巨門化權(癸干化權)

 

巨門は斗数における暗曜であるため、入廟の太陽の会照がなければ、化祿・化權のどちらであっても欠点を持つ。化祿の者は利益を重視し、常に人の富貴を憎みやすく、化權の者も同様である。ただし化祿の者はまだ現実に頭を下げることに肯定的だが、化權の者はいつも現実を顧みず、そこで嫉妬心によって悩みを生じやすい。

したがって巨門化權は、特に煞曜を見る場合、極端すぎる言動や目立ちたがりを最も忌み、しばしばそれによって災いを招く。もし巨門化權で吉曜が同会するなら、冷静に自分を鍛え磨き、名利を争わなければ、かえって名利は求めずして得られる。

巨門化權が福徳宮を守れば、一般的には沈着の象徴とみなされ、昌曲か天才の同度を好み、一つの専門分野に没頭でき、トラブルや争いを起こすことはない。しかし煞曜が同度する場合、競争心は非常に強くなり、手段を択ばない競争に傾きやすい。このような状況も、入廟の太陽だけが解消でき、鷹揚で豪快な性質に変わる。

 

巨門化權は、太陰が必ず同時に化科で、もし太陽・太陰が同時に入廟であれば、三星の会照は一つの良好な星系構造を形成し、さらに輔佐諸曜の同会を得れば、富貴にもなれ、何事も自分でやりたがるが、目立とうとしたり出しゃばったりさえしなければ、運は自然と必ず順調になる。

ただし巨門化權が財帛宮を守る者は、子女宮は必ず天相で、しかも巨門と天梁の相夾を受ける。この時に煞曜を見てはならず、もし煞があれば世代間のずれを表す。煞が重なる者は、さらに子女が家産を使い尽くすことを意味する。比較できるのは巨門化祿が命宮を守る者だが、もし子女宮に文昌化忌を見れば、やはり子女によって家が傾く。前者は子女の主観・偏見・嗜好による衰退で、後者は子女が倹約を知らないことによる衰退である。したがって巨門吉化というのは、次世代への教育に注意を払わなければならない。

巨門は話術の巧みさの象徴でもあり、化權は化祿より優れる。化權の者は話術が冴えて甘言に流れないが、化祿の者は煞曜が同度すると、常に会話の技巧に頼り、かえって困惑を生じやすい。

 

六親宮垣は、一般的に巨門化權を見るのを好む。これは不化權より化權のほうが良いという意味である。例えば兄弟宮に巨門の運行を見れば、本来は兄弟の不和を表すが、化權はむしろ兄弟で創業して成功する兆候になる。

また夫妻宮の巨門は、本来は口論やつまらないことに腹を立てることを表すが、化權の後は、妻が夫を助け子どもを教養することを表す。

子女宮の巨門は、遅くに子を授かるのが良いことを表し、そうでなければ世代間ギャップが生じやすい。しかし權星に化した後は、容貌に優れた利発な子女であることを表す。

特に交友宮は、化權でない巨門の場合、トラブルや口論を表すが、權星に変化して、無煞であれば、率直に助言してくれる良き友を得ることを表す。

以上から、巨門化權と不化權の違いを見て取れる。

巨門は口腔・食道・胃腸を司るが、化權は煞を見てはならず、煞を見たら病気を表す。口腔食道を引き伸ばせば、肺・気管支・喉頭といった呼吸器官でもあり、化權で煞を見る者は、この方面の病気も表す。