「羊陀夾忌」は、化忌を擎羊と陀羅が両隣から所夾する構造パターンです。

もっとわかりやすく言うと、化忌と祿存が同宮または対宮に沖照するパターンです。

擎羊・祿存・陀羅は必ずワンセットで移動します。

 

「羊陀夾忌(ようだきょうき)」は同時に「祿逢沖破(ろくほうちゅうは)」を形成します。どちらも凶兆を意味します。

 

「祿逢沖破」は、祿存・化祿が化忌と同宮または沖照するパターンで、祿忌成雙・祿随忌走の概念によって、祿はその効力を失うだけでなく、忌の威力を高めます。

祿という肉団子を、忌という腹ぺこの野良犬が食べた状態を想像してください。

祿は栄養源となって、忌を元気にさせてしまいます。

 

「羊陀夾忌」は、安倍元首相のように最初から持っているケースと、行運によって一時的に獲得するケースとがありますが、最も不吉なのは前者です。そして祿忌同宮のほうが沖照より凶悪です。

 

あなたの生年化忌がある場所による「羊陀夾忌」となる条件は以下の通りです。

 

化忌が子にある人・・・癸と丁と己の年月日時

   丑にある人・・・形成されません

   寅にある人・・・甲と庚の年月日時

   卯にある人・・・乙と辛の年月日時

   辰にある人・・・形成されません

   巳にある人・・・丙と戊と壬の年月日時

   午にある人・・・丁と己と癸の年月日時

   未にある人・・・形成されません

   申にある人・・・庚と甲の年月日時

   酉にある人・・・辛と乙の年月日時

   戌にある人・・・形成されません

   亥にある人・・・壬と丙と戊の年月日時

 

「羊陀夾忌」となっている宮が大限・小限・太歳の場合は要注意です。

もし行運が二重三重にめぐっていれば生命の危機なので厳重注意です。