將星(しょうせい)

 

將星は斗数中の「將前十二神」の頭である。「將前」とは十二神を將星から立ち上げ、順に時計回りに、その前面に配置する。

將星の基本性質は、力の象徴で、それは良い傾向の力である。

例えば、天魁天鉞と將星が同宮する場合、チャンスを獲得する力が増し、広東のことわざで言うところの「捉到鹿都唔識脱角(鹿を捕まえたのに角を取らない/チャンスを生かさない)」とは違う。左輔右弼と將星が同宮する場合、助力が増す意味になり、それも直接に得られる。

しかし天刑・大耗と將星が同宮する場合、將星は刑耗の力を増やさないだけでなく、刑耗の性質を解消することもできない。だから中性の反応とみなすことができる。

將星は紫微との同宮を最も好み、紫微がリーダーシップを発揮するのを助けることができる。しかし太陽と同宮した場合、その色彩と光沢は増すが、かえって出しゃばりに変わりやすい。

 

攀鞍(はんあん)

 

攀鞍は斗数「將前十二神」のひとつである。それには二重の基本的な意味がある。

第一に、攀鞍は「輦輿(轅を肩に当てて移動する輿)」のひとつで、威勢が増すことを表し、三台・八座と同等の意味を持つが、攀鞍は流年攀鞍に過ぎず、毎年異なる宮次に入り、そして三台八座は永遠にひとつの固定宮垣にいて動かない。そのため三台八座が増すところの威勢は終生に及ぶが、流年攀鞍が増すところの威勢はたった一年である。

第二に、上述の意味から派生するのは、「知名度」と理解できる。しかしこの知名度は「近貴」によってやって来る。例えば、要人のお供をして一緒にテレビに出れば、ただの脇役だが、知名度は増す。

そのため攀鞍は天魁天鉞との同宮加会を最も好み、命宮に魁鉞がない場合、もし攀鞍の同宮があれば、状況によっては有力者の世話を得られることを表すが、得られる結果は見かけ倒しに過ぎず、一時的な見栄っ張りが多い傾向にある。