病符(びょうふ)

 

「博士十二神」の中の病符は、病気を象徴する。その基本的な意味は名称と同じである。

病符は化忌および四煞と同宮または相会するのが最も悪く、すれば病気になったり、一生災病が多かったりする。命宮か疾厄宮にある時に反応を開始する。

どんな病気にかかるかは、正曜組み合わせの性質によって決定する。たとえば貪狼・天機は肝臓病を表す;廉貞は腎臓病の類を表す。

病符は天月の同宮を最も嫌い、その病気の意味を強くする。天刑との同宮も嫌い、メスを入れて手術する意味を強める。しかし、詳しくは星曜組み合わせによって決定しなければならない。注意すべきは、病符には強さを加える作用があるだけで、単独で推断することはできないということである。

病符が事業宮か財帛宮に入れば、医薬に従事するのに向くが、ただ強さを加える作用があるだけである。

流日に病符が重疊して、同時に煞忌を見れば、病気を表す日である。もし流年が不吉なら、発病の時期である。

 

大耗(だいこう)

 

「博士十二神」の中の大耗は、年支によって配置される大耗とは異なり、後者には桃花の性質があり、前者にはなく、ただ耗散(徐々に消える)の意味がある。この点について、推断時に注意する必要がある。

しかし二個の大耗が一宮垣に相畳するか、相沖する場合、それは消耗と桃花の色彩のどちらも存在する。これは星曜の性質が互いに影響し合って強さを加えるからである。

大耗は浮動性を帯びた星曜と同宮してはならず、たとえば天機・太陰などは、不安と消耗を強くすることができる。

もし貪狼と大耗が同宮して、文曲化忌と三方四正で相会する命宮にあれば、その人は投機・ギャンブルを好むが、それによってボロボロになる。

疾厄宮の大耗は、盜汗(寝汗)・譫昏(うわごと)といった消耗性の病気にかかることを表す。これが流日にあって煞忌諸曜を見る場合、最も反応を示す。詳しくは正曜星系によって推断しなくてはならない。

 

<博士十二神>の求め方

祿存/博士→ 力士→ 青龍→ 小耗→ 將軍→ 奏書→ 飛廉→ 喜神→ 病符→ 大耗→ 伏兵→ 官府

陽男・陰女は順行(時計回り)、陰男・陽女は逆行(反時計回り)