二日ほど前にギックリ腰になった、という男性が来てくださいました。
とにかく、前屈ができない、片足でふんばって自転車に乗れない、ということで奥さんの紹介で来てくださいました。
奥さんは、かなり前に股関節痛で来てくださった方で「かなり楽になったと言ってたので」と今回のダンナさんのご来店に。
歩くのもゆっくり、座るのもゆっくり、そんな状態でした。
仰向けから施術。
下のものを持ち上げる仕事、でも重さはたいしたことない、とおっしゃっていました。
それで、持ち上げるときにどこに力が入ってるか、わかりますか?
と質問させていただいたら、「腰だ」とおっしゃるので僕が腰とお腹に手を当てて、「持ち上げると思って力を入れてください」とお願い。このとき、腰よりもお腹に力が入ることを実感していただくことができました。
結果的には、
座った状態での前屈はご本人さんも驚かれるくらいに良い状態になったんです。
片足でふんばるのもオッケーに。
だけど、、、、
立った状態から前屈してもらうのは、少し改善したかな、というくらいでした。
だけど、膝を軽く曲げてもらって前屈してもらうとかなり楽なようでした。
こういうことは、動いてもらってはじめてわかります。
じっとしていてもらって、検査をする。ああ、骨盤が、、、右肩があがってますよ、耳の高さが左右で違いますよ、、、ではわからない情報が動作にはあります。
右肩があがっているから、座った状態では腰は大丈夫で立ったときには腰は痛い、という説明になるでしょうか?
なにが原因なのか、は静止状態の骨盤の歪みで判断するのではなく、動いてもらった中にヒントを見つけるほうが良いような気がします。
この日は、もともと歩くのもきつそうな腰痛でここまでもってくるのに90分くらい使い切ってしまったので、これ以上は施術できなかったのが申し訳なかったのですが・・・。
腰痛と一口に言っても、いろんなシチュエーションで変化するものであり、その変化を説明しうる概念が整体には必要なんじゃないか、と思う次第です。
今日もありがとう。