波乱到来 | 小説ブログと致しますか。

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腐女子で少女漫画脳な自分が、
小説を暇の有る時に綴って参ります。
NL?BL?さぁどう転がりますやら。

俺は今、風紀室の前にいる。
何故入らないかって?そりゃあ…

「…だ、……せ…かいちょ……し…!」

「な…じ………おま…な!」

扉の向こうから、風紀いいんちょーと生徒会長の言い争いが
聞こえてくるからだよ。
入りたくないなぁ…てか俺が今入ったら更に険悪になるよな。
だって俺、生徒会長に毛嫌いされてるし…。
「おいマスク」
でも風紀いいんちょー見捨てるわけにもなぁ…
いつも気にかけてもらってっし…
「おい、聞いてんのか」
よし、腹くくって入ろう!
「おい!」
「あ!?」

え、ちょ、どういう訳で?
なんで生徒会長が目の前で俺にガン飛ばしてんの。
なんかうぜぇーじゃなくて、なんで目の前にいんだよ。

内心ではそう思いつつ、いつもの無表情で問いかける

「槌谷生徒会長ですか。どうかされましたか。」
そう言うと奴は眉間にシワを寄せ、
「俺が何回も呼んでんのに無視とはいい度胸だな、楠風紀委員さんよぉ」

「それは失礼いたしました。では。」

まぁ聞こえてても返事しねーけどな!
内心悪態を吐きつつ、素早い動作で風紀室に入る。
でもって鍵をかける。

「楠ちゃん、またあの糞に絡まれちゃった?ごめんよ~」

鍵をかけたと同時に俺に声をかけた、黒髪に、カラコンの赤い瞳のゴシック風美少女…
否、美少年の風紀委員長こと千生慶洋先輩。
今日も(会長への)鋭い発言ありがとうございます。

「はい、少しばかり。遅れてしまい申し訳ありません。」

「大丈夫ー多分!よーし、まだ3分の1しか来てないけど会議やるよー」

相変わらずやっぱ自由だな風紀委員長。
あと、風紀委員長にフォローしてもらったからなのか、
周りからの視線が痛いのはあえて無視の方向でー。

今日の会議は、
1か月の取り締まり報告と、最近学園が荒れている事についてだった。
いつもより終わるのが早くて18時には部屋に戻った。

あ、最近学園が荒れている。というと
暴力事件や強姦がかなりふえている。
これは、俺達風紀委員にとってはかなり深刻な問題なんだよなぁ。
生徒を守るのが風紀委員だからさ、
これは俺もほっとけない訳なんだなー
あいつ今大丈夫かな…まぁいいか。電話かけよ。
そう思い携帯を手に取った瞬間、
今まさに電話をかけようとしていた人物から電話がかかった。

『もしもし京ちゃーん?今電話ok?』

「おう、用件は?」

『最近学園が荒れてるって聞いてさー』

おーこれはこれは…

「『久々にオシオキする?』」

流石俺の相棒。全く同じ事考えてたか。

『OKOK!じゃあ西ちゃんも連れてくよー旧校舎集合ね!』

「了解、じゃ。」


さてと、愉しい愉しいオシオキ活動再開?か―――。