コンニチハ。阪神電鉄千船駅下車1分、頭蓋仙骨療法のかなや整骨院です。
書棚をひっくり返して資料を探しているうちに関係のない本を眺めて時間が経ってしまう、ていうのはよくある話です。
大掃除なんかでもそうですよね。
それでワタシが何を眺めていたのかて言うと、
大学受験予備校の講師をしていた頃のテキストです。
大学入試の統一テストに国語の記述式問題が採用されるとかしないとかでおおモメにモメて結局先送りになったのは記憶に新しいです。
記述式問題をアルバイトの素人に採点させることの可否と、果たして記述式問題を公平、客観的に行うことが果たして可能か、て言うことで紛糾したと記憶します。
でもそれはね、多分ウソ。
記述式問題ていっても「筆者の考え方を最も端的に表現している箇所の最初の五文字を書け」なんてのは実質誰でも採点できます。
「傍線イについて、筆者がそのように考えたのはなぜか、30字以内で説明せよ。」なんてのは一見採点が難しそうに思いますけど、
字数が24字より少ないとか、字数オーバーは問答無用で0点
文末が、「から。」、「ので。」のように理由を表す文言で終わっていないものも0点
キーワード「カズノコ」「ゴマメ」「ボウダラ」を使っていること。2つしかキーワードを使っていない場合は5点減点
みたいな採点基準があって、形式が採点基準を満たしているかどうかによって機械的に採点することができます。
大学入試そのものは知りませんが模擬試験はこのようにして内容を吟味することなく採点基準にしたがって採点されています。
あたりまえのことで、内容をいちいち読んでいたのでは時間がいくらあっても足りませんし、何よりも客観性が担保できないです。
国語の記述式問題ていうのは、何かテーマに沿って自分の考え方を述べる小論文とは違って、あくまでも採点基準にそった、つまり出題者の意向を忖度する技術です。
プロの予備校講師を100人とか集めて国語の記述式問題を解かせてみれば、びっくりするくらい似たような答案になると思います。
統一テストで記述式問題の採用が見送られたのは、
採点を請け負う業者が大臣様のお友達だとか、何か今バレると困るからだと思います。