、浮ついた不確実性を感じさせない。だから天機化科は、時に化祿より貴重である。
天機化科というのは、巨門は必ず同時に忌星になり、しかも両星は会照しやすく、もし煞刑虛耗諸曜があれば、巨門化忌は対人トラブルや面倒事を招き、それらを収拾するために多大な労力を費やさなくてはならない。もし煞刑虛耗諸曜がなく、逆に輔佐吉曜の会合を見れば、巨門化忌の影響は口数が多いだけか、あるいは話術に長けているが、浮ついた色合いを帯びていて、他人に受け入れられるが、どこか真面目さを欠くといった感を免れない。こうした人に与える印象は、人生における巡り合わせや境遇にも影響を及ぼすことが多い。
天機化科のもう一つの重要な特徴は、利口で理解力に優れていることである。これはしばしば物事の対処法に表れるが、同時にその人が学習を得意にしていることにも表れ、いわゆる一を聞いて三を知るというのが、この類である。
しかし天機化科の学習というのは、やはり天機の本質を伴っていて、学ぶのは得意でも一つのことに専念しないため、後天的な人事によって補わない限り、通り一遍のいい加減な知識を身に着けるだけに留まり、最終的に深く入り込むことができない。
だいたい天機が命宮に坐している人は、もし同時に煞を見たら、大げさな誇張を慎むべきで、特に高慢や人を欺く謀略は、化科の場合に最も注意しなくてはならない。おそらく化科でなければ、一時的な幸運によって得た名声が没落したとしても、生涯にわたり影響を及ぼすことはないが、化科であれば、その名声が下落した場合、前途も大きな影響を受けることになる。
天機坐命は、福徳宮に天梁が坐すのを好まないが、両星曜の性質が互いに衝突するからで、天機が化科であると、衝突の状況にさらに深刻さが加わり、聡明さが自分に害を及ぼすことになりやすく、その臨機応変さも虚偽に流れてしまい、後天的な修養を怠らないことが重要になる。
天機が六親宮位を守るのは、どれも欠点を生じやすく、科星になった後は、これらの欠点を補うことはできず、もし煞忌刑曜が交会すれば、かえって欠点を隠そうとしてそれが露わになりやすい。
例えば、天機化科が兄弟宮を守り、煞忌刑耗諸曜の同宮加会があると、兄弟の不和を表すが、表面的には何事もないように見えても、各々がずるい下心を抱き、相手の状況を算段している。実際にはとても深刻で、最後は反目するに至る。むしろ化科でなければ、互いに関わり合うことが少ないため、最後まで険悪な関係になることはない。
その他の六親宮の状況については、上述の原則に照らして類推することができる。特に兄弟宮にこの星曜の組み合わせを見る場合、人と共同で事業を行うのは、とりわけよろしくない。
疾厄宮は天機化科を好まず、肝陽過剰による体調不良のほか、心腎不交に変わりやすく、不眠として確実に表れ、神経衰弱を引き起こし、老年期になると様々な病変が発生しやすい。したがって晩年運の疾厄宮を推算する場合、この要素に注意を払う必要がある。