【星系構造】 太陰在卯酉坐命、遷移為天同、財帛太陽在巳亥、事業天梁在丑未。

 

■特質1 太陰星性質夢幻、在卯酉二宮、為桃花地、更加強夢幻性質。

太陰星の性質は夢まぼろしでロマン空想の中に浸るのを好み、「桃花」の性質を帯びているが、性情はかえって感情や態度を内に秘めて守り、往々にして性格上に衝突と矛盾を生じ、感情方面もまた複雑で開かないように見える。太陰在卯酉二宮は桃花の地で、その夢幻の性質がさらに増加する。また対宮天同情緒星の影響を受け、その人は簡単に感情的になり、幻想に満ちた浪漫の世界の内を好む。

見た目は温和で親切そうで近寄りやすいが、内心は焦ってじっとしていられず、考えには変化が多く、性質がころころ変わって一定しない。能力があり学識豊富で創造力もまた強いが、かえって現状に安んじ、快適でのんびりした生活を求めたがる。責任と圧力を引き受けることは好まず、主動性は弱く、事物を奪い取ろうとする態度が足りず、競争力は少なく、特に太陰在卯宮弱陷はこの通りである。

 

■特質2 太陰星性質沉静、福徳宮、卻是巨門是非暗曜。

太陰星は心がきめ細かく滑らかで内向的だが、その福徳宮は巨門星である。巨門は是非暗曜で、福徳宮にあればその陰暗面が太陰の性格に必ず影響を与える。

福徳宮の巨門は多疑・議論好きで、これによって常に是非煩悩が心身をかき乱すこととなり、太陰星内に性格の矛盾と衝突を作成し、内向的で物静かに見えても、内心は敏感多疑で焦りと矛盾のもつれを生じやすい。福徳宮の巨門は、もし格局が悪ければ精神的な苦悩に変わりやすく、その好壊が太陰坐命人の生活の安寧にとても重要な影響を与える。たとえば丁年生まれの人は太陰化祿が命宮にあり、その親和力を増加させるけれども、福徳宮は巨門化忌なので内心はかえって明るくなく、敏感多疑で思考は薄暗く、是非を引き起こすことを好み、精神上の圧力と苦悩を作り出しやすい。

 

■特質3 太陰在卯宮坐命、得吉、為「反背」格局、主大富。

太陰在卯酉宮坐命は酉宮が卯宮より優れている。酉宮の太陰は旺位にあって白く明るく輝き、遠大な理想と抱負があり、それを事業中に表現するのがとても簡単で、人に対する態度が温良で恭しい。内にはかえって定見があり、外柔内剛で妥協しにくく固執して内に閉じ込め、聡明博学で能力はすばらしく、一生満ちたりて安定する。卯宮の太陰は弱陷で失輝しており、意志薄弱で労碌奔波・変動が多く、一般的に成就は良くない傾向にあり、六親縁が薄い。さらに煞曜を見れば狡猾に流れやすく、性質はますます浮ついて安定しない。しかしもし吉化と輔佐星曜を得ることができれば「反背」の格局となり、大富を意味し、しかも若い時に成就する。

 

日月反背格