私がカウンセリングに取り入れている手法をご紹介します。
まず、選択理論心理学。
アメリカの精神科医ウイリアム・グラッサー博士の提唱する最先端の心理学です。
人は、なぜ、どのように、行動するかを、脳の働きから説明しています。人は外側の刺激によって反応するという「外的コントロール心理学」に相対しており、人は内側から動機付けられ行動を選択するとしています。
私達の行動にはすべて目的があり、その行動は私たち自身がすべて選択していることを理論化しているのです。
ビールの話で例えるなら…
1杯目のビールは美味い。10杯目のビールは不味くなった。
しかし、ビールの味は変わっていません。
自分自身の状況が変わったのに、
人は自分(内的)のせいとは思わないでビール(外的)のせいにする。
このように人はいつも自分状況や価値観で物事を評価しているのです。
☆従来の外的コントロール心理学と比較してみると・・・
外的コントロール心理学の考え方 内的コントロール心理学(選択理論)の考え方
1、 人の動機付けは外側から 1、人の動機付けは内側から
2、 相手は変えられる 2、相手は変えられない
3、 自分は正しい。相手は間違っている
(相手を正すことは正しい) 3、人はそれぞれ上質世界は違う
選択理論では自分の外に行動の理由を求めないし、過去がどんなものであろうとも、今を生き、今の状況でできることを計画して行動していくことを教えています。
そのため選択理論を基礎としたリアリティセラピーは、
効果のある短期療法であり、実生活での有効性が極めて高いのです。
そして、リアリティセラピー(現実療法)RT
選択理論心理学を基礎としたカウンセリング手法です。他の療法と大きく違う点は、過去ではなく現在に焦点を合わせ、「感情」ではなく「行為」に焦点をあて、より良い将来を選択するお手伝いをすることにあります。
人は自分の「行動」を吟味し、明確な基準に照らして評価をする必要がある。
そして良い計画を立て、現実的な願望と欲求を満たして良い人生を送れるようになり、その結果、人は力と自信をつけ、人間関係も改善し、より効果的な人生を送れるようになるのです。
このようにRT(リアリティセラピー)は日々使える自己改善の術を提供し、人が問題に対処し、個人的に成長し、自分の人生をより効果的に操作できるようにするものなのです。
☆リアリティセラピー(RT)はどのように活用されているか
アメリカ、カナダをはじめ、オーストラリア・アイルランド・イギリス・ニュージーランド・シンガポール・ノルウェー・ドイツ・クロアチア・コロンビア・クウェート・イスラエル・ロシア・韓国など、世界中の人々の生き方に影響を与えており、公教育の場でも用いられ成功しています。
近年、RTは教育、医療、ビジネス、行政、家庭、非行、はじめ、意欲や充実感の欠如、ストレスや悩み、精神病などの心の問題に、様々な分野で活用されており、効果を発揮しています。
選択理論をカウンセリングで使えば「リアリティセラピー」、学校に用いたら「クオリティスクール」、ビジネスでのマネジメントでは「リードマネジメント」と呼ばれています。
参考文献
「グラッサー博士の選択理論」
「あなたの子どもが学校生活で必ず成功する法」
「ハッピーティーンエイジャー」
いずれもウイリアム・グラッサー著 アチーブメント出版
選択理論についてさらに詳しく知りたい方は、読んでみて下さい。