天同化祿
物質面と精神面で簡単に満足を感じ、運気は素晴らしく、喜び楽しめます。その一方で、いつも考えるにとどまり、実際の推進力が足りません。財帛宮にあれば気楽に稼ぐ銭財、あるいは労せずに獲得する銭財を意味し、大衆サービス業や飲食業に適します。
天同化祿は福と禄が集まり、吉というしかなく、無煞であれば、楽しく快適に過ごせて長寿であり、普段は想定外の出来事がないのんびりした静かな生活を好みます。だから人生は進取開創の精神に欠け、女性は顔が真白で見栄えが良く人気もあるけれど、簡単に感情の混乱が生じ玉に瑕です。
天同化祿は、幼年時は目上の人の世話やひいきを得ることができ、たくさん食べてよく遊びます。老年時は子女の孝行を得ることができ、心行くまで景勝地を見て回り、あるいは家族の団らんに恵まれ、喜び楽しみが多い晩年を送ります。さらに吉星の来扶があれば、祖先の遺産を受け取ることができます。
巳地で天馬祿存が加われば、帝后の命となり、酉時生まれの人を最も好みます。丑地に文昌化科があれば、出世して大いに栄えます。
天機化權
頭の回転と反応が速く、一を聞いて三を知る推察力に富み、能力が強く、直ちに行動します。天機は二頭目の天馬であるため忙しく駆け回って働き、化權時は主動積極的で、行動力が強く、仕事では昇進が速く、信用を重んじ義理を守ります。
天機化權は気力がみなぎり、外で事業を行うのに適し、家にいるとかえって争いやごたごたが多くなります。天機は知恵の星で、謀略があり、弁舌にすぐれ、外交手腕はすばらしく、化權はその画策・交際能力をより盛んにすることができ、指導と管理の才能を大々的に高めますが、辛労は免れません。在職者は、行限が巡れば昇進と移動に積極的に取り組み、旺地で祿馬の来助があれば願いが叶います。陷地加煞は無駄足を踏み、あるいは昇進移動があったとしても理想通りには行きません。商売人が行限に遇えば、主動積極的な拡大投資・営業拡張の兆しがあり、結果の好壊は会照する星曜をもって判断して定めることになります。学術研究人員や発明家は不眠不休で研究工作に没頭し、苦労しますが収穫は多いでしょう。
午坐命天機化權は、何事も主動争取に適し、積極的に常に移動・異動すると発展します。天機が自化忌の場合、一生苦労して働いても、ついに願いをかなえることはできません。
文昌化科
試験に有利で、難試験に合格します。学業成績が良く、学術の研究に従事することができ、学習能力が強く、名声があります。
文昌化科時は、人並み以上にますます聡明になり、才能は満ちあふれ名声は高く、廟旺は実際に役立つ才学があり、加吉は特有の才能を発揮するチャンスがあり、しかも評判は上々です。独守は無駄に才能があり、それを展開するのは難しく、才能があっても恵まれないと嘆きます。落陷は虚名に終わり、加煞沖破は私利私欲に走りやすく、人を陥れる陰謀をたくらみます。文昌化科は、自身の知恵を凝縮してまとめることができ、まさに十分に発揮し、しかも理想と計画を可能にし、正当な道をたどり、正当な手段で高度な地点で発揮し、また大衆の賛同を得て有名になります。落陷加煞は邪門に流れやすく、法律上の重大な問題を生みます。巳地・丑地の化科を好みますが、自化忌は好みません。
廉貞化忌
感情の煩わしい悩みが多く、桃花（酒色財気）が多く、桃花が原因でもめて散財し、事業は不調で、古いしきたりを守って変えようとせず、いたる所に制限があり、発展できません。仕事上では紛争問題と訴訟に気をつけなくてはなりません。遷移宮化忌と擎羊の同宮はひどい危険が多く、交通事故・訴訟に注意する必要があります。何事も修養を積み、人格を磨き精神を養うことをたくさん行うといいでしょう。不用心な交友にも要注意です。
廉貞化忌は水火相剋、廉貞のぼんやり暗く陰湿残忍なところに化忌の是非多災の害が重なり、解決しようにもできない問題に変わり、思ったことのほとんどはうまく行かず、事件が起きて煩わしくあれこれ入り乱れて筋が通らず、運限に逢えば懐才不遇の感嘆があります。
廉貞化忌逢擎羊は、金銭トラブルがはっきりしない現象が出やすく、あるいはやりくりがうまく行かないことによって心が入り乱れます。また廉貞在遷移宮時に、遇化忌または逢擎羊・天馬・白虎・天刑来沖剋があれば、道半ばで死んでしまうような凶象があるので、外出を極力避けるか、外出時に慎重に行動すれば、危険を平穏に変えることができます。車に乗ってスピードを上げるなど、とんでもない行為です。
廉貞化忌は、心に深く鎖が結ばれて開かないように、感情と情緒方面に浮き沈みと困惑が多いことを意味し、もしその他の桃花星および煞星の来沖があれば、それは因色犯刑となり、さらに落陷であれば、もう結び目を解くことはできず、牢獄の災に遭います。行限が廉貞化忌に遇えば、訴訟・色事・煩悩・交通事故があり、巳亥は大凶です。廉貞は品秩と権令を表し、化忌は品秩大乱・権令不行となるので、とても多くの煩瑣事が発生し、政令の遂行ができず、命令を下しても誰も遵守しません。