だまされたと思ってやってみて。耳引っ張りとゴムバンド体操。夜尿症にも効くよ。 | クラニオセイクラルな日々-あたまをさわれば幸せになる

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大阪市淀川区西中島かなや整骨院院長のブログ

ココロに効く、カラダに効く、クラニオセクラル・セラピー

腰痛でも不眠でも、ストレスによる心身の緊張が根本原因になっていることが多い。街のあっちこっちにリラクゼーションサロンがあるのは、それだけ「緊張を緩めたい」というニーズが人々にあるからなんだろう。ストレス社会というやつね。

 

逆に言えば緊張を緩めることでストレスは軽減できるということ。それで緊張を緩めるためには自律神経をリラックスさせる必要がある。それには耳引っ張りが有効。やり方は再三このブログでも記事にしているし、「耳引っ張り」で検索すればいくらでもやり方は出てくる。ただ、同じ名称がついていても耳をしっかりとした力で引っ張るやり方と、ごく軽い力で保持しておくやり方がある。自律神経をリラックスさせるには軽い力で引っ張る方が効く。というかほぼ耳介を持っておくだけ、くらいの方がリラックスには有効のように思う。

 

さてもう一つ。筋肉の緊張を緩めるための体操がある。ゴムバンド体操。最近は薬局でも腰痛用のゴムバンドと言って飴ゴム製のバンドが売られている。そんな高価なものを買わなくても伝線のいったストッキングでも和装に使う伊達締めでもかまわない、なんか弾力性のあるもので骨盤をちょっと強い目にしめる。バンドを巻く位置は腰の横側にあるぐりぐりした骨(上前腸骨棘)の下くらい。そのまま日常生活を送るだけでもいいけれど(就眠時は外す)、一日数回体操をやってみよう。

 

バンドを骨盤に巻いたまま両脚を肩幅に開いて立つ。その姿勢からできるだけ大きく骨盤を回す。ちょうどフラフープの要領。右に大きく30回、左にも大きく30回骨盤を回すの。それをできたら朝昼晩、一日3回。

 

ゴムバンド体操の考案者、五味雅吉先生は「骨盤の仙腸関節のズレをこの体操で治す」と説いておられる。オレはちょっと違った考え。骨盤周辺は強靭な筋肉によって支えられている。骨盤はでっかくて頑丈な骨だからおのずとそれを支える筋肉も大きくなる。手のひらや足の裏だけを揉み解しても全身が緩むのは、体を覆う筋膜がひとつながりになっているから。そうであれば骨盤周辺の大きな筋肉をゴムバンドで緩めてやれば効率よく前進が緩むだろう。オレはそんなふうに考えている。

 

いずれにせよ頭蓋骨と骨盤、自律神経と筋肉のコンビネーションを効率的に緩めることは可能となる。腰痛でも頭痛でも不眠でもとにかくこれをちゃんとやっていれば軽減するだろう。夜尿症にも効くはずよ。前にも記事にした通り京都の小学校でゴムバンド体操を毎朝朝礼の時にやらせたら近視の児童が激減したという。

 

以前膝を傷めたり足の捻挫をそのまま放置していたりすれば、しばらくセルフケアを続けている間に一時的にそこが痛むことがあるかもしれない。ご婦人の生理がその月だけ早まることもある。だまされたと思ってやってみてほしい。ただし最低でも数か月続けないと効果はわからない。2,3日やってみて「効かない」とか言うのはナシね。