頭蓋仙骨療法の施術中、片一方の側頭骨がなかなか緩まない。通常の施術でもわりとそういうことはあって、一通り頭蓋骨を調整してから改めて制限のきついところを緩めにかかるのがいつものパターン。このときもそうしようと考えていた。


クライアントはちょっと煮詰まり気味なのが見ていてもわかる。気分が緊張モードだと身体もそれに付き合って緊張気味。


それでね、施術中はずっと眠っておられるのだけれど、いろんな表情するのよ。具体的には顔のあっちこっちを動かす。鼻の穴を拡げたり顎を動かしたりそんなことをずっとやってて、なんの弾みかちょっとだけ笑った。


その瞬間に制限がきつくて取れなかった側頭骨がふにゃっと緩んだ。


長いこと頭蓋仙骨療法やってるけどこういう経験は(気づいたのが、かな?)初めて。なんかねえ、オレの仕事の根本的なところが揺さぶられたような気がするのよ。カラダとココロに対する畏敬の念、というのだろうか、この感覚。