■特徴1

巳亥坐命の廉貞貪狼は、正次両大桃花の組み合わせに属し、その人の容貌は大半が抜群で、才能に満ちあふれ、社交接待が得意で、芸術芸能の才能と気質がとてもある。古書の中ではこの組星系の評価は甚だ悪く、「廉貞貪狼、男浪蕩(働かずぶらぶらしている)、女貪淫(性欲が尽きない)、酒色喪身(酒色で身を亡ぼす)」とあるけれど、現代社会はすでにこれと大きく異なり、その他の桃花星曜が会照しないことだけが重要で、その人は風雅な気質と芸術芸能の才能を帯びていて、芸術を味わうことに対してとても天分があり、芸術芸能界で発展するのに適している。この星系は星曜の会合が良好である場合、廉貞は政治星なので政界にも向く。

廉貞貪狼の二星はどちらも桃花の象徴で、人当たりが良く、人間関係の処理が得意で、リーダーの才能があり、政治に従事すると有利で、代議士や外交官などに適している。

 

■特徴2

廉貞星は感情が重く、貪狼は欲望の星で桃花の星宿である。二星はどちらも桃花の象徴であり、巳亥では二星ともに落陷、基礎は薄弱で、性質は根無し草のようにさすらう傾向にある。その人は酒色財気を重視し、目もくらむような贅沢な暮らしの中をさまよいやすい。このことから、福徳宮の天相は強力であってこそ主張することができ、桃花の性質を正しい軌道に戻し、成り行きまかせ至ることはない。

財帛宮の紫破を見るのを最も好み、「百官朝拱(紫微・天府・太陽・太陰+三方四正と福徳宮に吉曜)」を受けるか天刑の拱照を帯びれば、その人は理智的で、桃花の性質を正しい軌道に戻すことができる。もし福徳宮の天相が「刑忌夾印」を見れば、志を喪うか精神が他人の脅威を受けて堕落することになりやすい。また「財蔭夾印」を見るのも良くなく、その人は軟弱で他人に頼ることに慣れてしまい、利用指図されやすい。

 

■特徴3

廉貞貪狼巳亥坐命、廉貞星は感情が重く、巳亥二宮にあっては貪狼星と同宮、殺破狼星系の影響を受け「殺拱廉貞格」を形成し、道楽息子になりやすく、はるか遠い地を流浪し飄蕩不定の格局である。かつ貪狼は四馬地に入り、欲望心が強く、善にも悪にもなり、他人の影響を受けやすく、意志が弱く移り気で精神状態が不安定、人生は流浪変化が多い。性質は外柔内剛で、まともに働かず遊んでばかりいて惚れっぽく、しかも家族を大切にせず家庭観念が欠けていて、だから六親との縁が薄い。古人のこの組星系に対する評価は甚だ悪く、その主な原因は、生活がロマンチックで家庭観念が淡泊、家庭・子女に対して責任をもって尽力せず、故郷を離れて暮らしさまよい安定しない。これによってもし家中に廉貞貪狼坐命の男主人がいたなら、彼の妻子・児女はみな苦しみを受け、かつ子女は彼の行いに対して多くの怨みを抱くことになる。古書に曰く「廉貞貪狼居巳亥、流蕩天涯」。

 

「泛水桃花格」・・・貪狼星逢陀羅於亥立命、或於子位坐命逢擎羊星均為「泛水桃花格」、多有豔(ロマンス)遇、酒色心迷、常因色惹禍、難有成就、此格於女命不利。

 

「風流彩杖格」・・・貪狼星為一顆桃花較重之星、逢擎羊星加陀羅星三方會照、為「風流彩杖格」、主因色惹官司刑訟。