官符(かんふ)

 

官符も「歲前十二神」のひとつである。官符とは、今で言うところの指名手配・制止命令の類で、訴訟刑法の文書に属する。

単独一個の官符は、作用を生じないが、官符は必ず太歲(歲建)および白虎と三合宮で相会し、もし官符の宮垣に煞忌があり、太歲宮垣の煞忌と相沖すれば、太歲犯官符と呼び、小限にあれば、しばしば公的トラブル・いさかい・刑法を意味する。

官符が官非(公的トラブル)刑法の構造を構成すれば、火星と同宮してはならず、同宮すれば火星が官符を急き立て、凶事が突然にやって来て、時には危険な災難となる。

もし流日に官符を見て、歳運が吉な者は、たとえ流日命宮の構造が劣悪でも、たとえば駐車違反といった軽犯罪で切符を切られることを意味する。しかし小限に官符を見て、財星化忌なら、是非散財の兆候である。

 

小耗(しょうこう)

 

「歲前十二神」の小耗は、「博士十二神」の小耗と比べて、基本性質は同じで、特に二個の小耗が相疊する時、さらに失物のサインを形成しやすく、文曲化忌と同宮加会する場合が最も確実である。

もし小耗が相疊しなければ、失物の意味は、「博士十二神」のほうが重要である。このほか、公的文書トラブルによる散財の性質もあり、「歲前十二神」の小耗は、病符と相対するため、病気によって散財する意味がわりと大きい。だから天月が同宮する者はより確かである。

命宮の流日小耗は、診療費や医薬費が想定外の出費になることを表す。たとえば医者が処方した薬用ニンジンや強壮キノコなどの珍しい薬の類である。

時には流日に小耗が桃花に会うが、それは異性との交遊によって支出が増すことを表し、蜚廉を見る者は特に確かである。

要するに、小耗の破財は、予算オーバーである。