私達の住む地方都市から、車で1時間半ほどの山間の町が「森林セラピー」で注目されているそうです。
「森」、「薬草」。
若い頃から、チベット医の小川康さんの講演を聞いたり、よしもとばななさんの『王国』を読んだりしていた私は、そうした自然が持つ「力」に関心があったのだと思います。
でも、実際に、森や山に入るのは怖い。
スズメバチだって、マムシだって、マダニだって、いるかもしれない、と悪いことばかり考えてしまう。
整備されたところでないと、不安。。。
こうした感情を克服したい。
自然の与えてくれる「癒し」を、夫と共に享受したい。
私達は、田舎暮らしをしています。
家庭菜園もしているし、蜜柑や柚子、無花果、マルベリーを育てています。
庭では、柴犬が力いっぱい走り回っています(フェンスの囲いの中で)。
でも、振り向けば、数十m先にはバイパスが通っていて、ダンプカーの音がする。
いつも何かしら人工的な騒音が聞こえている。
もっと自然の中に踏み込んでみたい。包まれてみたい。
夫の身体の中をきれいに、きれいに、
病気なんて、最初からなかったみたいに、跡形もなく消してほしい。
私の心の動きは、常にここに、夫の病気へと繋がっていくようです。