集中力がないのは中耳炎の名残かもしれない | クラニオセイクラルな日々-あたまをさわれば幸せになる

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大阪市淀川区西中島かなや整骨院院長のブログ

ココロに効く、カラダに効く、クラニオセクラル・セラピー

集中力が続かない子供さんのご相談をちょくちょく受ける。だいたいは全身の緊張が強いんだけれど、時々側頭骨がものすごく固い子がいるの。

 

側頭骨というのはね、頭蓋骨の耳の辺りの骨。幼児期に中耳炎をこじらせると側頭骨の動きが悪くなる。耳の周辺が緊張するのよ。そうするとね、耳から入ってくる情報の取捨選択ができなくなってしまう。集中して聴くべき先生のお話しと同じウエートで、隣の席の子が鉛筆を落とした音とか校庭の体育の授業の声とかが脳に入ってきて、脳は全部の情報を一気に処理しようとする。

 

それで脳がオーバーヒートしてしまったのが「話を聞かない」「集中できない」状態。ひょっとすると処理できない量の情報がいっぺんに殺到することで、背側迷走神経系が優位になって「やる気」のスイッチを切ってしまうのかもしれない。

 

それからね、側頭骨の縫合に沿って筋肉の反射点が並んでいてTSラインと呼ばれている。逆に考えると側頭骨の動きに制限があるとあっちこっちの筋肉の機能が低下するわけよね。それが集中力のない子の緊張の原因かもしれない。

 

側頭骨を調整するにはテンポラルイヤープルという手技を使うんだけれど、癒着がきつい時はそれでは追っつかない。そういう時には耳管をストレッチする。右耳を右手でつまみ、左手で右の頬骨をつまむ。軽くテンションをかけておいて患者さんに飲み込み動作をさせると、それをきっかけに耳管の癒着がはがれていく。もちろん繰り返す中耳炎にも効くよ。