はじめに

 

この本を執筆中に、安倍晋三元首相が選挙の応援演説中に銃で撃たれて亡くなるという、おぞましい事件が発生しました。実は私は、この悲劇を2年前から予言していました。安倍さんが持病の大腸炎で二度も総理大臣を辞任したことを受け、その理由を知りたいと思い、安倍さんの命盤を分析したのが発端です。2020年8月30日に、私のブログで公表しているので引用します。

 

紫微

七殺

文曲

2 14 26 38 50 62 74

 

子女   巳

 

 

 

3 15 27 39 51 63 75

 

夫妻   午

 

 

 

4 16 28 40 52 64 76

 

兄弟   未

 

 

 

5 17 29 41 53 65 77

4-13

命宮   申

天機

天梁

鈴星

1 13 25 37 49 61 73

 

財帛   辰

 

F盤

 

安倍晋三

陰暦甲午年

8月25日

丑時生まれ

廉貞

破軍

文昌

6 18 30 42 54 66 78

14-23

父母   酉

天相

擎羊

 

12 24 36 48 60 72 84

 

疾厄   卯

 

 

陽男

金局

 

 

 

7 19 31 43 55 67 79

24-33

福徳身  戌

太陽化忌

巨門

火星

11 23 35 47 59 71 83

64-73

遷移   寅

武曲

貪狼

陀羅

10 22 34 46 58 70 82

54-63

交友   丑

天同

太陰

 

9 21 33 45 57 69 81

44-53

事業   子

天府

 

 

8 20 32 44 56 68 80

34-43

田宅   亥

 

「第一次安倍内閣で総理を突然に辞任したのが2007年度、まさに安倍さんの大限が事業宮から交友宮へと移るタイミングでした(中略)この時の命盤の状態は胃腸、手術、出血をあらわしています。化忌が付いている太陽は頭部、眼精、大腸、出血を、巨門は生死にかかわる災厄がある暗示です(中略)安倍総理の二回の体調不良による辞任劇は、病状もタイミングも、まさにはっきり命盤に描かれています。しかし、安倍さんにとって本当に大変なのは、64歳から73歳の10年間です。遷移宮が羊陀夾忌を形成しているからです」

 

化忌を前後隣宮から擎羊と陀羅がはさむ「羊陀夾忌(ようだきょうき)」は、災難に遭って生命の危険がもたらされる暗示です。太陽は男性とビジネス、巨門は演説と暗殺、火星は怒りと爆発を意味します。拳銃が使われたのは火星があるからで、犯人は拳銃がなければ爆弾を使用するつもりでした。さらに太陽+巨門は、後続問題が依然として後を絶たない意味を含みます。すべてが事件と符合します。

 

「安倍さん、外出先で男に襲われるよ」

 

私は生徒さんに、この本の編集長に、家族に、以前から話してきました。それが本当に的中してしまったのです。

 

この的中をもたらしたのは、紫微斗数(しびとすう)という中国占術です。ここ数年、日本でも知名度を増してきましたが、占いの本場台湾では現在最も人気があり、とても盛んに研究が行われています。すでに日本に定着している四柱推命や九星気学は研究され尽くした感があり、これ以上の発展は望み薄です。しかし今がブームの紫微斗数は、まだまだ限りない可能性を秘めています。

 

紫微斗数が誕生したのは、四柱推命とほぼ同時代の西暦900年ごろのこと。民間に広まらなかったのは、あまりにも当たるため治世者が独占し、秘術としたからです。その判断の詳細さと精度の高さは、中国占術の中でも群を抜き、的中率は驚きの93%といわれています。

 

台湾の人気テレビ番組『命運好好玩』では、中国占術の代表選手として、紫微斗数が取り上げられています。紫微斗数は統計学としての価値も高く、実際に台湾の大企業などでは、適材適所のため人事に活用しているほどです。

 

私が紫微斗数を知ったのは10年以上前です。とても悪い時期があって、ビジネスもプライベートも暗礁に乗り上げました。

 

「自分の人生はどうしてこうなるんだろう?」

 

それを知りたくて占いに答えを求めました。西洋占星術も四柱推命も九星気学も知っていましたが、私には半分くらいしか当たっている実感が持てません。もっと当たる占いはないものか、手あたり次第に調べていたところ、ついに紫微斗数にたどり着いたのです。

 

しかし初対面の紫微斗数です。どんなものなのかわかりません。そこで、奈良で紫微斗数を研究している方に依頼して、無料で命盤(紫微斗数看命に欠かせない人生設計図)を作ってもらいました。手に入る書籍をかたっぱしから買って勉強しました。だんだん理解できるようになると、今度はその正確さに驚きました。命盤の内容と私の人生の吉凶禍福が、まるで一致しているのです。中でも十年運の変遷は、鳥肌が立つほどピッタリです。

 

今日までの人生が当たっているのだから、これからの人生も命盤に描かれている通りに当たるに違いない。そう確信しました。

 

ここまで当たる占術を、ぜひ皆さまにも活用していただきたいという強い願いから、この本を書き上げました。どうか、紫微斗数の命盤を使って、あなたが持つ悩みや不安を取り除き、より良い人生に変えて行く方法を手に入れてください。あなた自身と、あなたの大切な方たちが、幸福をつかみ取られることをお約束いたします。

 

 2023(令和5)年2月

金田真実