青龍(せいりゅう)

 

青龍は「博士十二神」の中の吉曜で、古訣には「青龍喜氣小耗錢」とあり、「青龍喜氣」とは、この曜が人に喜事をもたらすことができることを指す。青龍と昌曲が同宮して、紅鸞・天喜を見れば、結婚・男児誕生を表す;青龍と魁鉞・天巫が同宮して、天貴・天官・天福を見れば、昇進を表す;田宅宮の青龍と貪狼化祿は、不動産購入を表す。これはみな流年青龍によるものである。生年青龍にこの特性はない。

一方で、青龍は白虎の凶を解消できる。白虎は「流年歲前十二神」で、流年命宮か小限では、訴訟・喪服を表すことが多いが、青龍と同宮または対拱する場合、諸凶はみな反応できないか、レベルが下がる。

生年青龍も生年白虎の凶を解消でき、同時に同行する星曜の祥瑞を増やし、たとえば天府化科(中州學派は庚干天府化科としている)と青龍が財帛宮を同行すれば、うれしい出来事でお金が入る意味となるため、昇進が続く。

 

小耗(しょうこう)

 

「青龍喜氣小耗錢」は、小耗星を指すが、常に「耗銭」の性質を持っている。

耗銭とは小さい破敗(荒れ果てる)ことで、たとえば遺失や高価な物の購入など、人生に後悔の念を抱かせることが多いため、文昌化忌・文曲化忌・蜚廉等曜の同宮が最も良くない。

もし生年小耗と文曲化忌が命宮・財帛宮・福徳宮で同行すれば、いずれもその人はライター・小銭入れ・鍵といった、消耗は小さいが面倒くさい小物をしょっちゅう紛失することを意味する。蜚廉と同宮すれば、その人は値段にかまわず購入して、後で後悔して文句を言うことを意味する。

流年小耗は、流日に対してのみ作用が発生し、物を失くすことが多く、基本性質は生年小耗と変わらない。

ただ、「博士十二神」に小耗星があり、「流年歲前十二神」にも小耗星があり、もし両小耗星が相疊したなら、力に強さが加わり、流日がこの宮度を巡り、煞忌を見れば、必ず反応を起こす。

 

<博士十二神>の求め方

祿存/博士→ 力士→ 青龍→ 小耗→ 將軍→ 奏書→ 飛廉→ 喜神→ 病符→ 大耗→ 伏兵→ 官府

陽男・陰女は順行(時計回り)、陰男・陽女は逆行(反時計回り)