人生で悲しいこと 苦しいことは
いくつかあるが
もし、子どもを亡くしたり 愛する人を失って
苦しんでいるのなら、私の経験が役に立つかもしれない。
今でこそ 過去の話として 語ることができるが
私は29才のときに、 2歳7か月の長男を事故で亡くしている。
亡くなった子の歳を数えるというように、
40年以上たったいまでも、
「兼士がもし生きていたら 一緒に酒が飲めたな～」
と思う時があるくらいだから
当時は、かなりのショックで、
息子を亡くした悲しみ、苦しみは
1年経っても変わらず残っていた。
どうしてこんな目に遭わなくてはいけないのかという怒りや
悲しみを感じながらも、
「この苦しさを、残された娘や子孫には絶対に経験させたくない」
と思っていた。
そして30歳から
「人生に起きる不幸、不運の原因解明と、解決策を見つける」ことが
ライフワークとなった。
自分の悲しさや苦しさを消したいという想いと、
娘や孫に幸せに成ってほしいという想いで
密教の修行をしたり、神道を学んだり、心理学やカウンセリング、成功哲学
精神の構造や 脳の仕組み スピリチュアルなことまで、
良いと思うものに手当たり次第に参加した。
しかし
5年経っても 10年経っても
あの日の悲しみや怒りは消えはしなかった。
やるせない やり場のない思いになるたびに
そんな自分を否定した。
「もう終わったことをいつまで悲しんでいるんだ」
「悲しんでいても誰も喜ばない。前向きに生きると決めたではないか」
「子供の分まで生きるときめたではないか」
「変える事が出来るのは 自分と未来なんだ」
と、悲しむ自分を一生懸命抑えていた。
しかし
結局 20年以上経っても あの日のことは
心に重く残っていて、消えることはなく
時には
涙が浮かぶことさえあった。
＝＝＝＝＝愛別離苦＝＝＝＝＝＝
愛する人と別れる苦しみを「愛別離苦あいべつりく」といい、
仏教では人生の大きな苦しみ「四苦八苦」の中の一つとされている。
2000年の昔も今も変わらず、愛する者との別れは
辛く苦しいものである。
その中でも
親より先に子供や孫が亡くなることを
「逆縁ぎゃくえん」といい、
これほど不幸なことはないとされている。
いろいろ学び体験して
知識は増えていったが
20年経っても
子どもを亡くした悲しさや 苦しさは残っていた。
そんなある日
また同じように息子のことで
悲しい気持ちが湧き上がってきたときに
思ったことがある。
「20何年経っても 悲しさは消えないんだから これは一生続くだろう。
悲しむのを抑えてきたが、抑えるのを止めて一生悲しんで生きていこう」
と思ったのである。
＝＝＝＝＝何が起きた！？＝＝＝＝＝
「悲しんではいけない」をやめて悲しみを受け入れたら
驚くことが起きた。
修行したり カウンセリングを受けても
20年以上消えなかった心の傷（トラウマ=心の便秘・心の宿便）が
その場で解放されていったのである！
「感情は抑えるのではなく解放すれば、20年以上残っていた感情さえも
その場で消えていく」ことを体感した瞬間だった。
これを「感受解放カウンセリング」 と名前を付けて
その後のカウンセリングに使っている。
考え方や行動を変えて感情をコントロールする方法ではなく、
感情そのものをその場で解放することができるのが「感情解放カウンセリング」である。
又、マインドとソウルを分けて相談に乗るのも特徴といえよう。
愛する人と別れるのは本当に辛い。
現在私がカウンセラーの仕事をしている原点は
子どもの死にある。
人間関係はもちろん、仕事や健康にまで
『感情』が大きく影響している。
しかも大人になっての悩みや苦しみの元が
幼少期の心の傷（心の宿便＝怒りや恐れ）にある場合が少なくない。
もし
悲しい 腹が立つ 許せない 辛い 不安 怖い などの感情で苦しんだり
悩んでいるなら、その感情を受け入れてみて欲しい。
だれもが 幸せに成るために生まれてきている。
私のように 長年苦しむことだけは 避けて欲しい。
心軽やかカウンセリング幸せ研究所
新田義治
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全ての人が 幸せに成りますように～
