■特徴1

太陽天梁在卯酉同宮は、両星に著しく強烈な補充し合う性質があり、当然にまた著しい矛盾と衝突が存在する。太陽星は考え方や性格が明るく、自信家で熱意を発散し、万物を照らして温暖にさせるが、これらすべては外に向かうものであり、内に対して距離が近すぎれば、かえって眩しくて簡単に傷を負い、刑剋の性質を帯びている。

天梁は蔭星、慎重で慎み深く保守的で、性質は孤忌を帯びており、原則性が強く、刑憲之星と呼ばれている。太陽天梁二星はともに貴星だが、およそ貴星入命宮者は、吉の部分はめでたく平和で尊貴が際立ち有名で、凶の部分は孤剋をあらわし六親不利である。だから両星同宮は調和が必須で、星曜の性質が祥和して互いに補い合えば美格となり、一生順調で、高貴が際立ち名を揚げる。相反する太陽天梁両星がもし調和できなければ、天梁の「刑」星的特質が顕著になり、星曜性質は衝突を生じて孤忌となり、一生の命運に影響する。

 

■特徴2

太陽天梁在卯宮は二星ともに入廟で、卯宮の太陽は午前五時から七時までの旭日東升の時であり、「日照雷門」格という。太陽の光と熱が天梁の孤剋の性質を解消し、天梁「刑」星の特質を弱め、天梁「蔭」星の能力を明らかにさせ、正面に向かって発展する。三方財帛宮の太陰は亥位にあり、「月朗天門」格といい、ここは太陰がとても好む位置である。

この格局は「日月並明」に適した位置を得て、相当な高貴度がある。太陽天梁二星ともに貴星であり、卯宮は入廟坐命で、この格の人はめでたく平和で、困っている人を助けるためにお金や物を援助し、高尚で洗練された気質と統率力があり、リーダーの風格を備え、進んで寄付したり施したりするのを好み、喜んで人を助ける。富貴な家に生まれるわけではないが、若くして遠大な志を遂げる。さらに昼生まれの人は最も優れている。

太陽在卯宮は「朝日東昇」の時であり、日中に生まれた人は、さらに卯宮の太陽と互いに輝き映えることができる。もし三方に群がり集まって「陽梁昌祿」の特殊格局を形成することができれば、ますます競争に有利である。

 

■特徴3

太陽天梁在卯酉坐命は、聡明で検討・討議と研究を好み、いかなる学問や技術に対しても、学べばすべて成就させることができ、しかも頂点を極める。しかし両宮の基本性質には多くの違いがある。酉宮の太陽は午後五時から夕方七時までと、すでに「落日西沉」で、夕焼けはまばゆいばかりに美しいが、黄昏に近い。その光度の持久力は足りず、事の処理に当たって先熱後冷で、定性(性質を特定する)が欠乏して、多くを学ぶが成就は少なく、また学んで成就があったとしても、名声は卯宮の盛りには遠く及ばず、古書に曰く「梁酉月巳、卻做飄蓬之客」。一生飄蕩する傾向にあり、故郷を離れて暮らし、集団を離れて根付かず、才能がありながらチャンスに恵まれず、骨が折れる苦労を重ねて駆けずり回るものの、徒労に終わって功績はなく、しかも是非訴訟が多い。

太陽天梁在酉宮は、若いうちは苦労するが、中晩年になって始めて発展することが可能で、異路功名に属す。男女を問わず等しく感情の紆余曲折があり、早婚には適さず晩婚に向く。

 

「日照雷門格」・・・太陽天梁在卯位安命、「日出扶桑格」または「日出浮山格」ともいう。その人は熱情正直で、性格が強く動くのが好きで、朝日が東から上るように雄心萬丈、大きな志や理想を発揮する準備ができていて、心が寛大で、卓越した統率能力があり、人助けが好きで言い争わず、交際能力が強く、社会上で有名になり、一個の政客あるいは投機家の命である。吉星または祿存・天馬に逢えば、あたかも虎が翼を得たかのように高位に上り詰め、富貴になって名を揚げる。適合従事:慈善公益事業・サービス業・教職等、代議士の類の公職人員。

 

「陽梁昌祿格」・・・太陽・天梁・文昌・祿存四星が命宮・財帛・官祿・遷移の三方四正で会照(卯宮坐命、白昼生まれの人が最も良い)、政府公職に参加し、高級国家公務員の合格者を発表する掲示板に名を連ね、国家要員となり、いわゆる「陽梁昌祿、臚傳第一」、富貴になって栄華を誇る。