5月5日は端午の節句、

季節の節目ですね。

 

 

もともとは中国から伝わった

邪気払いの行事

 

 

「端」は最初や始めという意味があり、

端午とは「最初の午(うま)の日」のこと。

 

 

中国の古い暦では、十二支の寅(とら)から1月が始まります。

 

 

午の月は5月。午の月の最初の午の日は5が重なるので、

5月5日が端午の節句になりました。

 

 

この日は「菖蒲の節句=尚武(しょうぶ)の節句」

とも呼ばれることから、

 

 

特に武家社会で男の子の立身出世を

願うものとして定着しました。

 

 

旧暦では端午の節句は6月ごろ。

梅雨入り前なので、この時期に

武具や甲冑を蔵から出して虫干しする習慣が

五月人形や兜を飾る風習の原型とも言われています。

 

 

端午の節句にすること

 

●五月人形を飾る

武士の命を守る鎧兜には

「災いから子どもを守ってほしい」

「たくましく成長してほしい」

という願いが込められています。

 

武者人形は、人形が人の厄を受けてくれる

という身代り信仰のひとつ。人形で厄払いをして、

「勇ましい男子に育ってほしい」と願って飾ります。

 

 

●鯉のぼりをあげる

最初は吹き流しだけだったのが、

「滝を登り切った鯉は竜になる」という故事から

鯉が立身出世の象徴になり、

 

 

「難関を鯉のように突破して、

立身出世してほしい」という願いを込めて

鯉のぼりができました。

 

 

ちなみに、五色の吹き流しには魔除けの意味があります。

 

 

●柏餅を食べる

柏餅は江戸時代に江戸で生まれたお菓子。

神事に欠かせない餅を縁起の良い柏の葉で包んだ柏餅で

男の子が元気に育つことを願います。

 

 

●ちまきを食べる

ちまきは「忠誠心が高い象徴」とされ、

忠義のある子に育つことを願って子どもに食べさせました。

 

ちまきを食べる風習は、関西を中心に西日本へ広がり、

今でも受け継がれています。

 

 

●菖蒲湯に入る

端午の節句のはじまりは、

菖蒲を用いた厄祓いの行事でした。

 

 

菖蒲湯は、菖蒲の豊かな香りが邪気を払い、

身を清めると考えられています。

 

 

節句は季節の節目であると共に、

厄払いの行事が元になっています。

 

 

これまでの厄を払い、リセットして

次に進むという日本人の知恵ですね。

 

 

子どもの行事と侮らず

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