■特徴1

天梁星が命宮・身宮にある人は、どちらも逢凶化吉と遇難呈祥の力量を発揮できる。しかし無災で何が解消できようか? この蔭庇の力は災難が先に来ることを含んでいるのであり、その後に解消するという意味である。天梁は解厄の星であるが、同時に多災・多難・多是非・多病痛をも意味している。

特に天梁在巳亥宮は弱陷の位置で、また対宮天同の影響を受け、天梁の原則紀律性が弱くなり、そのの孤剋を飄蕩の性質に転化させる。吉星祥曜の会照を見れば、各地を遠遊または出国留学したり、頻繁に国外に出張する労働者であったりして、一生漂泊が多い。もし煞曜を見れば、それは浪蕩となり、古書に曰く「梁同對居巳亥、男浪蕩、女多淫」。しかし現在の男女社交交際関係はすでに開放の傾向にあり、「浪蕩あるいは多淫」の解釈は当てはまらず、その人は定性が少ないことを指すのであって、簡単に意志が弱く移り気になり、人生にはゆらゆらと漂う場面が多く、たとえば居所不定であったり、あるいは常に仕事が変わって一業を守ることができなかったり・・・これが現代的解釈である。

 

■特徴2

天梁の本性は怠惰だが、巳亥宮は落陷の場所であり、天梁の惰性がさらに増加し、骨身を削って努力し労苦に耐える精神が不足している。対宮の天同は入廟だが、天同は享受を愛するので、かえって天梁の怠惰と積極性を欠く性質が増加し、安逸(何もしないで気楽に過ごす)・放縦(生活が不規則でだらしない)を好み、しかも四馬地の効果を受け、働かずぶらぶらして束縛されないのが好きで、ずっと一か所に居続けることはできない。天梁在巳亥宮の人生に不安定な揺れ動きを出現させ、これこそ古書に曰く「天梁在巳亥、多主飄蕩」である。

その人は流浪に行き着くのを好み、仕事も感情も不安定な揺れ動きの性質に属し、ころころと仕事を変え一業を守るのが難しい。もし命宮に桃花星曜を多く見れば、心が浮ついて安定せず、婚姻と感情の安定性に影響が出やすい。

 

■特徴3

天梁在巳亥宮は落陷の位置で、優点を発揮するのが難しく、かえって欠点が露見しやすく、天梁の原則紀律性を弱め、天梁の怠惰と孤剋の性質をさらに増加させ、人生に波風・災難危険・浮蕩不安が多くなる。その最たるのが天梁在巳宮であり、亥宮に比べてさらに波風が多く、一生平凡でない経歴を積み重ね、いつも突然の災禍がある。

天梁在巳宮は、丑宮にある太陽太陰の太陽が弱陷であるため、光と熱がなく、天梁の孤剋を解消するのが難しい。天梁在亥宮は、未宮にある太陽太陰の太陽にまだいくらかの輝きがあるため、天梁の孤剋性質を軽減することができる。

 

「陽梁昌祿格」・・・太陽・天梁・文昌・祿存四星於命宮・財帛・官祿・遷移三方四正會照(以坐命卯宮、白晝生人最佳)、参加政府公職考試能金榜題名、成為國家要員、即所謂:「陽梁昌祿、臚傳第一」、享有榮華富貴。

 

「梁馬飄蕩格」・・・天梁星亦主「孤」、落陷入四馬地、多為「飄蕩客」。天梁星在巳亥宮落陷守命、再同宮遇天馬星、勞碌不安、飄蕩風流、女命多情亦不吉、在忙碌中、無所獲。