●極居卯酉格(きょくきょうとりかく)   『極居卯酉、多為脱俗僧人』

 

「極」は北極星で紫微星のことをいう。紫微貪狼が卯酉に坐命し、命宮三方に擎羊・地劫・天空・旬空・截空・化忌・天哭・天虛・孤辰・寡宿などの星宿を見れば、この格局が成立する。

一生の間に成功することはなく、貧しく孤独で、名声も利欲もない。出家して僧道(仏教の僧侶と道教の道士)になるのに適し、もし空亡が命宮にあれば、その人は宗教との縁がますます強い。

 

詩云・・・極居卯酉遇劫空、十人之命九為僧。  十人のうち九人は僧侶である。

又云・・・借問此身何處去、衲衣削髪居空門。  ほころびた衣類をまとい髪を剃り仏門に入る。

 

現在は出家者といえども酒色財気から離れられない者ばかりで、本物の修行をして法力を持つ者はいくらもいない。そして社会の流れもまた自己PRにすぎない。だから金銭をだまし取ったり、ある種の心理を満足させたりする、ニセの僧道がとても多い。

 

紫微貪狼在卯酉坐命の人の多くは次の特徴を持つ。

・義理を重んじ、ごく普通の家庭に生まれる。

・敬虔な宗教信仰があり、玄学・算命・卜占・気功・医学を信じ、神仙の術を好み、研究に時間を費やす。

・異性と付き合うことが多く、性格とルックスは魅力たっぷりで、簡単に異性を引き寄せる。男性は爽やかでやさしく、銭財をあまり重視しない。女性はセクシーな体つきをしていて、考えが多すぎ、部屋では落ち着かず、離婚した男性に嫁ぐのに適し、あるいは結婚前に紆余曲折が多いほど夫婦円満になる。

 

「桃花犯主」の格局で、男女ともに色恋の場面が多く、婚姻関係にトラブルが頻発するか、正常ではない事情を抱える。

空亡が加わるかどうかを問わず、配偶者は肥満の傾向にあり、自身の寿命はわりと長い。

 

もし紫微化權・化科、貪狼化祿・化權、祿存が命宮に同宮するか、火星・鈴星・左輔・右弼・文昌・文曲などが加会すれば、いずれも貧賤と決めつけることはできず、かえって富貴で成功することを意味する。ただしその場合でも、女命は昌曲を見てはならない。

 

天相

 

天梁

 

廉貞

七殺

 

 

巨門

 

 

 

 

 

紫微

貪狼

命宮 

 

 

天同

 

天機

太陰

天府

 

太陽

 

武曲

破軍

 

武曲

破軍

太陽

 

天府

 

天機

太陰

天同

 

 

 

紫微

貪狼

命宮 

 

 

 

 

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