「今の仕事が、ものすごく嫌なわけではない」
でも、ふとした瞬間に
「このままでいいのかな」
「何か始めたい気持ちはある」
「でも、何をしたいのか分からない」
こう思っている。
そして周りを見ると、
好きなことを仕事にしている人や、
自分の夢に向かって動いている人が
まぶしく見える。
それに比べて自分は、
何も見つかっていない気がする。
焦りますよね。
でも、やりたいことが分からないのは、
能力がないからではありません。
意志が弱いからでもありません。
むしろ、
これまで現実をちゃんと見て、
責任を果たしてきた人ほど、
分からなくなることがあります。
なぜ、
やりたいことが分からなくなるのでしょうか。
大きな理由は、
自分の本音よりも「求められる役割」を
優先してきた時間が長いからだと思います。
学生時代は、良い成績を取ること。
社会に出たら、仕事を覚えること。
職場では、期待に応えること。
家庭があれば、家族のために動くこと。
そうやって頑張っているうちに、
自分が何をしたいかより、
「何をすべきか」
「どう見られるか」
「失敗しないか」
を基準に選ぶようになります。
もちろん、
それが悪いわけではありません。
責任も役割も、
生きていく上では大切です。
ただ、その状態が長く続くと、
自分の感覚が少しずつ鈍っていきます。
本当は好きだったこと
なぜか気になること
やってみたいけれど、
怖くて避けていること
そういう小さな声が、
聞こえにくくなるんです。
四柱推命で見ても、
人には本来持っている性質や、
向いている働き方、
エネルギーの使い方があります。
でも、自分の命式と
まったく違う場所で頑張り続けると、
「ちゃんとやっているのに満たされない」
「評価されても嬉しくない」
「何がしたいのか分からない」
という状態になりやすいです。
多くの人は、
やりたいことというと、
人生を変えるような大きな夢を
想像します。
一生続けたい仕事
情熱を注げる使命
誰かに胸を張って言える目標
でも実際は、
最初からそんなに立派な形で
出てくることは少ないです。
むしろ、やりたいことの入口は、
もっと小さくていいと思います。
「これ、ちょっと気になる」
「なぜか何度も目に入る」
「人に頼まれると、そこまで嫌じゃない」
「時間を忘れて調べてしまう」
このくらいの感覚から
始まることが多いです。
やりたいことは、
頭で考えて無理やり見つけるというより、
日々の小さな反応の中に出ています。
でも大人になるほど、
その反応を自分で消してしまいます。
「こんなこと仕事にならない」
「今さら遅い」
「どうせ自分には無理」
そうやって、
出てきた芽を自分で摘んでしまう。
少し、もったいないんですよね。
では、どうすれば
見つけられるのでしょうか。
まずは、いきなり答えを
出そうとしないことです。
やりたいことが分からない時に、
無理に人生の正解を決めようとすると、
余計に苦しくなります。
最初に見るべきなのは、
やりたいことよりも
「何をしている時に疲れすぎるのか」
「何をしている時に少し元気になるのか」
です。
人と話すと元気になる人もいれば、
一人で深く考える時間が必要な人もいます。
新しいことに挑戦すると生き生きする人もいれば、
誰かを支えることで力が出る人もいます。
自分のエネルギーが増える方向と、
減る方向を見る。
これだけでも、
かなりヒントになります。
次に、小さく試すことです。
いきなり転職しなくてもいい。
いきなり独立しなくてもいい。
本を一冊読む
講座を受けてみる
人に話を聞いてみる
休日に少しだけやってみる
そのくらいで十分です。
やりたいことは、
考えているだけでは見えにくいです。
少し動いてみて、
「あ、これは違うな」
「これは意外と楽しいな」
と感じながら、少しずつ輪郭が見えてきます。
そして、もう一つ大切なのは、
過去の自分を見直すことです。
子どもの頃に好きだったこと。
人からよく頼まれること。
なぜか苦労せずできてしまうこと。
お金にならなくても気になってしまうこと。
そこに、
その人らしさが隠れていることがあります。
四柱推命でも、命式を見ると、
その人が自然に力を発揮しやすい方向が
見えてきます。
表に立つ人
支える人
教える人
整える人
作る人
人をつなぐ人
どれが正解ということではありません。
大切なのは、
自分に合っているかどうかです。
やりたいことが分からないのは、
自分に何もないからではありません。
これまで役割や責任を優先しすぎて、
自分の小さな本音が聞こえにくく
なっているだけかもしれません。
やりたいことは、
いきなり大きな夢として見つかるとは
限りません。
気になること
少し元気になること
なぜか何度も戻ってくること
その小さな反応の中に、
自分らしい人生や働き方のヒントがあります。
焦らなくて大丈夫です。
まずは、自分が何に疲れて、
何に少し心が動くのか。
そこを丁寧に見てあげてください。
やりたいことは、
遠くに探しに行くものではなく、
意外と自分の中に静かに残っているもの
なのかもしれません。