■特徴1

天府は南斗の主星で化気は「令」、また祿庫で、リーダーの才能はあるが保守的・慎重・重厚といた本質に属し、天府自身は開創力が不足している。紫微斗數の命盤上、天府星は必ず七殺星と相対し、天府星の権力は発揮することができず、七殺が所会する星曜を調べることになる。

天府在巳亥坐命は対宮が紫微七殺で、財帛宮は無主星、武曲貪狼を借入する。それら星曜の性質は、多くが権力と欲望の星である。また対宮紫微七殺「化殺為權」の勢いの影響を受け、天府星保守の性質も減少し、天府星系中最も権威性のある組み合わせとなる。性格は強く、意気込みは高く、権力を握るのが好きで、野心と抱負を持ち、大胆かつ細心で、事を温和に処理し、保守的慎重である。この格は対宮紫微七殺の影響を受け、安定中にあって突然に身分の高い人からの引き立てがあり、一気に高い地位に上り大いに富む。

 

■特徴2

天府在巳亥坐命は対宮が紫微七殺で、紫微・天府南北斗主星が相対し貴を象徴する。しかしこの格は対宮紫微七殺の影響を受け、権力欲望が重く、天府星の保守の性質に挑戦させ、その揺れと辛労が増加する。

亥宮が巳宮より優勢。天府は五行土に属し、亥宮は水の位置であり、土剋水の影響を受け、性格上は保守的・慎重な傾向にあり、対人や処世の態度は謙虚かつ温和である。しかも亥宮は「日月並明」、父母宮天同太陰が子位にあり、田宅宮太陽巨門が寅位にあり、そこはどちらも廟旺の位置で、成長環境が良好で家人両親と仲良く打ち解けやすく、一生平穏な傾向にある。しかし人生の積極性は巳宮のようではない。

天府在巳宮は火の位置で、火は土を生じ、その人の積極性が増し、発展力はかなりある。しかし巳宮は「火炎土燥」、焦ってイライラしやすい性格になり、あまり落ち着かず、一生の運勢の起伏揺れ動きは大きい傾向にある。

 

■特徴3

天府・天相は斗數中にあって「對星」であり、二星は互いに関連し影響を与える。天府在巳亥坐命は、その事業宮天相が卯酉宮弱陷にあり、印星は無力で天府星を助けることができず、権力が牽制を受けるようにさせてしまい、事業の発展中に悩みが生じやすく、つまり事業に進展があっても、命宮天府星の足手まといになりやすく、辛労が増加して享福の能力が低下してしまう。さらにもし事業宮の天相に煞曜が同宮するか刑忌の夾を受ければ、ますます天相の力量が削減されて、命宮天府星の地位が制限される。

命宮天府あるいは対宮紫微七殺に補佐諸星の同宮か会照があって、もし事業宮天相に煞曜がぶつかれば印星の構造不良を生じ、組織中最高のリーダーになるのは難しいが、それでも最良の補佐の人材となることはできる。天相は補佐の星なので性格上は慎重・保守が多く、補佐管理あるいは企画協調的仕事に最適である。規模の大きい企業に職を得るのに適し、出勤族または公教人員に該当し、商売創業には適さない。

 

「天府臨巳亥」・・・天府獨坐、較保守・謹慎、但對宮為紫微七殺有激發作用、交遊廣、人緣佳、出外發展逢貴人相助、也有好的機緣獲得成功。