死後、天皇に贈る名前である諡(おくりな)。

 

諡は、その人物が亡くなってから

貴族たちの会議を経て、

つけられました。

 

 

 

悲劇的な生涯を遂げた天皇の諡に

共通点があるのに気付きました。

 

その諡に込められた漢字の共通点。

 

「徳」という漢字。

 

 

 

徳という漢字の意味は、

道徳的、倫理的理想に向かって心を養い、

理想を実現していく能力として身に得たもの。

 

また、その結果として言語、行動に現れ、

他に影響、感化を及ぼす力。

 

社会的な観点から評価される人格。

 

 

 

今回、諡に徳が入っている天皇を

3人取り上げます。

 

 

崇徳天皇。

日本史上で怨霊ナンバーワンと言われるほど

無念の死を遂げました。

 

安徳天皇。

壇ノ浦の戦いで、

まだ幼いながら

入水自殺の悲劇の末路でした。

 

順徳天皇。

承久の乱で後鳥羽上皇が

島流しになった際、

一緒に佐渡島に流されたその皇子。

 

 

当時、天皇は、

日本の中心である京都にいるべき存在。

 

それが悲劇的な理由により、

京都にいられなくなり、

悲惨な最期を遂げた天皇。

 

この場合、

無念の気持ちを推し量って、

格別に良い意味を持つ、

徳という漢字を

後世の人たちは諡に入れたのでしょうか。

 

 

実は、徳という漢字には、

他の意味もあります。

 

それが「返す」、

という意味です。

 

徳には、

物や魂など、

どこかへ行ったものが

返ってくるとう意味もあるのです。

 

 

崇徳天皇、安徳天皇、順徳天皇。

 

皆、京都以外の土地で亡くなり、

非常に無念な死を迎えました。

 

そうした天皇たちが、

怨霊にならないように、

貴族たちは徳という漢字を

名前として贈ったのかもしれません。

 

道徳的に素晴らしいという

一般的な徳の意味というより、

魂は、京都に戻ってきてください、

という意味として。

 

要は、この徳という漢字には、

鎮魂の役割があるということです。

 

 

 

因みに、竈伝説などで有名な

聖帝と称される仁徳天皇も、

徳の漢字が入っています。

 

しかし、仁徳天皇の諡は、

仁政を行ったと評価されたので、

徳の漢字が入ったと思います。

 

一般的な徳の漢字の意味で

つけられたのだと思います。

 

 

そして、現在の天皇陛下のお名前が、

徳仁(なるひと)で、

徳の漢字が入っています。

 

現在は、首都移転により、

京都ではなく、東京ですが、

一般的な徳の漢字の意味で、

生涯を全うされることをお祈り致します。

 

 

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