あるときに、もうずっと昔から肩甲骨のラインが痛い、痛くなくても重い、という方が来られたことがあります。
また別のときには、アスリートの方で、左肩首だけ、いつも重い、という人もおられました。
いい結果をだしてくれるのがお腹です(またかよっ。爆)。
もちろん、肩甲骨もほぐして、肩も首もほぐして、、、ってやっていくんですよ。
それで最後に座ってもらって、「今、どうですか?」とお聞きします。
その時点でも重さがあれば、今度は座った状態からお腹を探っていくんですね。
そしたら、驚くほどに「なにも感じません、軽いです!」と驚かれることがあるんです。
で、説明を求められたら、こんなふうにこじつけて(おいおい)説明をしています。
たとえば、、、「重いなあ」って感じるときはどういうときがあるか、と考えると背中に荷物を背負っているときとか、手で重いカバンや荷物をもってるときとか、そういうときですよね。
つまりですね、手ぶらならなにも感じないものを、何かを持ったりしてるときに「重いなあ」って感じるわけです。当たり前です、何ももってなければ重いはずもありませんよね。
なのに、なぜこの人は、左肩が重いのか?肩甲骨が重いのか?
「もってないのに、持ってる状態にあるんじゃないか?」って想像してみるんです(はっきり言って、うちの考え方は、変ですよ。笑。良い子の整体師さんはマネをしてはイケマセン。爆笑)
であればですね、重いと感じる肩を揉んだり肩甲骨を叩いたりするだけじゃなくて、「荷物」に該当するものを手放させてあげたらいいわけなんです。荷物を放せば、もう重いと感じることはありません。
そのために、「持ってないのに、持ってる状態になってるところ」に目をつけていくわけです。
重いものを持つには、力が要りますよね。
その力は今、どこに働いている?って見ていくんです。
持ってないんだから、筋肉はリラックスしてるはず、なのに、力が働いている筋肉は?って。
あるいは、こういう考え方もあります。
「持ち上げられないほどの荷物をそれでも持たなければならないときは、どういう状態になっているか?」
18リットルの灯油ポリタンクを両手に提げて移動しないとしたら、、、とかまあなんでもいいんですが想像してみるんです。
ちょっと前傾になります。軽い猫背かな。アゴはあがってるかもしれません。
でね。このイメージのあと、イメージのポリタンクをさらにイメージで消すわけです。あとはそのまま、そのまま・・・
その状態でこの人は「居る」んじゃないか、って想いを巡らせてみるわけです。
前傾になると、前にはみ出たぶんだけ、重力がかかってきます。重力ですから、重いです(笑)。
他にも「考え方」はいくつかあるんですけど。
僕は、大事なことは、お客さんはウソをつかない、ということだと思ってるんです。自分の症状でウソをついてもメリットがないですからね。
としたらば、お客さんがあえて、「痛い」でも「コッテル」でもなく「重い」という表現を選んだからには、「本当に重いと感じてるんだ」と僕は理解したいんです。
でも、見たところ手ぶらだし、重いはずはないよな?でも、重いという感覚にウソがないんであれば、なにかを持ってる状態にあるのかな?って。
シンプルな発想でしょ(笑)。冗談みたいな話で申し訳ないですけど(苦笑)。シンプルだから、手技もシンプル(というか地味)なんですけどね~。
今日もありがとう。