ロンビエン橋は、ベトナム北部のハノイ市に位置し、紅河を横断する長さ1700mの鉄道と道路を併用した橋です。植民地時代に建設され、ベトナム戦争中には米軍の爆撃を受けながらも修復され、現在も利用されています。エッフェル塔の設計者との関連説もありますが、その製造銘板の検証により否定されています。

ベトナム戦争時代、ロンビエン橋は米軍の爆撃を何回も受け、7つのスパンと4つの大きな支柱が損傷しました。アメリカ空軍のラインバッカーII作戦(1972年)では、ロンビエン橋は4回爆撃され、1,500メートルの橋と2つの大きな支柱が破壊されました。橋を守るために、ベトナムの工兵部隊と対空部隊は、ホンキエム川の中州(ミッド島とも呼ばれる)に11.5メートルの高さの対空砲陣地を建設し、最高水位でも米軍の航空機を撃墜できるようにしました。ベトナムの対空部隊は、ヘリコプターで砲を運び、位置を確保しました。さらに、海軍対空防衛部隊も、橋を守るために参加しました。

橋のスパンが爆破された場合、永久的な鋼梁が新しい支柱に取り付けられました。ロンビエン橋の使用歴は、橋の上部が戦争時には米軍の爆撃機を撃退する高射砲陣地として使用されたことを示しています。

 

平和な時代に入ると、1990年代に交通が増加したため、ロンビエン橋は列車、自転車、歩行者のために使用されるようになりました。ベトナムは、ハノイの紅河の両岸の都市交通需要を満たし、経済・社会を発展させるために、チュオン・ダン橋を建設することを目指しました。

2005年末には、オートバイがロンビエン橋を通過することが許可され、チュオン・ダン橋の交通渋滞を緩和しました。2002年、交通運輸省はロンビエン橋の補修・強化プロジェクトの第2段階を承認し、総額946.6億ドンを投資し、2010年までの安全な運用を目指しています。