栄枯盛衰は、何故あるのでしょうか。
昔、プロ野球のロッテ球団には、
村田兆治というスター選手がいました。
村田は、チームのエース。
そのダイナミックな投球フォームは、
マサカリ投法と呼ばれました。
しかし、そんな村田も年齢を重ね、
だんだん勝てなくなっていきました。
チームとして村田の扱い方は難しい。
不人気球団にあって、村田は目玉。
そんな目玉の選手を出場させないわけにはいかない。
チームの成績は低迷します。
この時、ある解説者がロッテの不振の原因を喝破。
「ロッテの低迷の理由は、村田」
昔、プロ野球の広島球団には、
衣笠祥雄というスター選手がいました。
衣笠は、当時連続試合出場記録を持ち、
国民栄誉賞を受賞するほどの選手。
愛称は、鉄人と呼ばれました。
しかし、そんな衣笠も年齢を重ね、
だんだん打てなくなってきました。
チームとして衣笠の扱い方は難しい。
不人気球団にあって、衣笠は目玉。
そんな目玉の選手を出場させないわけにはいかない。
チームの成績は低迷します。
この時、ある解説者が広島の不振の原因を喝破。
「広島の低迷の理由は、衣笠」
昔、私のサラリーマン時代のお話です。
私は、若かりし頃、
会社のある職場に配属されました。
その職場は、ベテラン2人を中心に、
あと、私のような若手が何人かいました。
ベテラン2人が指示を出し、
若手が言われた通りに仕事をこなしていました。
ベテラン2人は、
細かいところまで指示を出し、
それができてないとよく怒りました。
ある時、ベテランの1人が、
家庭の事情で暫し休職となりました。
そして、ベテランのもう1人が、
体調不良で暫し病欠となりました。
職場が大変なことになりました。
職場の2大エースが突然いなくなったのです。
他の職場から、
「あの職場が今後どうなるのか楽しみ」
「今、会社内で一番注目なのはあの職場」
等と言われ、揶揄されました。
私たち若手は、
こんな状況で奮起しました。
一致団結して、
皆で話し合いながら、
業務をまわしました。
私たちの職場を
上役が心配して見に来ました。
そして、一言。
「なんだお前らだけでできるじゃん」
「心配して損した」
「任せて大丈夫だな」
私たちは、皆、
「どうだ!」
と思いました。
職場は結束して、
若手は皆、活き活きしてきました。
皆で、アイデアを出し合い、
役割分担などもして、
以前より効率的になりました。
皆、自分たちの職場だと思うようになりました。
暫くしたら、
ベテラン2人が戻ってきました。
皆、またベテラン2人の顔色を伺いながら、
言われたことだけをやるように戻りました。
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