不登校だった子が志望校に合格って、受験産業みたいな報告よね | クラニオセイクラルな日々-あたまをさわれば幸せになる

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大阪市淀川区西中島かなや整骨院院長のブログ

ココロに効く、カラダに効く、クラニオセクラル・セラピー

広島のF医院さまから電話。「不登校で見てもろとった○○君、志望校に合格じゃあ。」ちょうどコロナの後遺症(正確には罹患後症状)の治療法がなんとなくまとまりかけていた時分から、F医院さまでちょくちょく不登校の患者さんを拝見する機会が増えた。

 

ポリヴェーガル理論の話はさんざん記事にしたからもう書かないけれど、何らかの強烈なトラウマに遭遇した患者さんには従来の手技療法は奏功してくれない。こういうケースでは心身を交感神経優位にもっていくことと、滞留しているトラウマを解放する必要がある。

 

不登校もブレインフォグもトラウマによるよくわからん症状も慢性疲労症候群も、患者さんの訴えは「疲労感」「疲れた」なんだけれど、実際の疲労と疲労感とは別物ということね。

 

何度も書いた通り不登校にはいくつもの要因がある。無理に登校させることでかえってその子に害をなすケースもなくはない。特段の理由がないにもかかわらず、突然学校に行きたくても行けなくなったというときは自律神経のバランスが崩れていることが多いとオレは思っている。長期休暇明けとかならまず間違いなく自律神経の不調、と言い切ってもいいかもしれない。

 

誤解を恐れずに言えば、学校に行きたくても行けない子に「無理して行かなくてもいいよ」というのは間違っていると思う。コロナからこっち、実際に登校しなくても学校を卒業できるのが当たり前になってきたけれどこれはやっぱり異常なのよ。

 

学校に自分の意志で「行かない」のは個性かもしれん。オレは親の虐待だと思うけどな。でも学校に行きたくても行けないのは病的な(通常の生理的状態ではない、という意味で他意はない)状況であって、できるだけ早く治療する必要がある。両者を混同するのはものすごく危険だし、当事者の子供さんにとって不幸なことだと思う。