胸の痛みにフルネルソン | クラニオセイクラルな日々-あたまをさわれば幸せになる

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大阪市淀川区西中島かなや整骨院院長のブログ

ココロに効く、カラダに効く、クラニオセクラル・セラピー

昨日はね、月一回の広島市F医院さまへの出張施術。先月末の予定が台風で一週間延期。

 

地面に置いた重いものを持ちあげたときに胸がギュッとつってそれから息をするのもしんどい、という方を拝見した。そういうケースでは胸椎かその影響を受けて肋骨かが「歪んで」いる。

 

チェスタードロップという手技を使うとうまいこと胸郭が緩んでくれるのだけれど、「まだどっか痛い」とおっしゃる。それで頭の後ろで手を組んでもらってその手を支点にして胸郭を拡げる手技を行うときれいに決まって胸の痛みはなくなった。文章にするとよくわからん、のだけれどプロレスのフルネルソンみたいな恰好の手技。プロレスを見ない人にはわからんか。

 

でも「フルネルソン」という名称はオステオパシーの専門書にもちゃんと載っている。カウンターストレインの手技にはアームロックという名称の技もあり、カラダを破壊するための格闘技の技(殺法)と、それを修復するための手技療法(活法)というのは本当に表裏一体なんだな、と思う。

 

関節をボキボキ鳴らすような手技を総称して「高速度低振幅」と呼ぶ。だいたいオレが臨床で使うのは間接法といってほぼ手を当てるだけの手技なんだけれどかつては高速度低振幅の手技をメインで使っていたから今でもたまに使うことはある。

 

尊敬していた大先輩にかつて「使う機会はほとんどないけれど、骨折脱臼の整復固定はお侍の刀みたいなもんやから大事にしときや」と教わった。今骨折脱臼の患者さんがおいでになっても全くギブアップで、泉下の大先輩は嘆いておられるだろうけれど、オレにとっての刀は直接法なのかもしれんな。